![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
夜も更けた男子寮で電気の明かりがついた部屋にはむさ苦しい男が集まっていた。 俺もここに居る訳だがむさ苦しい男達の仲間入りか… 現実逃避をしたい男たちの夜の過ごし方 「さて…理樹も行った事だし…始めるぜ!!」 「おう!!始めようぜ!!」 「何をするのだ?人生ゲームか?今度こそ俺が一位だ!!」 いつもなら鈴や理樹がいるはずだが小毬や能美に呼び出されお泊り会らしい楽しんでくれればそれでいいんだが…俺は部屋のにおいてある机のかわりのダンボールに人生ゲームをおいた。 「お前ら、最初は3000$からだぜ?」 「おうよ!!俺は車は黄色にするぜ!!」 「なにぃ!!俺が黄色だ!!それをよこせ!!」 真人と謙吾が暴れ始めた。 「まぁお前ら落ち着けよ。車なんて変わりないし後は運しだいだぜ??」 俺は車をスタート地点に置き、じゃんけんをした。 順番は謙吾→真人→俺になった。 「いくぞ!!せい!!」 勢いよくルーレットが回りだした。 目は5。 「よし!!1…2…3…4…5…」 ん…何も起きないのか…つまらないな…。 「次は俺だぜ!!おおおおりゃ〜〜〜!!!」 力の限りルーレットが回したせいか一向に止まる兆しが無い。 くるくるくるくる… 「おおおお…」 真人が唸り始めた。その目は…1… 「やってしまったぁあああ!!!」 「馬鹿かお前は使えない筋肉だな」 「うるせぇ!!俺は後から巻き返す男だぜ!!この筋肉にかけて!!」 「真人…この目を見ろよ」 移動した所に書かれていたのは… 『通りすがりの人にお金を取られる。全てのお金を失う』 このご時世厄介なことが起きるから仕方ないがスタート時点から金を失うなんてな…。 「しっ…しまったぁああああ!!!!やってしまったぁああああ!!!!」 真人は髪を毟らんとばかりに引っ張っている。なんかブチブチと音が聞こえそうだった。 「さて…次は俺だぜ!!」 俺はルーレットを回した。出た目は…3… 「1…2…3…」 書かれたマスは… 『三回回ってワン!!と言った。他人から冷たい目で見られる』 は…?なんだこれは…人生ゲームは俺を変人扱いしたいのか? 「お前ら…この人生ゲームは…心してかからないと…死を意味するぜ…」 「…なんか怖くなってきたな…」 「心して掛かるとしよう…」 くるくるくる… かたかたかた… 人生ゲームを始めてあれこれ数時間経った。まずい内容のマスは沢山あったもののなんとか乗り切っていった。 「なぁ…理樹って…」 「なんだ…」 真人がコマを進みながら俺たちに話しかけてきた。 「あの六月を過ぎてから理樹は強くなったが…俺たちから離れていってないか?」 「そうだな…なんか悲しくなるな…」 「もう俺たちだけの理樹じゃなくなるんだな…」 謙吾は目に涙をためて、真人はどこか遠くを見つめるような顔をしていた。 他人から見ればおかしな光景に見えるだろうが…仕方ないだろう…。 くるくる… かたかた… 「1…2…3…4…なぁ…」 今度は謙吾が話しかけてきた。 「理樹は二木と付き合っていることは知っているし、俺たちから離れていったが…」 さっきの話を引きずっていたのか…。 「お前たちも彼女って作りたいと思うか?」 「俺は…筋肉質の女なら何でもOKだ!!というか…筋肉さえあればそれでいい!!」 この高校生でボディビルダーみたいな女子生徒を探すつもりなのか?それにしても筋肉が彼女っていう真人も凄いやつだと思うんだが… 「恭介は…いや…聞く必要はないな…」 「おいおい…それは酷いぜ?もしかしたら彼女いるかもしれないぜ?」 謙吾の言ったことに反論しようと嘘を言ってみたが… 「それは絶対にない!!お前は(21)にしか興味は無いはずだ!!高校生の女の子では まず無いだろう。付き合いたかったら小学校か中学校にでも張り込みに行ったほうがいい」 それは世界中の(21)たちに喧嘩を売ってるのだろうか?しかも能美は(21)じゃないのか? 「はっ!!俺はいつか(21)(21)ハンターズを旗揚げしてやるぜ!!」 二木とクドの部屋 「何か寒気が…」 「どうしたの?鈴ちゃん?」 鈴がぷるっと体を振るえさせてたのを小毬は心配して言った。 「誰かがあたしの噂をしてるんだな」 「俺たちに彼女は出来るのだろうか…」 ふと言ってみたが、可哀そうな顔をされて二人が肩を叩いてきた。 くるくる… かたかた… コマとルーレットは止まることなく回り、進んで行った。 俺のお金も結構貯まってこのまま行けば一位になる。しかし僅差で謙吾がいる。真人はと言うと… 「真人…お前はどうしたらここまできて借金がここまで貯まるんだ…」 真人の持っていたものを見たら赤紙が数え切れないほどあるし、車には乗せられないくらい人間棒が突き刺さっていた。 「最下位確定だな…諦めも肝心だぜ?」 「真人よ…これはお前の未来を案じてるのかもしれないぞ?」 謙吾が大きく笑っていた。 「なっ…なぜだぁああああ!!!!」 またまた髪を毟り取らんとばかりに引っ張っていた。 それから数回回るとゴールにたどり着いた。 順位は変動はなく、一位は俺、二位は謙吾、三位になるはずの真人は… 「早くゴールしろよ」 「何故だ…何故だ…俺が開拓地から脱出出来ないんだぁあああ!!!!」 その数分後、所持金1000$でゴールしていた。 「なぁ…人生ゲーム終わってしまったな…」 時刻は丑三つ時、理樹たちは寝ているだろう。 「そうだな…次は何するか?」 「人生ゲーム以外でなんかあるか?」 「他にか?それか人生ゲームの別タイプしてみるか?世界編」 ボードを裏返し世界編を出して準備をし始めた 「それにしても俺達…何やってるんだろうな…」 「そうだな…こんなに理樹いないのがこれほど暇なんだな…」 「仕方ないさ…俺達だけの理樹じゃないんだからな…」 理樹離れできないむさくるしい男たちの夜は更けていった。 [No.768] 2008/12/12(Fri) 20:34:05 |
この記事への返信は締め切られています。
返信は投稿後 30 日間のみ可能に設定されています。