![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
ありのままに当時の状況を説明するなら、僕は食器棚の上から二番目の段から落ちてきた二木さんの下敷きになっていた。僕の上で、僕を押し倒すかのようにびろーんと伸びていた二木さんは、頭でも打ったのか気絶している様子だった。ちょうど耳元に彼女の口があって、耳たぶに感じる息遣いに興奮しまくった。 僕としてはわりとどうでもいいんだけど、どうして食器棚の上から二番目だなんて窮屈なところから二木さんが落ちてきたのか、説明が必要だろうか。あ、欲しいの。ふーん。要するに犯人は僕です。ごめんなさい。 棚から牡丹餅、ってことわざがあるじゃない? いや、ことわざなのかは知らないけど。思うに、この「棚」というのは食器棚のことだと思うんだ。だって例えば、本棚から牡丹餅が見つかるなんて、どう考えたって不自然じゃない。でもよく考えてみたら、本棚から牡丹餅が出てきたらまさに「思いがけない幸運」だよね。うーん、食器棚に拘る必要はなかったかなぁ。 いや待ってくれ。そもそも「棚から牡丹餅」って喩えなんだから、棚そのものに拘る必要がなかったんじゃ……? ガッデム、なんてことだッ! 僕としたことがっ! ちくしょう、ちくしょう! 例えば、例えばほら、「女湯に僕」とか! そういうのでもよかったじゃない! ちっくしょーう! しかしあれだね。女湯か。この前小毬さんとクドに「直枝です、女になりました。たまに取れるんです」って言ってみたら信じ込まれちゃったことだし、今度頼んでみようかな。きっと快諾してくれる。やったね! 話が逸れてきたので強引に戻すと、棚から二木さんが落ちてきたら「たなからかなた」だよね。なんてことだろう、上から読んでも「たなからかなた」、下から読んでも「たなからかなた」! 「で?」 「思いついたらやらずにはいられなかったんです。正直今は反省している。でも後悔はしてないよ!」 「ふーん。それで、なんで私裸なの?」 「さすがにシャツはそのままだから、半裸って言ってほしいなぁ」 「うっさい。さっさと言いなさいよ」 「それはほら、『たなからかなた』の真ん中を変換すると……不思議なことに、『たなか裸かなた』になるんだ!」 「へーぇ。で、その手は?」 「今はたまに取れて女になってるから問題ないよね? ね?」 「……なるほど。私が見つけた牡丹餅にはカビが生えてたってわけね」 [No.823] 2008/12/30(Tue) 17:58:12 |
この記事への返信は締め切られています。
返信は投稿後 30 日間のみ可能に設定されています。