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all 第28回リトバス草SS大会 - 主催 - 2009/03/05(Thu) 21:13:05 [No.2]
しめきった! - 主催 - 2009/03/07(Sat) 00:29:17 [No.14]
[削除] - - 2009/03/07(Sat) 00:20:34 [No.13]
ずっといっしょ - ひみつ@10179 byte - 2009/03/07(Sat) 00:14:56 [No.12]
彼にお弁当を作るまで - ひみつ@10893 byte - 2009/03/07(Sat) 00:10:45 [No.11]
尻を隠さず頭を隠す - ひみつ@10632 byte - 2009/03/06(Fri) 23:12:12 [No.10]
ゆげゆげ - ひみつ@17766 byte - 2009/03/06(Fri) 21:09:46 [No.9]
あをのレンズ - ひみつ@13557 byte - 2009/03/06(Fri) 19:19:58 [No.8]
解説 - 火鳥@作者 - 2009/03/08(Sun) 04:34:12 [No.20]
実像と虚像 - ひみつ@11128 byte - 2009/03/06(Fri) 19:13:30 [No.7]
ラブレターに花を添えて - ひみつ@ 8635 byte - 2009/03/06(Fri) 18:57:20 [No.6]
いつかの夜 - ひみつ@3221 byte - 2009/03/06(Fri) 14:26:25 [No.5]
地雷原の歩き方 - ひみつ@20100byte - 2009/03/05(Thu) 21:40:14 [No.4]


解説 (No.8 への返信) - 火鳥@作者


・虚構世界=理樹(と鈴)を成長させるために恭介(たち)が作り出した世界であり、リセット権は恭介が持つ。
・理樹がNPCヒロイン+小毬(+鈴)の心の問題を解決していく過程で、恭介から見て十分に理樹の成長が見てとれたときに初めてリセットボタンは恭介の意思によって押される。
 来ヶ谷のような例外もあるが、タイミングは基本的には各ルートのエンディング直後。

 という前提のもとに、以下のifを生み出します。

・美魚ルートクリア直後において、美魚は世界のループとルールに気づいた。具体的には以下の5点。
 @自分が虚構世界のNPCであること
 A虚構世界=理樹(と鈴)の成長のための舞台
 Bリセットボタンは恭介が握っている
 C恭介はボタンを押すタイミングをはかっている(理樹の成長を待っている)
 D「美鳥」という虚像が生まれたのは、そこが虚構世界だったから
・気づくきっかけはなんでもいいが、構造的にはループに綻びが生じた来ヶ谷ルートの翌周だったからというのが理想。
・美魚は、理樹というレンズを通して、最終的に「美鳥」の姿を見つけることができた。
 しかし、「美鳥」は虚構世界でこそ存在しうるだったため、理樹の成長を見届けた恭介が理樹を現実世界に戻してしまうと、「美鳥」は世界から消滅してしまう。
・これを悟った美魚は、謙吾と同じく虚構世界に依存する道を選び、(直接的にではないにしろ)恭介と相対する。
・具体的な手段として、理樹の成長を阻止する。恋人となった理樹とともに前に進むことを拒否。かといってないがしろにしすぎて理樹の心が離れていってしまうと、今度はNPCである自分の存在理由がなくなってしまう=「美鳥」も消えてしまうため、本人に気づかれないようにする必要があった。
・理樹の観察者である恭介はすぐに美魚の意図に気づく。理樹の成長が阻止されてしまっているため、リセットボタンを押すことができない。
 このため、虚構世界において「その後」が発生し、美鳥を守ろうとする美魚vs理樹を守ろうとする恭介の構図ができあがった。
・つまり「美魚ルートクリア後の「ループされなかった」虚構世界の話」

 このifを形にするためには、以下の2点を両立させる必要がありました。

 (A)理樹から見て、美魚ルート後の幸せな日々の継続
 (B)美魚から見て、美魚ルート後から始まったゆるやかな二人の関係の退廃

 よって作中では、理樹から見た美魚ルート後を書きながら、理樹と美魚の噛み合わなさを解答のない複線のように書きだす形をとっています。
 以下はそのネタバレです。自己満足全開ですみません。

・真人たちに泣きつく理樹=成長していない姿
・恭介の「本当に心当たりがないのか?」は、疑問ではなく誘導。真人と謙吾が離れたところで喧嘩を始めてから恭介が理樹にヒントを与えたのは、「茶番」を知っている二人、特に反対派の謙吾に意図を悟られて邪魔されないように考慮したため。
・「他に答えを知っている人間は、おそらく一人だ」は大嘘。他ならぬ恭介が知っている。「おそらく」をつけたのはせめてもの良心から。
・一度置いたはずの日傘を取りだした美魚。「忘れないため」「大切な人を守るため」は美鳥のことを差しているが、理樹が察した意味とは全く異なった意味で。
・「あの子のことは――」に本来続くセリフは「私が守ります」
・「雨でもないのに空を見上げてから、頭上を覆った」のは、屋上の恭介を意識した行為。恭介のいた場所(給水塔)から美魚の姿が見えたということは、美魚からも恭介が見えていたということ。
・虫眼鏡=凸レンズ実験の比喩は、理樹を前にも後ろにも進ませないための口実。ロウソクの実像=美魚、虚像=美鳥、レンズ=理樹、の理樹の解釈は合っている。
・理樹に日傘を差し出したこと、愛をほのめかす思わせぶりなセリフと行為をとったこと、その後に平静を装ったことは、理樹に対する美魚の最大の罪。
・「先に顔を背けた」のと「一瞬だけ寂しそうな笑顔を理樹に向け」たのは、純粋な理樹への罪悪感。
・ラストで恭介が登場したのは、美魚の罪を責めるため。美魚への挑発は彼女の性癖に対してではなく罪に対して。美魚はこれを撥ね退けた。
・「透明な瞳」=透明なレンズ
・「海と空の青が、広がった。」「どこまでも、どこまでも青かった。」は、美魚と美鳥の「あを」に理樹が支配されている状態を示す。タイトルはここから。
・「だから、私たちは二人で、貴方を――」に本来続くセリフは「縛り続けます」


[No.20] 2009/03/08(Sun) 04:34:12

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