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ちょっと、時間の余裕が出来てしまったので感想をば。 『虚口』 構造的には「葉留佳との平和なお喋り」から「葉留佳を守るため、佳奈多が選んだ悲惨な人生」という流れ。 この展開は、葉留佳ルートだけクリアしていると考えれば、比較的思いついてしまう流れで、手数が少ないと思われます。あと、最後に鬱な展開に持っていくのも、読者にとってはキツイです。 たとえば、この後に「三枝を乗っ取ろうとする佳奈多」とかいう一手を追加すると、鬱展開からカタルシスに向かうことが出来るのではないでしょうか? 『たった一つの本当の嘘』 黒スーツのみおちんが最高です。第三者的に上から目線なところとか、キャラクターによく似合っています。 構造的なハナシをするならば、最後のセクション(喪黒みおとの対決?〜最後)が大きすぎて可読性が低いです。 もう少し、小さいセクションで切っていき、このセクションで言いたいことはココ、あのセクションで言いたいことはココと分かりやすくし、そしてこのセクションとあのセクションはどういう論理で繋がっているかを見えやすくするといいと思います。 『Say it not so.』 概要としては、「死亡後ENDの理樹を恭介に換えてみた」といったところ。 恭介らしさが殆ど出ていないのが、かなり問題です。 例えば、生存した他のキャラ(ささみ、かなた)あたりと絡ませて、以前以上の奇行に走らせた上で、やっぱり皆がいないとツラい、といった形にすると恭介らしさが出るのではないでしょうか? 『採用』 うん。いいと思います。皆から見た恭介が端的に表現されています。 『子供は過去と未来を繋いでく』 初投稿の人ながら、実は結構な怪作だったりします。 >何故リトルバスターズの皆にこれ程似ているのだろう。 >鈴「理樹がみんなの遺伝子もってきたんだろう」 この設定は、神がかってますね。 要は、まず理樹が虚構世界において、人と性的接触を行うことで理樹の体内に対象の遺伝子情報を取得し、次に現実世界において鈴と性的接触を行うことで取得した遺伝子情報を卵子に送り込み、完璧に同一な遺伝情報と生前の記憶を引き継いだ人物を復元することができる、といった設定ですよね。スゲエ。 惜しむらくは、この設定がほのぼのホームドラマ風に運用されたことでしょうか。 この設定をもっと突き詰めて『らせん』(鈴木光司)のようなサイエンスホラーにしてしまえば、読者の度肝を抜くこと間違いなしだったのに。 本当に、遺憾です。 『真実の想い』 端的に申しますと、心情描写がワンパターンです。 女性作家が描いた少女マンガや百合マンガ(最近、こういうジャンルが確立していますね)を読みますと、女の子の繊細な心情がさまざまなバリエーションでかつ非常に丁寧に描かれています。 ぜひとも参考にしていただきたいです。 『冬虫夏草』 狂気描写が甘いです。表現上の工夫はあるものの書き込み不足が否めません。 『コール』 構成上は、よく見るはるかなイチャイチャ話なのですが、読者を引き付ける導入と疾走感溢れる描写が素晴らしかったです。 『僕ボク狂想曲』 そういえば、ちゃんとした理樹女性化のお話って、ここでは初めてかも。 単に恭介の差し金で、理樹を女性にしたといったネタ晴らしまでは良く見られる展開なんですが、そこから鈴男性化にまで発展させるのには驚きました。 『ホーリーランド』のイザワマサキもこう申しておりました。 「基本を押さえた上で、更に実戦(草)で技が練られたと考えるしかねえ。かなり出来る!!!」 『嘘味』 ほんといつも通りの展開なんだけども、この駄目娘3人衆、最高です。もはや様式美ともいえなくもない。 『牝犬の墓場 クドリャフカは濡れた』 描写の細やかさはすごいのだけれど、その分、文章全体が硬くて重い。 軽く描写するところは軽快なタッチにして、読者を作者の文章に巻き込むような形にして欲しいです。 というかセクション「一」「四」「五」だけ読めば事足りました。 [No.238] 2009/07/11(Sat) 15:46:08 |
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