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《あらスジ》 来ヶ谷さんのおまじないによって、変態になってしまった小毬さん。 なんとかおまじないを解いて、ほっと一息ついた僕だったけど……。 安心しきって寝転んだところに、鈴がまたがってきちゃった! みんな大好き、変態コメディの第2Rが開幕! ――理性と情熱の間で萌えたぎれ!! 「理樹、あたしと子作りしろ」 「鈴が壊れたー!!!!」 「なにを言ってるんだ? あたしは正気に子作りしたい」 「子作りとかいってる時点で正気じゃないから!」 「理樹、あたしとまぐわえ」 「言い方の問題じゃないから! って言うかそんな言葉誰から聞いたの!? どうせ来ヶ谷さんだろうけど!」 「クドだ」 「予想ガーイ!!」 これはやっぱりアレだよね、小毬さんにかかってたおまじないだよね!? いったい何人にかけたのさ来ヶ谷さん! 「鈴、『オッパイイッパイボクゲンキ!』って言って!」 「なんだ、そんなにおっぱいがすきか。『おっぱいいっぱいぼくげんき』……よし、いったぞ(プチプチ)」 「あれ、元に戻らない!? わあぁボタン外さないで! ワイシャツ広げたら見え……ない? ってスク水!? 制服の下にスク水!?」 「ちなみに制服→しましまぱんつ→スク水→ばんそうこうのじゅんばんでぬぐぞ」 「なんで無駄に着込んでるの!? それとわざわざ『しましま』に言及しなくていいから! そもそも『ばんそうこうを脱ぐ』って表現がおかしいから!!」 ツッコミどころが多すぎる! というか、合言葉を言わせたはずなのに、元に戻らないのはどうして?? 「んふふ……理樹♪(ぺろり)」 「ふひゃっ!? りりり鈴、首筋舐めないで!」 「じゃあこっちだな(かぷかぷ)」 「耳噛むのもダメぇ!」 とろんとした目、わずかに上気したほほ、ちろりと顔を出す舌。 鈴は獲物をいたぶる猫のように、少しずつ少しずつちょっかいを出してくる。 そのちょっかいが、とうとう僕の服にまで及ぶ。これ以上はさすがにまずい。 少し手荒になるけど、馬乗り状態の鈴を跳ね飛ばす! 「ごめん、鈴っ!! ……あれ? びくともしない?」 必死になって体をゆする。鈴の体は揺れるものの、僕の上からはどけられない。 よほどうまく体重をかけているのか、それとも野球で鍛えている結果なのか。 「えいっ! やっ! この!」 「にゃっ!? うにゃぁ! あぅっ! ふあぁっ!」 「な、悩ましげな声をあげないでよ! (←揺さぶり停止)」 「理樹は激しいのがすきなんだな……すてき☆」 「こ、こんなの鈴じゃない! くりゅヶ谷さん、来ヶ谷さん! 助けて来ヶ谷さーん!!」 「うみゅぅ……理樹はおっぱいはおっぱいでも、おっきいおっぱいがすきなのか?」 「だからなんで鈴も小毬さんも、来ヶ谷さんとおっぱいをイコールで結びたがるのかなぁ!?」 「おっぱいはもまれると、おっきくなるらしい」 「いや、多分それ迷信だから」 「かもん! (←ばんざい)」 「いやいやいや、カモンじゃないから!」 「ぷりーず!」 「では、わたくしが……(ふにふに)」 「え、誰!? 鈴のおっぱいを後ろから揉みしだいてる人!?」 後ろからのびた白い手が二本、鈴のひそかな胸の丘をやさしく包みこんでいる。 ねこしっぽのようなポニーテールの向こうに、ねこみみのようなツーテールがあった。 「なんだささみか。いま理樹との子作りにいそがしいんだ。あとにしろ」 「ではわたくしは、直枝さんと子作りなさってる棗さんと子作りいたしますわ」 「ん。ならおっけーだ」 「なにが!? 鈴はいまの笹瀬川さんのセリフのどこに納得したの!?」 って言うか笹瀬川さんも壊れてるほうの人だー。 そろそろ僕のツッコミも限界をむかえつつある。だからそろそろ来ヶ谷さんにでも来てもらって、もうそろそろ解決してほしい。 「――と、ここで、おねーさん、」 二段ベッドの上から、待ち望んだ声が聞こえる。 来た! 来ヶ谷さん来た! これで勝てる! 「ぐふぉ(にゅるん、ぼとん)」 「うわぁ! 来ヶ谷さんが人体的にありえない描写で落ちてきたっ」 「けほっ……あ、あ……あ……」 「ど、どうしたの?」 「汗臭い」 「真人のベッドに潜むからだよ!!」 「しょ、正直……後悔……して……けほっ」 「ごめん、今はそんなことより、鈴と笹瀬川さんをなんとかしたいんだけど!」 「……『そんなこと』か……心配されない、けほっ……なんて、おねーさん、ちょーしょっく……」 「これも来ヶ谷さんの仕業ということでOK? (←無視)」 「ああ……OKだ……けほっけほっ」 僕の上でいまだににゃんにゃんしているふたりを指さす。あっさりうなずいてくれた。 「けほっ! ……今の、鈴くん、たちには、『一番気になる人と子作りしたくなる』……という、けほっけほっ!」 「また別のおまじないなんだ!? 効果とかはいいから、はやく解呪方法を!」 「この、言葉を……言わ……せれば」 「その言葉は!?」 「『めそ、』……」 「…………」 「げぼぶふはぁっ!!!! (バターン)」 「く、来ヶ谷さーん!?」 「…………(ピクピク)」 「『めそ』ってなにさーーー!?!?」 真人の汗で来ヶ谷さんが!! 「どうした理樹。そうか、もうしんぼーたまらないんだな。しょうがないやつめ」 「ベルトに手をかけない、で?」 ころん、とうつ伏せに転がされる。 「ひょ?」 腰だけ持ち上げられる……? 「あのー、鈴、いったいなにがしたいの――ぉ!? なにその特大なソーセージみたいなもの!!」 「理樹をとってもきもちよくしてくれるもの、らしい」 「『らしい』ってそこはかとなく不安なこと言わないでよ!」 「ご安心を。わたくしが使い方を手取り足取り教えて差し上げますわ」 「いやいやいやいやいや! 使い方うんぬんじゃなくて……ソーセージがもう一本!? ふたりしてなに持ってるのさ!?」 「さあ理樹……子作りのじかんだ」 「鈴! お願い、お願いだから待って! 笹瀬川さん! 鈴を止めてよ! 来ヶ谷さん! 起きて僕を助けて! ……あ、いや、その…………め、『めそ』! 『めそ』ーーー!!」 そんなもので止まってくれるはずもなく。 ズボンがおろされ。 パンツがおろされ。 おしりにナニかが押 し 当 て ら れ 。 その日、僕は、大切なものを失った。 [No.439] 2009/10/10(Sat) 00:50:15 |
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