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all 第42回リトバス草SS大会 - 代理人 - 2009/10/09(Fri) 22:56:28 [No.430]
締め切りです - 主催代理の代理の代理ぐらい - 2009/10/10(Sat) 01:04:56 [No.440]
Re: 締め切りです - もう代理じゃなくていいや - 2009/10/10(Sat) 01:20:06 [No.441]
恋と魔法と色欲モノ。2 - 期待に応えて@5187 byte - 2009/10/10(Sat) 00:50:15 [No.439]
[削除] - - 2009/10/10(Sat) 00:24:23 [No.438]
生きてく強さ - ひみつ@12330byte - 2009/10/10(Sat) 00:02:24 [No.437]
やべぇ、「アレ」置いてきた。 - ひみつ@18975byte - 2009/10/10(Sat) 00:00:05 [No.436]
待ち合わせ - ひみつ@3551byte  - 2009/10/09(Fri) 23:59:04 [No.435]
To want it would catch paid. - ひみつ@10999 byte - 2009/10/09(Fri) 23:31:42 [No.434]
胡蝶の夢々 - ダーク風味@18086 byte - 2009/10/09(Fri) 23:29:08 [No.433]
終わった順番。 - ひみつ@べ、別に初投稿でドキドキしたりとかしてないんだからねっ! 1696 byte - 2009/10/09(Fri) 23:22:26 [No.432]


恋と魔法と色欲モノ。2 (No.430 への返信) - 期待に応えて@5187 byte

 《あらスジ》
 来ヶ谷さんのおまじないによって、変態になってしまった小毬さん。
 なんとかおまじないを解いて、ほっと一息ついた僕だったけど……。
 安心しきって寝転んだところに、鈴がまたがってきちゃった!

 みんな大好き、変態コメディの第2Rが開幕!
 ――理性と情熱の間で萌えたぎれ!!




「理樹、あたしと子作りしろ」
「鈴が壊れたー!!!!」
「なにを言ってるんだ? あたしは正気に子作りしたい」
「子作りとかいってる時点で正気じゃないから!」
「理樹、あたしとまぐわえ」
「言い方の問題じゃないから! って言うかそんな言葉誰から聞いたの!? どうせ来ヶ谷さんだろうけど!」
「クドだ」
「予想ガーイ!!」

 これはやっぱりアレだよね、小毬さんにかかってたおまじないだよね!?
 いったい何人にかけたのさ来ヶ谷さん!

「鈴、『オッパイイッパイボクゲンキ!』って言って!」
「なんだ、そんなにおっぱいがすきか。『おっぱいいっぱいぼくげんき』……よし、いったぞ(プチプチ)」
「あれ、元に戻らない!? わあぁボタン外さないで! ワイシャツ広げたら見え……ない? ってスク水!? 制服の下にスク水!?」
「ちなみに制服→しましまぱんつ→スク水→ばんそうこうのじゅんばんでぬぐぞ」
「なんで無駄に着込んでるの!? それとわざわざ『しましま』に言及しなくていいから! そもそも『ばんそうこうを脱ぐ』って表現がおかしいから!!」

 ツッコミどころが多すぎる!
 というか、合言葉を言わせたはずなのに、元に戻らないのはどうして??

「んふふ……理樹♪(ぺろり)」
「ふひゃっ!? りりり鈴、首筋舐めないで!」
「じゃあこっちだな(かぷかぷ)」
「耳噛むのもダメぇ!」

 とろんとした目、わずかに上気したほほ、ちろりと顔を出す舌。
 鈴は獲物をいたぶる猫のように、少しずつ少しずつちょっかいを出してくる。
 そのちょっかいが、とうとう僕の服にまで及ぶ。これ以上はさすがにまずい。
 少し手荒になるけど、馬乗り状態の鈴を跳ね飛ばす!

「ごめん、鈴っ!! ……あれ? びくともしない?」

 必死になって体をゆする。鈴の体は揺れるものの、僕の上からはどけられない。
 よほどうまく体重をかけているのか、それとも野球で鍛えている結果なのか。

「えいっ! やっ! この!」
「にゃっ!? うにゃぁ! あぅっ! ふあぁっ!」
「な、悩ましげな声をあげないでよ! (←揺さぶり停止)」
「理樹は激しいのがすきなんだな……すてき☆」
「こ、こんなの鈴じゃない! くりゅヶ谷さん、来ヶ谷さん! 助けて来ヶ谷さーん!!」
「うみゅぅ……理樹はおっぱいはおっぱいでも、おっきいおっぱいがすきなのか?」
「だからなんで鈴も小毬さんも、来ヶ谷さんとおっぱいをイコールで結びたがるのかなぁ!?」
「おっぱいはもまれると、おっきくなるらしい」
「いや、多分それ迷信だから」
「かもん! (←ばんざい)」
「いやいやいや、カモンじゃないから!」
「ぷりーず!」
「では、わたくしが……(ふにふに)」
「え、誰!? 鈴のおっぱいを後ろから揉みしだいてる人!?」

 後ろからのびた白い手が二本、鈴のひそかな胸の丘をやさしく包みこんでいる。
 ねこしっぽのようなポニーテールの向こうに、ねこみみのようなツーテールがあった。

「なんだささみか。いま理樹との子作りにいそがしいんだ。あとにしろ」
「ではわたくしは、直枝さんと子作りなさってる棗さんと子作りいたしますわ」
「ん。ならおっけーだ」
「なにが!? 鈴はいまの笹瀬川さんのセリフのどこに納得したの!?」

 って言うか笹瀬川さんも壊れてるほうの人だー。
 そろそろ僕のツッコミも限界をむかえつつある。だからそろそろ来ヶ谷さんにでも来てもらって、もうそろそろ解決してほしい。

「――と、ここで、おねーさん、」

 二段ベッドの上から、待ち望んだ声が聞こえる。
 来た! 来ヶ谷さん来た! これで勝てる!

「ぐふぉ(にゅるん、ぼとん)」
「うわぁ! 来ヶ谷さんが人体的にありえない描写で落ちてきたっ」
「けほっ……あ、あ……あ……」
「ど、どうしたの?」
「汗臭い」
「真人のベッドに潜むからだよ!!」
「しょ、正直……後悔……して……けほっ」
「ごめん、今はそんなことより、鈴と笹瀬川さんをなんとかしたいんだけど!」
「……『そんなこと』か……心配されない、けほっ……なんて、おねーさん、ちょーしょっく……」
「これも来ヶ谷さんの仕業ということでOK? (←無視)」
「ああ……OKだ……けほっけほっ」

 僕の上でいまだににゃんにゃんしているふたりを指さす。あっさりうなずいてくれた。

「けほっ! ……今の、鈴くん、たちには、『一番気になる人と子作りしたくなる』……という、けほっけほっ!」
「また別のおまじないなんだ!? 効果とかはいいから、はやく解呪方法を!」
「この、言葉を……言わ……せれば」
「その言葉は!?」
「『めそ、』……」
「…………」
「げぼぶふはぁっ!!!! (バターン)」
「く、来ヶ谷さーん!?」
「…………(ピクピク)」
「『めそ』ってなにさーーー!?!?」

 真人の汗で来ヶ谷さんが!!

「どうした理樹。そうか、もうしんぼーたまらないんだな。しょうがないやつめ」
「ベルトに手をかけない、で?」

 ころん、とうつ伏せに転がされる。

「ひょ?」

 腰だけ持ち上げられる……?

「あのー、鈴、いったいなにがしたいの――ぉ!? なにその特大なソーセージみたいなもの!!」
「理樹をとってもきもちよくしてくれるもの、らしい」
「『らしい』ってそこはかとなく不安なこと言わないでよ!」
「ご安心を。わたくしが使い方を手取り足取り教えて差し上げますわ」
「いやいやいやいやいや! 使い方うんぬんじゃなくて……ソーセージがもう一本!? ふたりしてなに持ってるのさ!?」
「さあ理樹……子作りのじかんだ」
「鈴! お願い、お願いだから待って! 笹瀬川さん! 鈴を止めてよ! 来ヶ谷さん! 起きて僕を助けて! ……あ、いや、その…………め、『めそ』! 『めそ』ーーー!!」

 そんなもので止まってくれるはずもなく。
 ズボンがおろされ。
 パンツがおろされ。
 おしりにナニかが押 し 当 て ら れ 。










 その日、僕は、大切なものを失った。


[No.439] 2009/10/10(Sat) 00:50:15

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