[ リストに戻る ]
No.548へ返信

all 第46回リトバス草SS大会 - 大谷(主催代理) - 2009/12/04(Fri) 00:02:16 [No.544]
魔窟 - MVPに敬意を@10628 byte(無論遅刻だ) - 2009/12/05(Sat) 23:55:40 [No.564]
コタツで寝ると風邪をひくから気をつけろ - ひみつ@12273 byte 寝るまでが締切。遅刻 - 2009/12/05(Sat) 14:29:16 [No.563]
しめきり - 大谷(主催代理) - 2009/12/05(Sat) 00:19:06 [No.562]
オープニング・エンド - ひみつ@20466byte - 2009/12/05(Sat) 00:10:48 [No.561]
形あるものを僕は信じる。 - ひみつ@15,411 byte - 2009/12/04(Fri) 23:59:28 [No.560]
朝帰り - ひみつ@2968byte - 2009/12/04(Fri) 23:56:28 [No.559]
制服を返せ! - ひみとぅ@15427byte - 2009/12/04(Fri) 23:11:57 [No.557]
unsleeping beauty - ひみつ@15820byte - 2009/12/04(Fri) 22:42:31 [No.555]
君がいるから - ひ蜜@3425 byte - 2009/12/04(Fri) 20:15:53 [No.554]
微睡みから醒めて - ひみつ@14924 byte - 2009/12/04(Fri) 14:15:44 [No.553]
夢から覚めても - ひみつ5253 byte - 2009/12/04(Fri) 14:10:01 [No.552]
茨姫 - ひみつ@4641 byte - 2009/12/04(Fri) 14:08:40 [No.551]
寝ろ! - ひみつ 13716byte - 2009/12/04(Fri) 13:04:56 [No.549]
Re: 第46回リトバス草SS大会 - さいとう - 2009/12/04(Fri) 02:46:58 [No.548]
今回の投稿作について - 大谷(主催代理) - 2009/12/04(Fri) 13:50:30 [No.550]
図書館の君 - 秘密 8670 byte - 2009/12/04(Fri) 02:28:34 [No.547]
眠姫 - ひみつ 2432 byte - 2009/12/04(Fri) 00:08:42 [No.546]


Re: 第46回リトバス草SS大会 (No.544 への返信) - さいとう

あ、また来た・・・
 不意に目の前が真っ暗になる。
 そして僕は深い闇に落ちて行った。


影響力      さいとう


・・・・・・・・・


 「きんにく、きんにくぅ〜!!」
 「真人、もう少し静かに筋肉してよ・・・」
 「何言ってんだ理樹!今は筋肉の時間だぜ!!」
 「いやいやいや、そんな時間ないから」
 そのとき部屋の扉が開き恭介が入ってきた。
 「恭介、真人になんとか言ってあげてよ。筋肉がうるさくて宿題に集中できないよ」
 「何言ってんだよ!今は筋肉の時間だぜ。ほら、理樹も一緒に筋肉だ!!きんにくイェイイェ〜イ!!」
 「ちょっ!!恭介まで筋肉するの!?」
 「お、みんなそろってるな?きんにく、きんにくぅ〜!!」
 「謙吾まで!?」
 「「「きんにく、きんにくぅ〜!!」」」
 寮の生徒が全員筋肉をやっているようだった!!
 「ちょっとみんな!?どうしっちゃったのさぁぁぁぁぁぁぁ!!」


・・・・・・・・・


 「はっ!!」
 「おっ、目が覚めたか?」
 僕が目を開けると寮の自室で真人が筋トレをしているところだった。
 「どうした理樹?恐い夢でも見たか?」
 「うん・・・ちょっとね・・・」
 真人・・・筋肉はもう少し控えようね・・・


 三日後
 あ、まただ・・・
 そうしてまた、僕は深い闇に落ちて行った。


・・・・・・・・・


 「ふっ、ふっ、ふっ」
 「真人・・・筋トレならもう少し静かに・・・って!?えぇぇぇぇぇ!?」
 真人が竹刀で素振りをしていた!!
 「ちょっ!?真人っ!?素振りなんかしてどうしちゃったのさ!?」
 「何言ってんだ理樹!今は剣道の時間だぜ!」
 「いやいやいや!そんな時間ないから!!絶対ないから!!!」
 ガチャリ
 部屋の扉が開き恭介が入ってきた。
 その手に竹刀を持って。
 「恭介、まさか・・・恭介も剣道を?」
 「何言ってんだ、今は剣道の時間だろ?」
 「おう、恭介!どうした?一緒に剣道場に行くか?」
 「ああ、その誘いに来たんだ。理樹も行くだろ?」
 「いやいやいや!そもそも僕竹刀なんて持ってないから!!」
 「何言ってんだよ?もう手に竹刀持てるじゃねぇか」
 「え?」
 自分の手を見てみる。知らぬ間に竹刀を握っていた!!
 「よし!行くか!!」
 二人に腕を掴まれ剣道場に引きずられて行く。
 「・・・〜ん!!め〜ん!!」
 「め〜ん!!め〜ん!!」
 「め〜ん!!マーン!!!」
 剣道場に近づくにつれて威勢の良い声が聞こえてくる。

「マーーーーーーーーーーン!!!!!」


・・・・・・・・・


 「はっ!!」
 「ん?理樹、目が覚めたか?」
 目に前に謙吾が座っていた。
 「・・・」
 「どうした?俺の顔に何か付いてるのか?」
 「いや、なんでもないよ・・・」
 謙吾・・・せめて学校の日は制服を着ようね・・・


 一週間後
 あっ、まただ・・・
 そうして僕は闇に落ちていく・・・


 「・・・き、理樹!」
 「っ!ごめん、ボーっとしてた」
 「なんか悩み事か?俺が力になれることなら相談しろよ」
 「うん、ありがとう」
 ここは・・・恭介の部屋だ。何で恭介の部屋にいるんだろう。そんな疑問が浮かんだが気にしないことにした。
 「さて!何して遊ぶ?麻雀?トランプ?人生ゲーム?野球盤か?それとも斉藤祭りでもするか!?」
 「いやいやいや、明らかに最後のはおかしいから」
 そうか、僕は恭介の部屋に遊びにきていたのか。
 「それじゃ・・・一緒にマンガでも読むか!」
 「うん、恭介がそうしたいならそうしようか」
 「よし、来いよ」
 と、恭介はあぐらをかいている自分の膝の上を指す。
 「・・・・・・って!?はいぃぃぃぃぃぃ!?」
 「何そんなに驚いてんだよ?ほら小さいときよくこうやって一緒に読んだだろ?」
 「それはまだ小さい頃だったし・・・今は・・・ちょっと・・・」
 恭介の方を見てみる。
 「そうか・・・理樹は俺のことが嫌いになったのか・・・ぐすん・・・」
 落ち込んで泣いていた!!
 「いやいやいや!!そういうことじゃなくて!!」
 「けど俺の膝に乗ってくれないじゃないか・・・」
 落ち込んだ顔でこっちを見てくる。そんな目で見られたら断れないじゃないか・・・
 「・・・たよ・・・」
 「えっ?」
 返事の代わりにそのまま恭介の膝の上に座った。
 「これでいいんでしょ?」
 「理樹・・・」
 そう恭介はつぶやくと顔を近づけてきた。
 「ちょっ!!恭介!?」
 「理樹・・・実は、俺・・・ずっとお前のことが・・・」
 恭介の吐息がかかるほど顔が近づいてくる・・・
 「恭介・・・」
 いやいやいや!!だめだ、流されちゃだめだ!!あぁ・・・でも恭介の顔が・・・どんどん近付いて・・・。


・・・・・・・・・


がばっ!!
「はぁはぁはぁ・・・」
「お、理樹起きたか?大丈夫か?顔が真っ赤だぞ。熱でもあるんじゃ・・・」
恭介が手を伸ばしてくる。
「ないないない!!熱なんてないから!!!」
「そうか?ならいいけど・・・」
ここは・・・恭介の部屋?なんで?
「ねえ、恭介・・・なんで僕恭介の部屋に?」
「なんだ?覚えてないのか?練習中に倒れたんだよ」
あぁ・・・また僕倒れたのか。
「で、なんで恭介の部屋に?」
「あぁ、真人は謙吾と一緒にどっか行っちまったから俺の部屋に運んだんだよ」
「ごめんね、手間かけさせて」
「気にすんなよ、俺とお前の仲じゃないか」
「うん、ありがとう」
そうだ。
僕と恭介の関係はこうじゃなきゃ。
僕と恭介は・・・
「なあ、理樹・・・」
「うん?なに?」
「昔みたいに一緒にマンガ読まねえか?」
そう言い恭介は膝を指さす。
あぁ・・・これは夢だ・・・きっと・・・
 そしてまた僕は深い闇に意識を沈めていった・・・
 沈みゆく意識の中理樹はもう少し恭介を意識するのは控えようと思うのだった。


[No.548] 2009/12/04(Fri) 02:46:58

この記事への返信は締め切られています。
返信は投稿後 60 日間のみ可能に設定されています。


- HOME - お知らせ(3/8) - 新着記事 - 記事検索 - 携帯用URL - フィード - ヘルプ - 環境設定 -

Rocket Board Type-T (Free) Rocket BBS