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朝起きると隣に鈴君と佐々美君が居た。どうやらお持ち帰りしてしまったようだ。 「裸族なのかこの二人は」 二人とも上も下もすっぽんぽんで、抱き合って寝ていたのでとりあえず写真を撮ろうと昔買った一眼レフを探し出し十枚ほど撮っておく。個人的には足から撮ったアングルがベスト。眼福眼福。 「ん…暑いぞしゃしゃみぃ…」 「貴方の体温が暑いのではなくて…」 「なんだぁ…赤ちゃんだとでも言いたいのかぁ…」 二人とも寝ているはずなのに寝言で会話しているあたり「ああやっぱり夫婦だな」と思わざるを得ない。私は寝ているはずなのにとうとう蹴りあいを始めた二人が起きだす前に、朝ごはんを作る事にして、服を着た。 次の週末。起きると隣に葉留佳君と佳奈多君が居た。どうやら持って帰ってきてしまったようだ。記憶はないけど。 「また裸族か」 また上半身と下半身が生まれたままの二人組が寝ていた。前回なんか故障してたのか電池切れとかそんな感じで撮れていなかった一眼レフを片手に、二十枚ほど撮りまくった。家宝にでもしよう、多分すぐ捨てられるだろうが。 「おねえちゃんのばかぁ…」 「はるかだいしゅきぃ…」 「だからってこんにゃことしちゃらめぇ…」 録音機器を枕のそばに置こうと引き出しを引っ掻き回すがなかなか見つからない。ちくしょう百合百合しい会話なんてそうそう聴けるもんじゃないんだぞ!何やってるんだ録音班は!落胆しつつ、服を羽織りつつ、立ち上がりつつ。今日は洋風で攻めてみようと思った。 次の次の週末。寝返りをしたら右手が何やら柔らかい物を掴んだので起きてみると、小毬君と沙耶君が居た。確実にテイクアウトしたようだった。 「裸族さいこー」 もう寝るときに下着つけている私が常識外れなんじゃないかと思うほど清々しく美しい裸だった。今は裸族が流行りなんだな凄いな世間。 「よおっし…行くわよぉ…」 「おー…?」 「テンションひっくいわねぇ…」 「ふええええん…」 会話が噛み合ってないのか噛み合ってるのか良くわからないコンビだった。これは噛み合ってないな、滑り込みアウトぐらいで。あと寝言で会話するのも流行のようでびっくりした。これぐらい出来ないと今の世の中渡っていけないらしい。 とりあえず下だけ穿きカーテンを開けようと手をかけ、二人が起きたら何かまずいかなぁと思ったので止めて、行き先行方不明になった手を腰にあて伸びをしてみた。胸をさらに強調する感じで。でもこの二人が一緒だとあんまり目立たない気がする。悔しいので朝からジャンクフードを買ってこようと上を探した。朝メニューなんて選んでやらない。揚げたてにしてやろう。 もう数えるのも面倒な何度目かの週末。起きると何かいい香りときちんと服を着た美魚君が目の前に立っていた。もしかしなくてもお持ち帰りされたようだった。ちなみに私は裸みたいだった。 「裸族が流行りと聞いていたので」 「だからってわざわざ剥かなくても良いと思うぞ」 「そうですか」 「あと胸の辺りが痛いんだが」 「絵踏み的な感じです」 微妙にふらつく頭を支えつつ、服を探す。Yシャツしかないのは確実に作為を感じる。まあむしろ見せ付けてやるつもりだったので好都合。先ほどからいい香りがするので多分朝食が準備してあるんだろう、少し期待して美魚君を抱き締めに向かった。何故二日酔いみたいな症状になっているのかは全く理解できなかった。 朝ごはんを遠慮なく頂いてからきちんと服を着て、美魚君と別れ自分の家に向かった。 外はかなりいい天気であまり寒くなくて。なかなかいい朝で、最悪だった。 [No.559] 2009/12/04(Fri) 23:56:28 |
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