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「なあ、そろそろおっぱいについて本気出して考えてみないか?」 恭介の声を無視して、理樹は開け放たれた窓の向こうに視線を泳がせた。外は部屋に閉じこもっていることが悔やまれるほどの快晴。そよぐ風が緑色のカーテンを揺らし、爽やかな空気を運んでくる。床に寝そべって「萌えよ剣」を読んでいた謙吾は、何も言わずに立ち上がり、窓を堅く閉ざしてカーテンを引いた。 「恭介」 「おう」 「おう、じゃないよ。言葉には気をつけてって口を酸っぱくしていつも言ってるじゃない。こんなご時世、誰がどこで聞き耳立ててるかわかんないんだから」 「す、すまん」 「で? 何の話だっけ」 「い、いやだから、暇だからおっぱいについて真剣に語り合わないか、と思ってな」 「おっぱい」 瞳を閉じ、謙吾はぽつりと小さく呟いた。腰あたりに構えられた手は何かを揉みしだくように、わきわきと妖しく蠢いている。 「暇だから、などという軽薄極まりない理由で議題とするのは誠に遺憾だが、異存はない」 「そもそも」 さぁ始めようすぐ語り合おうと鼻息もあらい謙吾のたぎりに待ったをかけたのは理樹だった。 「そもそも論で申し訳ないんだけどさ、どうして『おっぱい』なの?」 「どうして、って」 「別に尻や太股でもいいじゃない」 「理樹、お前実は乳よりもそっちの方が」 「僕はおっぱい星人だよ、恭介」 口元をわずかに歪ませた。言葉は確かに自嘲の響きをはらんでいる。 「だからこそ、おっぱいについてのみ語ることの愚を、僕は十分に理解しているつもりさ。おっぱいは確かに美しい。だけど、仮にあの双峰それのみがそこに転がっていたとしたら、どう? もはやそれは単なる脂肪の塊に過ぎないでしょ?」 異論を差し挟める者は誰一人としていなかった。一人孤高を保ち筋トレをやめなかった真人までが、姿勢を正して理樹の言葉に耳を傾けている。 「人はおっぱいのみに生くるにあらず。おっぱいを見ておっぱいを見ず。おっぱいについて語るということは、その人という存在そのものについて語る、ということと同義だと思うんだ」 「だが……、無論おっぱいが豊かであればいい、という者がいても構わんのだろう?」 爆乳原理主義者・謙吾。 「勿論。人の立場や信条を左右しようとまでは思ってないよ。意見の相違は尊重されるべきさ」 「俺は別に筋肉があればなんでもいいんだけどよ」 マッスルリベラリスト・真人。 「俺はむしろないほうが」 「そうだよね恭介はそうだよね」 「なんだよその棒読みは」 ロリロリハンターズ・恭介(21)。 「――じゃあ、始めようか」 神妙な面もちで、これから始まる大激論に心を躍らせながら。 長い一日の始まりを告げた。 (・)(・) 「まず、いきなりで申し訳ないんだが、来ヶ谷のおっぱいはナシだろ」 口火を切ったのは恭介だった。これだけは言わずにはいられないといった様子で、言葉に迷いが感じられない。ぴくん、と謙吾の眉が上がる。 「なぜだ、恭介」 「だって、どう考えてもでかすぎるだろ。しかも、でかいことをいいことにおっぱいアピール強すぎるし」 「世間にはもっと豊かな胸部を持つ女性は山といるだろう。その中にはいわゆる、『崩れて』しまっている者も遺憾ながら存在している。そういう者のことを考えると、来ヶ谷のは十分《ビューティフル・おっぱい》の称号を与えるに足るものだと俺は思うが」 「うーん……理樹、お前はどう思う?」 そうだね、と理樹は眉間に指を当てて黙考する。 「恭介は、なんていうか流石恭介だなあという感じだけど、謙吾の意見にも一理あると思うよ。確かに来ヶ谷さんのおっぱいは大きい。でも、大きすぎるというほどでもないのは、昨今のグラビアアイドルのおっぱいを見てもらえば明らかだと思うし。アピールが強いのは、来ヶ谷さんのキャラ的にしょうがない部分もあるんじゃない?」 「で、でも! あのでかさは将来絶対垂れるぜ!」 ちゅんちゅん、と窓の外で雀が鳴いている。空はあくまで青くどこまでも澄み渡っている。 沈黙が空間を支配していた。答えられず、謙吾は唇を噛み締めた。理樹は俯いたまま動かない。恭介の叫びに答えられる者はいないかと思われた。 ゆらりと手を上げたのは真人だった。 「でもよ、あいつはかなり筋肉あるし、ある程度は大丈夫なんじゃねぇか?」 がばっと謙吾が顔を上げた。起死回生。瞳に一筋の光明が宿る。理樹は震える声で「それは確かなの、真人」とだけ口にした。 「おう、筋肉のことなら俺に間違いはねぇ」 謙吾は有らん限りの力で友を抱いた。「なんだよおい」と真人はどこ吹く風。 「しばらく……このままでいさせてくれ……」 宮沢謙吾はいつだってガチだ。 「ま、まぁ来ヶ谷さんのおっぱいについての評価は保留ということにしといてさ、他の人についてはどう?」 うーん、と考え込むおっぱいバスターズの面々。やはり、おっぱい魔神・来ヶ谷の次だ。誰もが軽々に名前を出せずにいた。 「くっくっく」 突然不気味な声で笑い出したのは、この会議の発案者である恭介。どうしたの恭介ついに脳味噌までおっぱいになったの、と理樹は危うく口から出そうになったが、わずかに残った社会性がその暴挙を止めた。 「やはり最強に勝ち得るのは、最弱だろ」 笑いは止まらない。謙吾の表情が見る間に険しくなっていく。 「持たざる者は、その持たざるが故に王を討つ。いつだって革命を起こすのは歴史の弱者なんだぜ?」 「クド……だね?」 ご明察。 グッド、と指でピストルの形を作り、見えない弾丸で理樹の眉間を打ち抜いた。 「さっき理樹も言ってたけど、おっぱいを評することは、その人に対する全人的評価になり得る。そういう意味で能美のおっぱいは神の御技と言うべき物であることは疑いないと俺は思う。日本人離れしたきめ細かい白桃の肌に薄桃色のチクービが二輪慎ましやかに咲いている――その様を脳裏に思い描いてみるがいい! 全く無駄のない薄い胸と、能美の持つイノセンスとが相俟って、一種異様な妖艶さを醸し出しているだろう? あれこそおっぱいの至高、ヒトという種が辿り着くべき極限――」 「異議あり」 憤懣やる方ない、といった様子で謙吾が立ち上がる。どうどう、と理樹は猛る謙吾を必死で抑える。 「相変わらずお前の言葉は茶番でしかないな、恭介。お前の言葉には重大な瑕疵がある」 「聞いてやる。言ってみろ、ロマンチック改めおっぱい大統領」 恭介の挑発を物ともせず、謙吾は勝ち誇って人差し指を恭介の鼻先に突き付ける。 「あれは、断じておっぱいなどと呼べる代物ではない。あれはな、世間一般では――洗濯板と言うんだ、恭介」 「なんだと?」 「能美の胸部には、おっぱいと呼ぶための重大な要素が欠けている。柔らかみだ。胸部にある脂肪分が織り成す女性特有の柔らかみ。二次性徴を迎え、身体が女性としての役割を自覚し出すその瞬間を抽出しロリと賞賛することは可能だろう。だが、男の胸板をおっぱいと呼べないように、チクービがあるだけではおっぱいとは呼べん。呼べんのだ、恭介!」 「――なるほど、ね」 静観を決め込んでいた理樹の一言。 「確かに、クドの胸部はえぐれてる。どんなに言い繕おうとも、これは厳然たる事実だ。認めざるを得ない……でもね、謙吾。本当に、満たしていなければならない決定的な要素はそれじゃない。本当ならわざわざ言う必要もないことだけど、あえて言うよ……クドは――『女性』なんだよ」 ハッとして謙吾は顔を上げた。みるみる表情から色が消えていく。 「おっぱいがおっぱいであるために、必要なのは柔らかみでも、大きさでも、ハリでもツヤでもない。『女性の胸部であること』ただそれだけなんだ。秘匿されし花園、アルカディア――それが例え十歳でも、八十歳でも。僕らが希求するのは、そんなありふれた幸せなんだ……そこがブレてしまったら、もう何が何やらわからない――」 謙吾はがっくりと膝をつき、首を垂れた。かすかな嗚咽が部屋に小さく響く。 「俺は……間違っていたのか……」 誰もすすり泣く謙吾を茶化すことはなかった。誰もが嵌る落とし穴。世の中の道理を知っている者は、落ちた愚か者をけして笑わない。その痛みを誰よりも深く知っているからだ。 「もう、いい……もういいんだ、謙吾」 手を差し伸べたのは、恭介だった。 「恭介、お前――」 「間違えたら直せばいい、ただそれだけのことだ、謙吾。誰かが間違えたら誰かが教えてやり、あとはみんなで笑い飛ばせばいい……俺たちはそのためにいるんじゃないか。俺たち――リトルバスターズ、だろ?」 頬に流れる涙を拭い、差し伸べられた手を掴んだ。確かなぬくもり。俺たちは確かにイマを生きている、そんな当たり前のことを木訥と教えてくれる温かさだ。また一つ友情が育まれた瞬間。よく見ると恭介の瞳も心なしか潤んでいる。 「……ところでよ、結局クド公のおっぱいはアリなのかナシなのかどっちなんだ?」 「俺はナシ」 「洋ロリの魅力は感じられるけど」 「お前ら何にもワカっちゃいねぇんだよ!!」 リトルバスターズが誇る、ロリコン・シスコン・ショタコン三重殺《トリプルプレイ》棗恭介は吠える。 「じゃあさ、トップとボトムの確認が終わったところで、メンバーを大きさ順に並べてみようよ」 「メンバーって、リトルバスターズのか?」 「そう。僕がざっと考えてみたのはこんな感じだね」 理樹は一枚の紙を皆の前に差し出した。 いつの間に書いたのか、A4のチラシの裏に、表が作成されていた。書いた人間の几帳面さ、知能の高さが伺える流麗な文字であったが、慌てて書いたせいか少しバランスが崩れていた。 巨乳 来ヶ谷唯湖 美乳 朱鷺戸沙耶 神北小毬 並乳 笹瀬川佐々美 三枝葉留佳 棗鈴 二木佳奈多 貧乳 西園美魚 西園美鳥 板(えぐれ)乳 能美クドリャフカ 謎乳 古式みゆき 「質問は受け付けるよ」 理樹はぐるりと皆の顔を見回した。真人を除いた変態二人は、理樹のしたためた表を食い破らんばかりに凝視している。 「じゃあ理樹。一ついいか?」表から目を離さずに手を上げた謙吾。 「どうぞ」 「二、三、知らない名前があるのはとりあえず置いておくとして……それにしても、このカテゴライズは些か恣意的に過ぎるのではないか?」 「どういうところが?」 「まず、項目名だ。巨乳や貧乳なんかは服の上から判断できるからまあアリだとするとしてもだ、この『美乳』という区分けは、俺個人としては承服しかねる」 「ふっ、はっ、別にいいじゃねぇか、はっ、そんくらいよぉっ、はっ」 飽きたのか、いつの間にか筋トレを始めていた真人が口を挟んだ。「ダメだ」と謙吾はにべもない。 「恭介ならわかるだろう。どうしてこれを受け入れることが出来ないのか」 水を向けられた恭介は少しだけ視線を逸らして「まあな」と、ぽりぽり頭を掻いた。 「一言で言っちまえば『証明出来ない』ってことに尽きるな。断じて俺の趣味ではないが、二木や三枝は確かにいい乳してる。それは俺も認めざるを得ない。だが美乳って、そんなに甘いものじゃないだろ? 彼女らが身に着けた衣服を一枚一枚丁寧に脱がせて、残った最後の一枚を取り去って中身を拝んだ時に初めて、そのおっぱいが美乳かどうかがわかるんだ。勝負は下駄を履くまでわからない。つまり、おっぱいはブラを剥ぐまでわからないってことだ。例え服の上からはいい乳に見えても、昨今の高性能ブラによる上げ底だったり、カルデラみたいな陥没だったり、よく見たらチクービから一本長い毛が生えてたりするもんなんだよ」 「――そして、それを俺達には確認する術がない」 恭介のあとを引き継いで謙吾が言う。 「確認できるよ?」 なんだと? 二人の眼が鋭く光る。 「理樹、お前まさか」 「どこだそこは! ええい何をぐずぐずしている! 早くそこに俺を案内するんだ!」 立ち上がる馬鹿二人。 「違う違う、別に覗きスポット知ってるわけじゃないし」 「何? じゃあ何だと言うんだ」 「僕、美乳計測器《おっぱいスカウター》持ってるから」 理樹は立ち上がり、机の中をごそごそと漁る。どうなんだ、と恭介は真人に視線を送るが、真人はその意図に気付かず上機嫌でマッスルポージングを取るばかりだった。 「はい、これ」 「ただの色眼鏡じゃないか」 3D上映の映画館で配られるような、割とごっついがちゃちな色眼鏡。いやエロ眼鏡。 「と、思うでしょう」 「違うのか?」 「これをかけて女の子を見ると、アラ不思議! その女の子のおっぱいがあられもない姿であなたの目の前に! サイズ表示のオプション付きのお値打ち価格はなんとプライスレス!」 深夜の通販チックに。 「いくらなんでもそれは」 「嘘だと思う?」 「信じる方がおかしいだろう」 「だよね」 まぁいいじゃない、と理樹はエロ眼鏡もといおっぱいスカウターをベッドに放った。 「まぁ、美乳の件は保留としようよ。見た感じ形はナイスだし、多分みんなそれなりに綺麗だよ」 うーむ、とまだ謙吾は唸っている。恭介はなぜか額に汗をかいていた。 「まぁそれに美乳以外に上手い表現が見当たらなかったというのもあるんだ。巨乳とするには何か違う気がするし」 「ちょっとまてこの謎乳ってなんだ」 理樹に噛み付く謙吾。 「古式さん? ちょっと僕のおっぱいスカウターでは計測不能だったから」 「見た感じ二木くらいじゃないか?」 「なんとも言えないなぁ、着やせする人っているし」 「この馬鹿どもがあああぁぁぁぁ―――――っ!!」 凄まじいSEと共に謙吾が爆発した。チラシを置いていたみかん箱があられもなく吹っ飛び、腕立て伏せをしていた真人の頭にすっぽり収まった。ナイスオン。 「古式の乳を! そんじょそこらの乳と一緒にするなぁ―――――っ!!」 「な、なんで!? どうしたのいきなり!?」 「古式の乳はなぁ、天下を取る乳なんだよおおおぉぉぉ――――っ!!」 「待て待て、落ち着け謙吾! どうしたんだいきなり。さっきお前が言ってたばかりじゃないか。自分の目で確認するまでそのおっぱいの価値は測れないんだぜ」 「だから……!」 口ごもる謙吾。何も言い返せず「……すまなかった。忘れてくれ」と言って座った。 「しかし、貧乳が多いな」 「そうだね、一応今回は並乳としておいたけど、本当のことを言うと並乳と貧乳のクラスはほとんど差がないと言ってもいいくらいなんだ」 「ちなみに理樹はこの中で誰がイチオシなんだ?」 気付くと三人の視線が理樹に集中している。「ど、どうしたの皆」と声に少し動揺の色が混じる。 「いるんだろ一人くらい。球筋に出まくってるぜ?」 「いや、野球してないから」 「俺も聞きてえなぁ、理樹の好きな大胸筋がよ!」 「大胸筋言うな!」 「そうだな、ここらで理樹の意見を聞いておくのも悪くない」 逃げられない。 逃がさないという圧力を一身に受け、理樹は偽ること、かわすことを諦めた。深呼吸を一つ入れる。新鮮な空気を吸い込んで、よし、と自分の中に気合を入れる。 「そうだね……一人だけ選ぶとしたら、やっぱり小毬さんかな」 「どうしてだ」 理樹は遠い目をして窓の外を見た。 四角い窓枠に切り取られた青空に、小さく縮れた白い雲がゆっくりと流れていく。青いキャンバスに流し込まれた絵の具のよう。その空の向こうに、理樹は思いを馳せている。 「小毬さんのおっぱいはね、故郷なんだ。僕にとっての――いや、皆にとってのかもしれないな。ふんわりとした雰囲気から滲み出る隠し切れない母性。大きすぎず、小さすぎず、乳首を口に含めばふんわりと甘く――ような気がする――その胸に抱かれた物はすべからく帰るべき場所を見出すことが出来る――僕らにとっていつか帰るべき故郷なんだよ、小毬さんのおっぱいは」 瞳を閉じた。 そして思い浮かべる。 それぞれの帰るべき場所を。 胸の奥から流れ出す懐かしいメロディ。 日々を生き抜き、疲れ果てた心を癒す魂の歌。 それは、いつでも俺達の近くにあるんだ―― (・)(・) 「――とりあえず、ここまでです」 白い手がPCのマウスを優雅に操ると、流れていた音が途切れた。 誰も一言も発さなかった。誰もがショックを隠しきれずにいた。 「偶然直枝さんの部屋の前を通りかかったら何やら声がしていたので、これまた偶然持っていたICレコーダーにしっかりと納めさせてもらいました。そして、これまた偶然持っていた田○まさし愛用の鏡で直枝さんが書いたチラシの内容もばっちり」 しれっと言うのは、西園美魚。 絶対嘘だ。 この場に集まったリトバスメンバー(女性陣)の誰もがそう思ったに違いない。偶然持っていたICレコーダーや鏡でこんなに鮮明に録音できるはずがない。こいつ、仕掛けてやがる。 「それで、これを聞いた上でどうしてやろうか、というのが今日集まってもらった本旨なのだが」 薄い笑みを口元に浮かべて来ヶ谷唯湖は言った。よく見るとこめかみには小さく血管が浮き出ている。 来ヶ谷の本気さを感じ取った面々はにわかにざわめきだす。怒り心頭といった顔から、困惑、小さな喜びを隠し切れない者までそれぞれ。 「り、鈴ちゃあん。ど、どどどどどうしよう」 泣きそうな顔で鈴に助けを求めるのは癒し系ナンバーワンおっぱいを持つ神北小毬。 「そうだな、ここは鈴君に聞いてみるのもいいだろう――、どうだ鈴君? やつらをどうやって血祭りにあげてやろうか?」 「そうだな……」 そう言って鈴はうーん、と考え込んだ。 ごくり、と誰かが唾を飲み込む音がする。 どのくらい時間が過ぎただろうか。 こっちこっちと単調に時間を刻む壁掛け時計の短針がちょうど真上を指した時、そうだ、と鈴は膝を叩いた。 「何か思いついたのか」 「おう」 「よかったら言ってみてくれないか?」 こくり、と頷く。 にゃーと膝の上のテヅカが鳴く。 「あいつらに対抗して、こっちはあいつらのち○こについて語ってやるってのはどうだ?」 「「「「「「「「「「 そ れ だ 」」」」」」」」」」 彼女らの夜はまだまだ更けそうもない。 [No.652] 2010/02/05(Fri) 20:57:43 |
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