第52回リトバス草SS大会 - 大谷(主催代理) - 2010/02/28(Sun) 03:51:38 [No.682] |
└ 極彩色の夢 - 最後の秘密@15600 byte - 2010/03/20(Sat) 18:54:13 [No.716] |
└ うれしはずかしはじめての - マル秘@11322b また遅刻 - 2010/03/20(Sat) 01:24:58 [No.714] |
└ ハルカナデシコ七変化 - ひみつ@5439 byte - 2010/03/19(Fri) 02:09:23 [No.713] |
└ しめきり - 大谷(主催代理) - 2010/03/19(Fri) 00:28:09 [No.712] |
└ 友へ贈るの詩 - ひみつ@13266byte - 2010/03/19(Fri) 00:01:22 [No.711] |
└ 苦手な食べ物の克服の仕方 - ヒミッ:3532byte - 2010/03/18(Thu) 23:50:32 [No.710] |
└ 二次元 - 秘/2272byte - 2010/03/18(Thu) 23:44:37 [No.709] |
└ ラブリー・ラブリー・マイシスター - ひみつ@29894 byte - 2010/03/18(Thu) 23:35:46 [No.708] |
└ 青春の駆け脚 - ひみつったらひみつ@4182byte - 2010/03/18(Thu) 23:26:06 [No.707] |
└ Re: 第52回リトバス草SS大会 - ありがとう草SS@ 9651 byte - 2010/03/18(Thu) 23:07:45 [No.705] |
└ スタートライン - ↑の題名書くの忘れてたorz - 2010/03/18(Thu) 23:12:00 [No.706] |
└ 壁の向こう側 - ひみちゅっちゅ@29335 byte - 2010/03/18(Thu) 21:50:58 [No.704] |
└ それはとても晴れすぎた空 - 16592 byte - 2010/03/18(Thu) 01:44:47 [No.703] |
└ 終焉を綴る者 前編 - ひみつ 60629 byte - 2010/03/18(Thu) 01:19:49 [No.701] |
└ 終焉を綴る者 後編 - ひみつ - 2010/03/18(Thu) 01:21:16 [No.702] |
└ 願いが叶った未来 - 秘密なのです@8095 byte - 2010/03/18(Thu) 00:01:18 [No.699] |
└ 夢は… - 秘密@10578 byte - 2010/03/17(Wed) 23:50:28 [No.698] |
└ この世界の正しい使い方 - 秘密@4175 byte - 2010/03/17(Wed) 23:48:16 [No.697] |
└ あ〜! なるほど! - ひみ2@13297 byte - 2010/03/17(Wed) 23:35:45 [No.696] |
└ 17歳♀だけど何か質問ある? - 最初で最後の秘密 @9478byte - 2010/03/17(Wed) 23:34:30 [No.695] |
└ 魅惑の顎 - 秘密 9,843 バイト - 2010/03/17(Wed) 23:15:26 [No.694] |
└ いってらっしゃい - ひみつ@6837byte - 2010/03/17(Wed) 23:03:28 [No.693] |
└ 柔らかな午前 - リトバス草SS大会は永久に秘密です @5844byte - 2010/03/17(Wed) 23:01:58 [No.692] |
└ あなたがあたしにさようならを言った夜 - 特に無し@7610 byte - 2010/03/17(Wed) 16:12:19 [No.691] |
└ 窓の中 - 初物 ひみつなんです5175 byte - 2010/03/16(Tue) 05:49:35 [No.690] |
└ 焼け野が原 - 匿名希望 19838 byte - 2010/03/13(Sat) 18:37:59 [No.688] |
└ \わぁい/ - ひみつ@7875 byte - 2010/03/11(Thu) 21:17:41 [No.687] |
└ 眇の涙 - 謎 13654 byte - 2010/03/11(Thu) 00:05:11 [No.686] |
└ 胸に夢見て - 秘密 4,626 バイト - 2010/03/04(Thu) 15:57:26 [No.685] |
きしょいモノが窓辺にいる。思わず目をそらす。また見る。またそらす。見る。そらす。何とかの顔よりあたしの顔はすごいんだと思いながら、見る。やはりいる。もう見るものかと決意してみる。 「そんなに顔動かしたりしてどうしたのさ、鈴。」 「アレだ。」 「何?」 顎でそれを指し示す。もう見たくないから目をつぶったままだ。反応がないなと思っていたら、不意に唇に違和感を感じた。 「ん、んー・・・・・・。ばっ、馬鹿違うわ、ぼけー………あ、あれだ!」 誘惑に耐えながらも、さっきの物体を見ないように注意しながら窓の方を指さしてみる。 「何もいないよ。そんなことよりさ、次はどこにキスしてほしい?」 「見えないのかっ!?」 「だから何が?壁以外に何もないじゃない。」 そういって髪をなでる。これはなんだ?あたしは幻でも見たのか?いやあんな顔なんて見たくなんてないから違うな。あたしはおかしくなんかない。おかしいのは理樹のほうだ。そうに決まっている。 「そんなことより理樹には見えないのか?」 「そんなことってなにさ。僕の顔に移るのは鈴、君だけで十分だよ。」 やけにくさい台詞を言いながらそうしてまた顔を近づけてくる。 「いっいいかげんに、ん・・・。いいからうしろ見ろ!」 力づくで後ろを向かせる。反応がない。力を抜く。目を閉じていた。ああ、そういうことかと納得してやる。 「そうだな理樹。おまえの目に映るのはあたしだけでいい。」 そう思ってやることにした。 「結局昼になっても出てこなかったな。」 「ああ。」 「午後はどうするんだ?」 「愛する兄の顔を見ても出てこないんじゃ、どうしようもないじゃないか。」 「お前の顔なんか見たくは…。いや、何でもない。で…他に何か案はないのか?」 「これ以上の手なんて俺にはないさ。」 「くそっ…。なら筋肉はどうだ。今なら安くしとくぜ。」 「ふむ、ならいた仕方ないな。俺に任せておけ。」 「手は考えてあるのか?謙吾」 「無論だ。では準備があるのでな。」 「聞けよ!」 それに気がついたのは夕方だ。朝とは違って目に入れるべきでないものはない。その代わりに木が立っていた。それもお遊戯会でよく見るような人の顔がでてるやつ。夜でも目立つようにしっかりとライトアップされてまでいる。あたしはカーテンを閉めた。ふと、樹だから気にしないことにしようという言葉が浮かんだ。我ながら完璧だと思う。そうだ、来年が来たら理樹と2人で桜でも見に行こう。もちろんあいつらも連れて行こう。またたびでもあるといいかもしれない。気が若干早い気もしないでもないが気にしないことにする。まさに完璧だ。あとで日記に書きのこそうと考えてみたりする。 「ねえ、鈴。夕飯はどうする?何か作ろうか?」 「そうだな。何かあるのか?」 「缶詰ぐらいならね。」 そういって戸棚をあさり始める理樹を横目にあたしは思う、ささみに任せてよかったのだろうか。かなたや寮長、もしくはこまりちゃんやクド、みお、くるがやといったリトルバスターズの面々に任すべきだったかもしれない。そう思うとあたしはなんでささせがささささみなんかに頼んだろうか。 「うー謎だ。」 「なにが」 思わず声に出ていたようだ。曖昧に笑ってごまかしておく。危ない危ない。理樹に痛い子扱いされるところだった。これもささみのせいだな。まったくあいつはしょうがないなと心の中でけなしておく。ばーか、ばーか。 「あちゃ…桃缶しかないよ。」 「それ以外になければそれでいい。」 「ちょっとまってよ、もう少し探してみるから。」 「ならたのむ。」 「なぜこの時期に桜だったんだ?」 「桜といえば当然花見を連想するだろう。花見といえば楽しいものだ。」 「ああそうかもしれないな。」 「ならば己が桜となることで鈴も楽しくなるさ。」 「そうか?」 「それに桜はあいつらにとって」「でもよ謙吾。鈴は出てきてないぜ。」 「…む…そうだな。たしかに桜は不謹慎だったかもしれないな。」 「なんだ…あっけないな。なら今度は俺の番だな!!今日中にこの筋肉で連れ出してきてやるぜ。せっかく遊びに来たんだ。遊ばずに帰れるかよ。じゃあな待ってろよ。」 「………さて、真人もいなくなったし聞いておこう。どこまで見た。」 「ほとんど見てないさ。…でも大体は理解できたつもりだ。なぜそんなにいつも通りなんだ、お前は。」 「おまえにだけは言われたくないな。…今更じゃないからさ。毎年この数日だけな、ああなっちまうんだよ。」 それに気づいたのは次の日だった。カーテンを開けたら、大量の袋を抱えた真人がいた。ここにおいとくからはやく食べろなと口を動かした。鍵なんかかけてないから入ってくればいいのに何なんだ、あいつは?わからない。去っていくあいつを見ながら、まあいいもらってやろうと思った。食料も尽きたからな。…って理樹が言ってたからな。 「あれ、どうしたのそれ?」 「あたしの人徳だ」 「意味がわからないよ…まあ朝ごはんにしようか。」 「ああ。でも、いくら理樹でもこの卵サンドはあげないからな。」 「大丈夫だよ。僕はね、鈴、君が一番だからね。鈴の悲しむことなんてしないからね。」 理樹はそういって優しそうに笑っていた。くさいことを聞くのにはもうなれた気がする気にしたら負けだと最近は思うようにしているあたしはえらいんじゃないだろうか。気づかれないようにいつも通りに返してみるとしよう。 「ほ、本当か?本当にあたしが一番なのか」 「うん。本当だよ、僕はずっと鈴の味方だからね。…決して離さないよ。」 「ふ…食いもんもっていってやったぜ。」 「な…」「む…」 「どうしたよ、唖然としやがって。いいか、食べる物食べなきゃ筋肉は維持できないんだぜ。」 「あぁ…そのとおりだ、真人。で鈴はどうした。一晩あったんだ。それだけじゃないだろ?」 「朝まで気づいてくれなかったんだよ。それにあんな空気出してるやつを無理矢理連れてなんかこれねえしよ。だから置いてきた。」 「お前はそれでいいのか?」 「仕方がねえだろ。また来ることにするさ。あばよ。」 「なら、俺も行くとするか。ではな。」 「2人ともわざわざありがとな。元気になったらまた連絡する、絶対にだ。」 「ああ。…頑張れよ、恭介。」 「さあ、明日も頑張ろうな、理樹。」 「うん。明日も頑張ろうね、鈴。おやすみなさい。」 [No.690] 2010/03/16(Tue) 05:49:35 |
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