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きしょいモノが窓辺にいる。思わず目をそらす。また見る。またそらす。見る。そらす。何とかの顔よりあたしの顔はすごいんだと思いながら、見る。やはりいる。もう見るものかと決意してみる。 「そんなに顔動かしたりしてどうしたのさ、鈴。」 「アレだ。」 「何?」 顎でそれを指し示す。もう見たくないから目をつぶったままだ。反応がないなと思っていたら、不意に唇に違和感を感じた。 「ん、んー・・・・・・。ばっ、馬鹿違うわ、ぼけー………あ、あれだ!」 誘惑に耐えながらも、さっきの物体を見ないように注意しながら窓の方を指さしてみる。 「何もいないよ。そんなことよりさ、次はどこにキスしてほしい?」 「見えないのかっ!?」 「だから何が?壁以外に何もないじゃない。」 そういって髪をなでる。これはなんだ?あたしは幻でも見たのか?いやあんな顔なんて見たくなんてないから違うな。あたしはおかしくなんかない。おかしいのは理樹のほうだ。そうに決まっている。 「そんなことより理樹には見えないのか?」 「そんなことってなにさ。僕の顔に移るのは鈴、君だけで十分だよ。」 やけにくさい台詞を言いながらそうしてまた顔を近づけてくる。 「いっいいかげんに、ん・・・。いいからうしろ見ろ!」 力づくで後ろを向かせる。反応がない。力を抜く。目を閉じていた。ああ、そういうことかと納得してやる。 「そうだな理樹。おまえの目に映るのはあたしだけでいい。」 そう思ってやることにした。 「結局昼になっても出てこなかったな。」 「ああ。」 「午後はどうするんだ?」 「愛する兄の顔を見ても出てこないんじゃ、どうしようもないじゃないか。」 「お前の顔なんか見たくは…。いや、何でもない。で…他に何か案はないのか?」 「これ以上の手なんて俺にはないさ。」 「くそっ…。なら筋肉はどうだ。今なら安くしとくぜ。」 「ふむ、ならいた仕方ないな。俺に任せておけ。」 「手は考えてあるのか?謙吾」 「無論だ。では準備があるのでな。」 「聞けよ!」 それに気がついたのは夕方だ。朝とは違って目に入れるべきでないものはない。その代わりに木が立っていた。それもお遊戯会でよく見るような人の顔がでてるやつ。夜でも目立つようにしっかりとライトアップされてまでいる。あたしはカーテンを閉めた。ふと、樹だから気にしないことにしようという言葉が浮かんだ。我ながら完璧だと思う。そうだ、来年が来たら理樹と2人で桜でも見に行こう。もちろんあいつらも連れて行こう。またたびでもあるといいかもしれない。気が若干早い気もしないでもないが気にしないことにする。まさに完璧だ。あとで日記に書きのこそうと考えてみたりする。 「ねえ、鈴。夕飯はどうする?何か作ろうか?」 「そうだな。何かあるのか?」 「缶詰ぐらいならね。」 そういって戸棚をあさり始める理樹を横目にあたしは思う、ささみに任せてよかったのだろうか。かなたや寮長、もしくはこまりちゃんやクド、みお、くるがやといったリトルバスターズの面々に任すべきだったかもしれない。そう思うとあたしはなんでささせがささささみなんかに頼んだろうか。 「うー謎だ。」 「なにが」 思わず声に出ていたようだ。曖昧に笑ってごまかしておく。危ない危ない。理樹に痛い子扱いされるところだった。これもささみのせいだな。まったくあいつはしょうがないなと心の中でけなしておく。ばーか、ばーか。 「あちゃ…桃缶しかないよ。」 「それ以外になければそれでいい。」 「ちょっとまってよ、もう少し探してみるから。」 「ならたのむ。」 「なぜこの時期に桜だったんだ?」 「桜といえば当然花見を連想するだろう。花見といえば楽しいものだ。」 「ああそうかもしれないな。」 「ならば己が桜となることで鈴も楽しくなるさ。」 「そうか?」 「それに桜はあいつらにとって」「でもよ謙吾。鈴は出てきてないぜ。」 「…む…そうだな。たしかに桜は不謹慎だったかもしれないな。」 「なんだ…あっけないな。なら今度は俺の番だな!!今日中にこの筋肉で連れ出してきてやるぜ。せっかく遊びに来たんだ。遊ばずに帰れるかよ。じゃあな待ってろよ。」 「………さて、真人もいなくなったし聞いておこう。どこまで見た。」 「ほとんど見てないさ。…でも大体は理解できたつもりだ。なぜそんなにいつも通りなんだ、お前は。」 「おまえにだけは言われたくないな。…今更じゃないからさ。毎年この数日だけな、ああなっちまうんだよ。」 それに気づいたのは次の日だった。カーテンを開けたら、大量の袋を抱えた真人がいた。ここにおいとくからはやく食べろなと口を動かした。鍵なんかかけてないから入ってくればいいのに何なんだ、あいつは?わからない。去っていくあいつを見ながら、まあいいもらってやろうと思った。食料も尽きたからな。…って理樹が言ってたからな。 「あれ、どうしたのそれ?」 「あたしの人徳だ」 「意味がわからないよ…まあ朝ごはんにしようか。」 「ああ。でも、いくら理樹でもこの卵サンドはあげないからな。」 「大丈夫だよ。僕はね、鈴、君が一番だからね。鈴の悲しむことなんてしないからね。」 理樹はそういって優しそうに笑っていた。くさいことを聞くのにはもうなれた気がする気にしたら負けだと最近は思うようにしているあたしはえらいんじゃないだろうか。気づかれないようにいつも通りに返してみるとしよう。 「ほ、本当か?本当にあたしが一番なのか」 「うん。本当だよ、僕はずっと鈴の味方だからね。…決して離さないよ。」 「ふ…食いもんもっていってやったぜ。」 「な…」「む…」 「どうしたよ、唖然としやがって。いいか、食べる物食べなきゃ筋肉は維持できないんだぜ。」 「あぁ…そのとおりだ、真人。で鈴はどうした。一晩あったんだ。それだけじゃないだろ?」 「朝まで気づいてくれなかったんだよ。それにあんな空気出してるやつを無理矢理連れてなんかこれねえしよ。だから置いてきた。」 「お前はそれでいいのか?」 「仕方がねえだろ。また来ることにするさ。あばよ。」 「なら、俺も行くとするか。ではな。」 「2人ともわざわざありがとな。元気になったらまた連絡する、絶対にだ。」 「ああ。…頑張れよ、恭介。」 「さあ、明日も頑張ろうな、理樹。」 「うん。明日も頑張ろうね、鈴。おやすみなさい。」 [No.690] 2010/03/16(Tue) 05:49:35 |
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