春なので、はりきって連続投稿させていただきます(笑)。
最近、やる気が出ない時、村上春樹の本「走ることについて語るときに僕の語ること」をパラパラと繰り返し読んで、カンフル剤としています。著者が25年以上続けているマラソンについて、そして小説家であるということについて書かれた本ですが、次のレースに向けて黙々と練習を続けていくことに関する、次のような一節があります。
たとえそれが実際、底に小さな穴のあいた古鍋に水を注いでいるようなむなしい所業に過ぎなかったとしても、少なくとも努力をしたという事実は残る。効能があろうがなかろうが、かっこよかろうがみっともなかろうが、結局のところ、僕らにとってもっとも大事なものごとは、ほとんどの場合、目には見えない(しかし心では感じられる)何かなのだ。そして本当に価値のあるものごとは往々にして、効率の悪い営為を通してしか獲得できないものなのだ。
私にとって、ここ数年の読書の中で、最も印象的だった文章のうちの一つです。吃りながらも話していく、生きていくこともまさに、村上春樹の言うところの「効率の悪い営為」だよなぁと思いました。効率の悪い営為の向こうに何があるのか、最終的に「答えは風の中」なのかもしれませんが、私もとりあえず頑張ってみるかと思わせてくれる、村上春樹氏です。
「ダンス・ダンス・ダンス」、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」など、主要作品をまだ読んでいないのに、ファンを名乗っている、エセ春樹ファンの独り言でした(笑)
[No.762] 2008/04/05(Sat) 04:14:49 |