さかさまの改憲論 - もうひとりのガリレオ - 2019/05/03(Fri) 17:05:50 [No.27173] |
└ Re: さかさまの改憲論 - ジマイマ - 2019/05/06(Mon) 07:55:01 [No.27174] |
└ Re: さかさまの改憲論 - もうひとりのガリレオ - 2019/05/07(Tue) 20:04:54 [No.27175] |
└ Re: さかさまの改憲論 - ジマイマ - 2019/05/09(Thu) 08:49:26 [No.27176] |
└ Re: 訂正 - ジマイマ - 2019/05/12(Sun) 19:13:23 [No.27177] |
> 「予測はしませんが、単なる個人的な見方を言うならば、現政権の下、安倍晋三氏とその周辺が旗を振る形での改憲ということであれば、幅広い支持には至らず挫折するでしょうね。言葉を積み重ねることで公共社会に共通の枠組みを築き続けていく――そういった文明社会の約束事をあまりに軽んじる政治家たちだからです」 > > これは、朝日新聞の記者が憲法学者樋口陽一氏に > ゛ ――自衛隊を書き込む改正について国民投票が行われたら、賛否はどうなると見ますか。゛と問うた際の答えです。 > > 樋口氏はインタビューの中で > ――この国では今、憲法改正にこだわる首相が長期政権を維持しています。安倍晋三首相は今度は、自衛隊を憲法に明記する改憲が必要だと訴え始めました。 > 「今ある自衛隊の存在を書き加えるだけなら大きな変更ではないのではないかという意見も聞きます。書き加えるという行為の持つ法的な意味について理解が足りないと感じますね。基本的な法原則の一つに『後(のち)の法は先の法を破る』があります。ある法規範にそれまでと違うことを書き加えたら、前からあるルールは失効するか意味を変えるという原則です」 > 「憲法9条の条文は削らないまま単純に自衛隊の存在を書き足したら、場合によっては残った現在の条項は失効する恐れがあるのです。戦争放棄をうたった1項と、戦力不保持を定めた2項です」 > ――今ある平和憲法の原則を手放す改憲をするのと、同様の行為になりかねないのですか。 > 「そうです。軍備拡大への歯止めがなくなり、あらゆる戦争を遂行できることになりかねません。そういう認識をきちんと共有しないまま提起されている今回の改憲論は『政治的な主張』と呼べるレベルのものではありません。フェイク(虚偽)です」 > ――自衛隊を書き込むタイプの改憲案が、もしフェイクでなく、政治的な主張になりえるとしたら、その条件とは何でしょう。 > 「たとえば、専守防衛を原則として集団的自衛権の行使には厳格な制限をかけた自衛隊であることをきちんと明示する。そんな改憲案を提示すれば、私自身は賛成しませんが、一応フェイクではなく一つの政治的主張にはなるでしょう。しかしそんなことを書き込もうという姿勢はうかがえません」(朝日新聞) > > とも述べています。 > > 憲法記念日にはその前後を通じてこのBBSでは毎年憲法に関する議論をしてきました。 > 今年は10連休中ということもあり、このBBSに限らず政治的議論は低調ですが、憲法改正議論に対する私の認識と言いますか思いを書いてみたいと思います。 > > まず、アベ的改憲論に関する感想ですが9条を改正して何をしたいと考えているのかが知りたいですね。 > アベ的改憲が行われたとしてそこに意味づけをするとすれば、本当にただ憲法に自衛隊が明記されるだけで他のことは変わらないということが考えられます。 > 一方、樋口氏が懸念されるように9条に3項を付け加える形で自衛隊を明記した場合、9条1項2項が空文化され、憲法そのものの性格性質が全く変わっていく事も考えられます。 > > 私は以前から自衛隊は違憲合憲のボーダライン上にあることが望ましいのではないかと言う主張を繰り返してきました。 > いま国民の中に自衛隊が違憲だという主張をする人はいないでしょう。勿論私もその中の一人です。 > 特に災害時の自衛隊の活躍を頼もしく思う人は多いことでしょう。 > > 他方、自衛隊が他国に対して武力行使を行うことを是とする人は多数派にならないのではないか、私はそのように考えております。 > 以上の事柄を考えれば、樋口氏がインタビューの中で述べられた「たとえば、専守防衛を原則として集団的自衛権の行使には厳格な制限をかけた自衛隊であることをきちんと明示する。そんな改憲案を提示すれば、私自身は賛成しませんが、一応フェイクではなく一つの政治的主張にはなるでしょう。しかしそんなことを書き込もうという姿勢はうかがえません」 > と言う主張は私個人としては全面的に賛成なんですね。 > 改憲案が出来上がってそれに賛成するか否かは別としてですが・・・。 > > 野党が今も批判する安保法制によって、今や自衛隊は法制上は集団的自衛権を行使することにより地政学上の制約なしに地球上のどこへでも出かけて行って武力の行使をすることができることとなっています。 > しかし、私は現憲法下において上に書いたことができる事自体がおかしなことだと思わずにいられません。 > 上に゛今や自衛隊は法制上は集団的自衛権を行使することにより゛と書きました。この時の集団的自衛権を行使する相手国はおそらくアメリカです。 > 日本とアメリカとの立場・関係や日米共同訓練等を見ていますとおそらく憲法を改正して自衛隊を憲法上認めれば、自衛隊は海外で武力行使をできる存在になるのでしょう。 > しかし、その時の自衛隊は日本の国益のための軍事行動ではなくアメリカ軍の下請けとして行動する自衛隊になっているはずです。(こんな面倒くさいことを言わなくても今の日米共同訓練等を見ていれば自衛隊がアメリカ軍の下請けであることは明らかです) > > 憲法改正が語られるとき、憲法改正派の保守政治家はその理由を様々に語ってきました。自民党は長らく自主憲法の制定と言う言葉を憲法改正の際に使ってきました。 > 現憲法が制定されて72年。 > 巡り巡ってアベはアメリカへの属国化の完成形として憲法9条を改正し日本の若者をアメリカの国益のための戦争に参加させようとしています。 > > 日本の自主独立のためにと憲法改正に取り組んできた先人たちは今この状況をどの様に見るのでしょうか? > > 自称愛国者であろうアベ支持者はアベ改憲に何の疑問も挟まずに賛成を唱えるのでしょうか? > > まさにさかさまの改憲論がこの国を跋扈しようとしている、そう考えるのは間違いでしょうか? ガリレオさんは「自衛隊を違憲だと主張する国民はいない」とおっしゃいますが、それは憲法9条によって今までその活動内容に明確な制約があったから、ではないでしょうか。 しかしアベ政権が強行した「安保法制」のもと、今の自衛隊は米軍配下の実質的な「軍隊」であるとーー憲法9条が骨抜きにされてしまってる現状で、自衛隊を憲法に明記するというのは日本に「軍隊」を認めることに他ならないと思うのです。 「専守防衛」を明示すれば、−−という意見もありますが、専守防衛のボーダーラインなんて極めて曖昧でなんの制約にもならないと思うのです。 アベ政権下で防衛費は青天井、敵地攻撃の武力保持についてもなんの議論もなされないまま、日本は「軍国化」しているのだと。 戦前の日本と今、多々重なる部分があり大変不安に思っています。 [No.27174] 2019/05/06(Mon) 07:55:01 |
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