夕刊フジの与太話 - もうひとりのガリレオ |
国際政治に詳しい福井県立大学の島田洋一名誉教授は「『グローバルなパートナーシップ』という表現が気にかかる。優先順位を付けることが重要で、台湾の防衛・抑止力強化に力点を置いて、『日本は踏み込んでやる。その代わり、他の地域、例えばウクライナの支援・復興問題は欧州諸国の責任範囲だ』などと言えたのかどうか。すべての問題で、日本に『お金を出せ』という話にならないよう、明確にすべきだったのではないか」と指摘する。
会談で、両首脳は台湾海峡の平和と安定の重要性を強調し、中台問題の平和的解決を促す方針で一致した。
島田氏は「中国の習近平国家主席は、自らのレガシーとして『台湾併合』という意識を常に持っており、抑止力を高めなければならない。中国を牽制(けんせい)する強いメッセージを出すべきだったのではないか。例えば、日本と米国、台湾の合同軍事演習を視野に入れた話ができたのかどうか。中国は言葉より行動を見ており、日米台の緊密な軍事演習の実施が一番の抑止力となる」と話す。(夕刊フジ)=====================================================
夕刊紙の記事です。Yahooのトップニュースに載っておりました。なんとも杜撰な記事です。 福井県立大学の島田洋一名誉教授によると中国の習近平国家主席は、自らのレガシーとして『台湾併合』という意識を常に持っているらしいです。しかし『台湾併合』という言葉自体が矛盾に満ちたものであることに島田教授も夕刊フジの関係者の誰も気付いていないのでしょうか?台湾と言う言葉は中国の台湾省と言う意味で使われており台湾を独立国として認めるならばチャイニーズ台北と表記されければなりません。 また島田教授の指摘する様な日米台の緊密な軍事演習の実施など出来るはずがありません。なぜなら日米ともに北京政府を中国唯一の政府と認めており日中共同宣言並びに日中平和友好条約を破棄しなければ台湾との国交樹立も共同軍事演習も出来ないのです。さて、台湾の独立を実現するために中国と断交するような真似が日米にできますかね? 夕刊紙といえども与太話をするにしても良質な話ではありませんね。
[No.28274] 2024/04/11(Thu) 18:13:31 |