「日の丸毀損に罰則」の刑法改正案、自民保守系に再提出の動き
自民党の保守系議員連盟「保守団結の会」は26日、下村博文政調会長と党本部で会談し、「日の丸」の毀損(きそん)に罰則を設ける刑法改正案を今国会に提出したいと申し入れた。同会は「政調会長にはご了承をいただいた」としており、他党にも賛同を呼びかけた上で議員立法を目指すという。(以下省略 毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20210126/k00/00m/010/211000c ============================================================
国旗国歌法が成立した当時、国会答弁で小渕改造内閣の野中広務官房長官(当時)は「法律ができたからといって強要する立場に立つものではない」と強調した経緯があります。
コロナ対策が上手くいかない中で、入院拒否者に懲役を科す罰則を設けようとしたり、今回の様に国旗国歌に対する棄損罪を創設しようとするなど、国家主義的・独裁的な政治手法を用いようとする兆候に私たちは注目をする必要があるのではないだろうかとの思いがあります。
さて今回の立法ですが、政治や政府が権威を失い国民のコントロールが効かなくなったことに焦る保守派が、いよいよ牙を剥き出したと解釈しても良いでしょうか? しかし、恐怖で人の流れを止めてもコロナ過は収まらないのではないかと私には思えてなりません。
感染者を隔離する必要性についてはまったくもって異論がないわけですが、懲罰をもって感染者を隔離する以前に広く感染者を拾い出し、感染者と非感染者を隔離するための方策。具体的に言えば広くPCR検査を行う事を妨げてきたのは他でもない政府自身ではありませんか? 感染拡大阻止のための幅広いPCR検査実施を阻止しておきながら、感染者を罰するような措置を取る事。 そしてその為に、国旗国歌を国民統合のための道具としようとすることは反対に国旗や国歌を愚弄する事にはなりませんか?
世界でもそしてこの日本でも21世紀に入り多様性が重視されるようになりました。 感染症が拡大する中で国民の自由を広く認める方向へ向かうべきと言うのはなかなか言い辛いところもありますが、危機の中だからこそ国民の思想信条の自由や表現の自由は大切にしたいものだと私は考えます。
皆さんのご意見はいかがでしょうか?
[No.27820] 2021/01/26(Tue) 23:47:33 |