上級国民。そんな言葉がこの国で聞かれることとなりました。 いつの間にか犯罪を犯してもお咎めなしか軽微な処分で済まされる存在。数々の疑惑にまみれてものうのうの国会議員の地位にいる前総理もまたそうなのかもしれません。
この状況に野党議員よ立ち向かえと檄を飛ばしたい気分ですが、さてはたしてかれらは・・・・、ふと考えざるを得ません。 非常に古い考え方なのかもしれませんが、自民党は資本家をベースにした支配者層の代表、ならば野党はそれに対する労働者階級を代表する存在であるべきだと考えます。 しかし、現実を見れば主たる野党は連合と言う日本一大きな労働組合に依存した存在になっています。昔ならそれでよかったのです。しかし、今や労働者の半数近くを占める非正規労働者は労組にすら加盟できません。つまり野党は労働者などのうちその約半数の声しか聞こえない存在になったのです。声を届けるすべを失った層が政治的な関心を失う事になるのは仕方がないと言うよりも当然の成り行きなのかもしれないと言えばお叱りを受けるでしょうか? 声を届けるすべを失った層のうち一部は共産党や公明党に流れます。これもまた処世術として仕方の無いことです。
コロナ禍以前からこの国の政策により進められた新自由主義国家の国づくりはますます進み、貧富の差をますます拡大させました。結婚できない若者の出現は少子高齢化と言う現象を生み、この先大きな爆弾が破裂する事になるでしょう。コロナ対策・少子高齢化対策など待ったなしの問題もありますが100年先を見据えた政治を考える政治家がいない事も困ったものです。「今だけ、金だけ、自分だけ」そんな政治家が跳梁跋扈するこの国で心ある野党議員には大きな旗印を掲げてほしいものだと願わずにいられないのです。
[No.27833] 2021/04/15(Thu) 23:11:22 |