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No.707へ返信

all メタガキャンペーン第2話 トレイラー - 納豆 弾 - 2015/06/30(Tue) 22:29:39 [No.700]
ハンドアウトっていうかオープニング冒頭 - 納豆 弾 - 2015/07/03(Fri) 20:28:11 [No.709]
マスターシーンG『黒衣の男』 - 納豆 弾 - 2015/07/03(Fri) 12:20:13 [No.708]
マスターシーンF『レムリア王国』 - 納豆 弾 - 2015/07/03(Fri) 11:50:50 [No.707]
マスターシーンE『地球連邦軍・フォーチュン』 - 納豆 弾 - 2015/07/03(Fri) 02:36:27 [No.706]
マスターシーンD『メタガイスト』 - 納豆 弾 - 2015/07/03(Fri) 01:52:48 [No.705]
マスターシーンC『ハイパーボレア』 - 納豆 弾 - 2015/07/03(Fri) 01:29:25 [No.704]
マスターシーンB『パルテア/奈落十字軍』 - 納豆 弾 - 2015/07/01(Wed) 02:00:26 [No.703]
マスターシーンA『ノイエヴォルフ』 - 納豆 弾 - 2015/06/30(Tue) 23:59:48 [No.702]
マスターシーン@『 ラーフ帝国 』 - 納豆 弾 - 2015/06/30(Tue) 22:53:52 [No.701]


マスターシーンF『レムリア王国』 (No.700 への返信) - 納豆 弾

【レムリア王国/魔法学院】

 魔法学院の院長室。古くから伝わる木製の椅子に、魔女バルバリシアが憂鬱そうに座っている。

 鳳市からの避難民の受け入れ。更にノイエヴォルフのローレシアへの侵攻に際し、レムリアも積極的な支援を行うと共にフォーチュンや地球連邦との繋がりを深めるべきだと主張したのだが、女王サナート・レムリアはあくまでも受動的な支援に留めるとにべもなく却下されたのだ。

 バルバリシアがため息を一ついていると、院長室の影から、1人の少女が現れた。シュリと呼ばれるこの少女は、かつて日向アキエ、リシナ・プラハと共に過去のレムリア大陸を救ったとされる3人の1人である。

【シュリ】
「サナート・レムリアは動かない?」

 その問いに、バルバリシアは片手を振って答えた。

【バルバリシア】
「予想はしてたけど、にべもなかったわ」

【シュリ】
「そう。…まぁ、彼女ならそう言うでしょうね」

【バルバリシア】
「発掘機についても、積極的に支援を行えば色々と情報が手に入ると思ったのだけれど。あなたの言う通りの機体であるならば、レムリアの産業革命の大きな助けになるのだけれど」

【シュリ】
「動かないものは仕方ない。…そこで、取引だけれど。発掘機の情報や、場合によっては機体を引き渡してもいい」

【バルバリシア】
「あてがあるの?」

【シュリ】
「…ノイエヴォルフ側が発掘機を手に入れたのなら、詳細なデータをあなたに渡すことができる。漁夫の利で本体が手に入る可能性もある」

【バルバリシア】
「……いいでしょう。それで? 条件は?」

【シュリ】
「…学院の地下に保管されている、“アルデバラン”を貰いたい」

 予想外の要求にバルバリシアはしばし沈黙した。

【シュリ】
「既に使える者はいないし、それに上位神霊機である“アルデバラン”なら、世界の安定のために私に力を貸してくれるわ」

【バルバリシア】
「学院としては非常に大きい問題になるのだけれど?」

【シュリ】
「私が奪ったことにすればいい。学院の管理については問われるだろうけど、その程度のリスクは負って」

 シュリの言葉にしばらく思考を巡らせていたが、やがてバルバリシアはうなずいた。

【バルバリシア】
「いいわ。その代わり、魔術を用いた“契約”をさせてもらうわよ。事が済んだら“アルデバラン”を返還すること。よろしいかしら?」

【シュリ】
「…かまわないわ」

 シュリは頷くと、小さく唇を歪めた。原型を留めて返還でなければ、問題なかった。


[No.707] 2015/07/03(Fri) 11:50:50

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