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No.889へ返信

all メタガ トゥーレ革命 前編残務整理 - 納豆弾 - 2016/06/01(Wed) 07:50:08 [No.887]
【 マスターシーンC:アンリ・ベノー・ペタン伯爵/... - 納豆 弾 - 2016/07/09(Sat) 23:38:55 [No.894]
【 マスターシーンB:バフォメット編 】 - 納豆 弾 - 2016/07/09(Sat) 22:41:13 [No.893]
【マスターシーンA:シャルロット・ファン編】 - 納豆 弾 - 2016/06/27(Mon) 23:05:54 [No.889]
【マスターシーン@:☆ド級戦艦マッシリア・会議室】 - 納豆弾 - 2016/06/13(Mon) 22:08:58 [No.888]


【マスターシーンA:シャルロット・ファン編】 (No.887 への返信) - 納豆 弾


【ゲオルギウス】
「レイナ派の生き残りは現在、敷島皇国にて補給を受け、再びトゥーレの地に戻ってくるとの事です」

 【ゲオルギウス】の報告が淡々と続くのを、【シャルロット・ファン】は静かに紅茶を飲みながら聞いていた。

【ゲオルギウス】
「同盟軍はラムスセン要塞を陥とす為に行動を開始しました。ラーフ駐留軍の現有戦力から、ラムスセン要塞の陥落は確実かと。生き残りのレジスタンスも早晩駆逐されましょう。シャルロット様には、トゥーレ統一後の為にコスモソロリティを通じて各方面に根回しを頼みたい、とバフォメット様より依頼がきております」

【シャルロット】
「あくまでもガリスティア第5帝国及びノイエヴォルフとの同盟はトゥーレ統一の為の致し方ないものであり、地球連邦が彼らを排除すれば連邦の傘下に戻る、と信じ込ませる…というわけですね」

【ゲオルギウス】
「はい。それに、現状唯一無傷であるラーフの抑えとしての価値も伝えて欲しい、と。ティプトリー政府からも内々でこの件について上手く取り計らって欲しい、と」

【シャルロット】
「双方にわかりました、とお伝えしてください。文書ではなく、あくまでも口頭で、あなたの口からお願いします。私は訪問の予定があり、すぐに移動しなければなりませんので、その為私自身でお答えできず申し訳ありません、と」

【ゲオルギウス】
「心得ております」

 一礼して【ゲオルギウス】が去ると【シャルロット】は小さくため息をついた。【ゲオルギウス】は有能でこちらの意図をよく察してくれて面倒がない。しかし、同時にティプトリーからの監視役である【ゲオルギウス】の相手は“色々”と気を使う必要があった。

【シャルロット】
(同盟軍はラーフを撃退し、新生トゥーレを建国するでしょう…私達を通じて協力したティプトリーもその恩恵を受ける)

 そもそも、最初はそれ程大した意図はなかった筈だ。【レイナ・ヴァルフレア】を保護し、トゥーレに送り出したことも、その後も援助を続けた理由も。
 当時、トゥーレのレジスタンス活動というのは数少ない地球における“将来性のある領土”であった。そこに僅かながらでもティプトリーの息吹を注げれば。その程度の思惑だった筈だ。
 地球においてティプトリー主義がまともに受け入れられることはないとティプトリーは理解している。だからこそ、遠回りながらもレジスタンスが成功し、新生トゥーレが建国された時は、【レイナ・ヴァルフレア】へ売った恩の見返りとしてティプトリー主義の布教の認可を得る―。そんな小さな見返りで満足すべき案件だったのだ。

 だが、ガリスティア第5帝国の侵攻によって状況は一変した。第5帝国によって地球連邦の支配は混乱をきたし、その第5帝国と同盟を結んだティプトリーはいまや地球での領土拡張に勤しんでいる。
 【レイナ・ヴァルフレア】の援助よりも第5帝国への協力の方が優先すべき状況へとなったのだ。

【シャルロット】
(しかし―)

 ティプトリーの判断については、【シャルロット】がとやかく言うべき事ではない。それはいい。だが―。

【シャルロット】
(コスモ・ソロリティがとるべき道はこれでいいのかしら)

 ティプトリーの行動は理解できる。現状、地球がティプトリー主義を認める日は、恐らく来ないだろう。だから、ティプトリーは第5帝国の侵攻に賭けた。第5帝国のバイオリアクターのシステムなど、ティプトリーの現状とマッチしたという点も大きいが、何よりも強大な超能力者を頂点とする第5帝国とティプトリー主義が似通っている事の方が重要だ。

 第5帝国は、ティプトリー主義を許容する。

【シャルロット】
(ティプトリー主義こそが、最終的に世界の人々を救う。そう信じています。ですが―現状のティプトリーの方針は、もし第5帝国が一時的にでも撤退を決定したら―)

 つまりは、もし第3次大戦が終結し、第5帝国の一時的にしろ敗北で終わった場合、ティプトリーの背信行為は白日の下となり、その裏切りの代償を払うことになる。

【シャルロット】
(そして―ティプトリー主義は二度と口に出来ないような扱いになる)

 ティプトリーの裏切りと共にティプトリー主義にも最悪の印象が植え付けられるだろう。そうなれば、ティプトリー主義は終わりだ。

【シャルロット】
(ティプトリー主義の生き残りの道を模索する―。恐らくはそれこそがコスモ・ソロリティがとるべき道かもしれませんね…)

 問題は、レジスタンスの生き残りに協力するにしても、彼らが敗北するようなことになれば逆にコスモ・ソロリティが危険な立場となる訳だが…。

【シャルロット】
(ん…)

 この状況で最も信用できる親友―アンズに相談してみるべきか、と【シャルロット】は密かに決意を固めた。


[No.889] 2016/06/27(Mon) 23:05:54

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