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メタガキャンペーン第2話 トレイラー (親記事) - 納豆 弾

鳳市での戦いから、戦いはローレシアへと舞台を移す。

発掘機アルティマインの行方。

反地球連邦勢力の狙いと野望。

暗躍する黒衣の男。

そして、明かされるグロームの秘密。

突きつけられる選択。迫る決断。

メタガキャンペーン第2回
「 闇い世界 」

鉄の腕は闇を砕けるのか―。





とりあえず、トレイラーです。
ハンドアウトとか、前回終了後の各勢力の反応なども順次アップしてきます。

なお、第2話開始時点では、前回から3ヵ月後くらいを予定してます。


[No.700] 2015/06/30(Tue) 22:29:39
マスターシーン@『 ラーフ帝国 』 (No.700への返信 / 1階層) - 納豆 弾

『 ラーフ帝国/デルス・ラーフ皇帝の私室(研究室) 』


【ランヌ・ルフェーブル】
「―以上が、鳳市についての顛末です」

 あらゆる勢力の攻勢を退けたPC達ガーディアンについての報告を終え、ランヌは言葉を切る。ラーフ皇帝、デルス・ラーフはその報告を静かに聞き、終わった後もしばし沈黙を保っていた。

【デルス・ラーフ】
「ソフィアはあのグロームとニコライの孫と共にローレシアへ向かったのだな?」

【ランヌ・ルフェーブル】
「はい」

【デルス・ラーフ】
「ニコライの忘れ形見―か。 それがソフィアと共に。…これも運命かもしれんな」

 ぼそり、と呟くとデウス・ラーフはランヌを手招き、メモリデータを手渡した。

【ランヌ・ルフェーブル】
「これは―?」

【デルス・ラーフ】
「グロームについてのわしの知る情報だ。 …お前が接触した―ウツツ・コレチカという研究者についてはわしも聞き及んでいる。 どういう判断を下すかは解らんが、そのメモリデータを渡してやるといい」

【ランヌ・ルフェーブル】
「承知致しました」

【デルス・ラーフ】
「お前には引き続きソフィアの件でローレシアへ行ってもらう。 …それと、“プリンセス・クラウン”も運んでもらいたい」

【ランヌ・ルフェーブル】
「“プリンセス・クラウン”…ソフィア様の機体を、ですか?」

【デルス・ラーフ】
「ニコライがグロームを残したように、あれはわしがソフィアのために創ったものだ。 ―必要あればいつでもあやつが使える状態にしておいてやれ」

 そこで言葉を切り、僅かに黙した後に付け加えた。

【デルス・ラーフ】
「ディスティニーのヴァンガードが乗機を失ったそうだな。…あれに、試験用の“トリムルティ”を渡してやれ。ゲンロクのアレに比べれば駄作にすぎんが、ヴァンガードであれば上手く使うだろう」

【ランヌ・ルフェーブル】
「―では、そのように」

 指示を受けたランヌが一礼し静かに去ると、デルス・ラーフはかつての友の顔を思い浮かべるように宙へ視線を向け、ため息をついた。

【デルス・ラーフ】
「ニコライ。何故、グロームを起動させたのだ。…何故―」


[No.701] 2015/06/30(Tue) 22:53:52
マスターシーンA『ノイエヴォルフ』 (No.700への返信 / 1階層) - 納豆 弾

【 ノイエヴォルフ/ローレシア侵攻部隊 旗艦グナイスト級万能巡洋艦“ゲーベン”司令室 】

 大規模な降下作戦から始まった、ノイエヴォルフによるローレシア侵攻。その侵攻部隊を率いるのは、“ティラネウスの海竜”と呼ばれるノイエヴォルフの幹部、イゾルデ・フォン・グリューニングであった。

【イゾルデ】
「それで…例の発掘機―連邦側のコードはアルティマインと言ったか。 その行方は連邦も以前掴めていないのだな?」

 その言葉に羽団扇を仰いでうなずいたのは、宇宙海賊…建前上はノイエヴォルフの一員とされる、エリス・リーだ。

【エリス】
「ええ。 連邦側も張ってるけど、どうやら向こうも見失ってるみたいねぇ。 こっちがさっさと見つけてくれればそれで済む話なんだけど?」

 イゾルデはその高慢な態度に眉を顰めたが、それだけに留めた。今回のローレシア侵攻に関してはエリス・リーによる助力が大きいのは確かだからだ。
少なくとも、発掘機を奪取するまではある程度の無礼は無視すべきだった。

【イゾルデ】
「無論、可能な限り手を広げて捜索している。 そちらは、引き続き連邦の監視を頼む」

 はいよ、と答えたエリスは礼もせずに踵を鳴らして去っていく。イゾルデは深くため息をつくと、ローレシアの地図に目を向けた。3ヶ月経った今も、発掘機の行方は不明である。

【イゾルデ】
(しかし、エリス・リー。一体、どこでこれ程の戦力をかき集めてきたのだ…?)

 今回のローレシア侵攻部隊におけるノイエヴォルフの戦力は、イゾルデの第二巡洋艦戦隊(グナイスト級巡洋艦2隻とガルスター級駆逐艦3隻)のみで、他はエリス・リーが用意したものだ。
 特に、無人機であるカバリエに似た大量のミーレスは発掘機の捜索には欠かせない戦力となっている。

【イゾルデ】
(ジーゲン総帥は、あれは恐らくパルテアのミーレスではないか、と言っておられたが…)

 ノイエヴォルフ総帥、ヘンドリック・ジーゲンは、パルテアが地球連邦を影から支配していると確信していると話していたが…。

【イゾルデ】
(そのパルテアが我々に戦力を貸すのは、向こうも一枚岩ではないのか、それとも地球連邦側からでは手を出せない案件なのか…?)

 単純にエルス・リーが言葉巧みに戦力を引き出した可能性もあるが、やはりパルテア側にも何らかの企図があるのだろう。

【イゾルデ】
(獅子身中の虫、か。気を引き締めなければな)

 発掘機アルティマイン。その性能が情報通りであるならば、常に資源不足であるノイエヴォルフにとりガーディアンなどの戦力増強のまたとないチャンスである。
 イゾルデは必ず発掘機をノイエヴォルフへと持ち帰ることを固く誓うと、直接捜索をすべく、司令室を後にした。


[No.702] 2015/06/30(Tue) 23:59:48
マスターシーンB『パルテア/奈落十字軍』 (No.700への返信 / 1階層) - 納豆 弾

【パルテア/奈落十字軍旗艦ヴァスタライド型恒星間重巡“ウィステリオ” 玉座】

 奈落十字軍旗艦“ウィステリオ”。その艦内に用意された“玉座の間”。そこに、玉座に座るコスタメリア・フラメルと臣下の礼を取った奈落十字軍司令グリューン・クロシュの姿があった。
 そのフラメルの目は、至高王オフル・マズドの精神同調によって空ろに開かれている。

【フラメル=至高王】
「発掘機、それ自体は左程問題ではない。場合によっては、ノイエヴォルフとかいう小勢力にくれてやっても構わん」

【クロシュ】
「はっ」

【フラメル=至高王】
「我等の目的は“オリジナル”に準じるガーディアン…“プレビオス・ガーディアン”の破壊、もしくは確保だ。それ以外については無視してよい。よいな?」

【クロシュ】
「お任せください。必ずや、“プレビオス・ガーディアン”を献上してご覧に入れます」

 頭を深く垂れるクロシュに片手を上げて答えると、クロシュは再度礼を行い、“玉座の間”を退出した。
 その足で指揮所へ向かうと、そこにアフシャール・ザールが待っていた。

【クロシュ】
「アフシャールか。聞いたぞ、不覚をとったそうだな」

【ザール】
「お恥ずかしながら」

 クロシュの言葉にザールは快活に笑って頷いた。

【ザール】
「久方ぶりに好敵手と呼べる相手と巡り合えました」

 その言葉にクロシュは顔を顰めた。

【クロシュ】
「遊びは忘れて貰おうか。貴公にやってもらいたいことがある」

【ザール】
「なんなりと」

【クロシュ】
「現在、ノイエヴォルフが我が方の戦力の一部と共にローレシアを侵攻中だ。 貴公にもそこへ行って貰いたい」

 クロシュから資料を渡されたザールは興味なさそうにめくっていたが、すぐに目を輝かせた。ローレシアに集結しつつある連邦軍の戦力の中に、あの鳳市での戦闘に参加してたガーディアンの記述をみたのだ。

【ザール】
「喜んでお受けいたします」

 ザールは喜色満面、といった動作でクロシュに一礼する。それを見たクロシュは不安を覚え、思わず念押しをしていた。

【クロシュ】
「“プレビオス・ガーディアン”の件を忘れてくれるなよ」


[No.703] 2015/07/01(Wed) 02:00:26
マスターシーンC『ハイパーボレア』 (No.700への返信 / 1階層) - 納豆 弾

【ハイパーボレア/ローレシア方面軍】


 ローレシア大陸ニューウルク。ハイパーボレア・ローレシア方面軍の本営にて。
ローレシア攻略を任されている恐竜将軍アンスボルトは、チキンドラムを手に、恐竜帝王ダイナソアからの書簡を眺めていた。

【アンスボルト】
「ふむ…連邦の連中が何か必死に捜索しているかと思ったら、発掘されたガーディアンがこっちに来ていたわけか」

 二本、三本とチキンドラムを乱雑に噛み千切りながらアンスボルトはため息をついた。

【アンスボルト】
「で、それをこちらが先に回収しろ、と…やれやれ…とんだ苦労を背負い込んじまったもんだな…」

 アンスボルトは骨だけとなったチキンドラムを投げ捨てると、ローレシアの作戦図を眺めた。

【アンスボルト】
「今手があいてて動かせるとしても空母一隻分程度か…陛下の勅命とはいえ、まぁ義理で動かすには申し分ないか」

 しかし、折角動かすのであればあまり手抜きしても勿体無い。アンスボルトは伝令を走らせ、防諜のためにローレシア方面軍へ来ていた、元ヴォルフ共和国の大隊隊長にして、今や恐竜王国の将軍となったアリーナ・リン・ユステルを呼び出した。

【アリーナ】
「…何かようかい」

【アンスボルト】
「アリーナ殿に手を貸して欲しくてな」

 アリーナを待つ間にラムチョップを抱え込んで頬張っていたアンスボルトを不快そうに睨んでいたアリーナだったが、やがてため息をついて、うなずいた。

【アリーナ】
「ま、いいけどさ。その代わり、貸しにしとくぜ」

【アンスボルト】
「覚えておこう。…それと、聞いてはいると思うが、エオーラ姫が人間側についたという話だが、陛下曰く敵対するならどう扱っても構わん、とのことだ」

【アリーナ】
「その程度で死ぬならそれまでだ、という訳かい」

【アンスボルト】
「そういうことだ。現在、空母一隻を準備中だ。それを使って―」

 ラムチョップの骨を投げ捨てるアンスボルトを見て、アリーナはしばらく不快感に堪えねばならないのか、と嘆息した。


[No.704] 2015/07/03(Fri) 01:29:25
マスターシーンD『メタガイスト』 (No.700への返信 / 1階層) - 納豆 弾

【メタガイスト】

 ローレシア大陸の砂漠に隠した母船。そのメタガイストの本陣に、デスクローム将軍とヘルスクリームの姿があった。

【デスクローム】
「ヘルスクリーム!この愚か者めが!」

 デスクロームの叱責にヘルスクリームは頭を垂れるばかりであった。

【デスクローム】
「クラッシャーにテンペストを失い、自身はおめおめと逃げ帰ってくるとは!」

【ヘルスクリーム】
「し、しかし、将軍! 貴重な情報を持ち帰りました…!」

【デスクローム】
「それは当然のことだ! 逃げ帰ってきた上に手ぶらであったならば、貴様は今頃わしの手で八つ裂きにしておるわ!」

 デスクロームの怒号にヘルスクリームは深く頭を垂れ、屈辱に歪めた顔を隠した。

【デスクローム】
「…ヘルスクリーム。お前にチャンスをやろう。もう一度、その発掘機を奪ってくるのだ」

 その言葉を待っていたかのように、ヘルスクリームはすばやく顔を上げ、復讐に燃えた瞳で答えた。

【ヘルスクリーム】
「必ずや!」


[No.705] 2015/07/03(Fri) 01:52:48
マスターシーンE『地球連邦軍・フォーチュン』 (No.700への返信 / 1階層) - 納豆 弾

【地球連邦軍 電子会議】

 地球連邦統合宇宙軍第一軌道艦隊 旗艦インヴィンシブル。その会議室に、司令官であるフェクダ・リッケンバッカーが着席すると、既にそこには今回の発掘機アルティマインを巡る一連の事件に関わる関係者が揃っている。

 アーディティヤから、エドガー・モードヘイム中将。

 フォーチュンからは、ローレシア支部長のテレジア。

 そして、連邦軍情報局から、リード・ロサス少将が出席していた。

【フェクダ】
「さて…それでは、発掘機の捜索状況などについて確認を行いたい。テレジア支部長」

【テレジア】
「現在、混乱状況から脱し、ようやく捜索に本腰を入れられる状態にあります。補充された戦力…特に鳳市から駆けつけてくださった4名には大変助かっております」

【エドガー】
「例のグロームのリンケージらか」

 エドガーは苦虫を噛み潰した表情で呟く。発掘機を巡る戦い…とは別に、グロームというガーディアンを狙った行動が敵に見受けられたからだ。

【テレジア】
「現状、敵側から彼らに対するアプローチはない様子ですが」

【フェクダ】
「ふむ…情報局はどうみているのかね?」

 フェクダの問いに、リードはしばし思案した。

【リード】
「…現状では、なんとも。ただ、明らかにグロームを狙うものが存在することは確実かと。実際問題、発掘機を移動させた後も攻勢は続いておりましたから」

【フェクダ】
「それに関しては今後の動き次第、だな。次は発掘機の行方についてだが…」

【テレジア】
「闇市なども捜索しておりますが、今のところは手がかりがない状況です」

【エドガー】
「捜索よりも、さっさと降下したノイエヴォルフを潰した方が早いのではないか?」

 憎悪を隠そうともせず言い放つエドガーにリードは小さくため息をついた。テレジアが生真面目に答える。

【テレジア】
「そちらの方が余程労力を使うかと。それ以上に、ローレシアの戦力が消耗し、ハイパーボレアやローレシア革命同盟に付けいれられて今以上に危険な状態になりかねません。私としては、その意見は支持いたしかねます」

 エドガーも憎悪こそ本物だが、提案自体は本気ではなかったのだろう。肩をすくめて意見を引っ込めた。

【フェクダ】
「とはいえ、あの発掘機の性能が本物であれば敵対勢力に渡ることは考えたくもない。引き続き、ローレシア支部と情報局に動いてもらうことになるが、よろしく頼む」

 その後も、細々とした調整と報告が続き、会議は終了した。


【フォーチュン ローレシア支部 支部長室】

 会議を終えたテレジアとリードは支部長室で今後について更に細かい打ち合わせを始めた。1時間程をかけて打ち合わせを終えると、流れで雑談へと移っていた。

【テレジア】
「第一軌道艦隊の再編は厳しい状況なのですか?」

【リード】
「艦艇の補充が1年程度で利かん。こちらへ戦力を回す余裕は…ないだろう」

【テレジア】
「とはいえ、治安回復などでこちらも戦力に余裕があるわけではありませんから…。やはり、鳳市支部から来てくださった彼らに期待せざる得ませんね。…支部長のチトセさんは未だに行方不明なのですか?」

【リード】
「情報局でも捜索はしているのだが…」

 しばしの沈黙が降りた。

【リード】
「兎も角、発掘機と平行して彼女らの捜索も続ける。各勢力の動きも気になるしな…。アーディティヤから出向してきたシゲノ・セイブ中尉の裏切りもある。内部にも目を光らせよう」

【テレジア】
「同意します。それでは、互いの仕事にかかりましょうか」

【リード】
「うむ」

 2人は軽く握手を交わすと、それぞれの仕事へと戻った―。


[No.706] 2015/07/03(Fri) 02:36:27
マスターシーンF『レムリア王国』 (No.700への返信 / 1階層) - 納豆 弾

【レムリア王国/魔法学院】

 魔法学院の院長室。古くから伝わる木製の椅子に、魔女バルバリシアが憂鬱そうに座っている。

 鳳市からの避難民の受け入れ。更にノイエヴォルフのローレシアへの侵攻に際し、レムリアも積極的な支援を行うと共にフォーチュンや地球連邦との繋がりを深めるべきだと主張したのだが、女王サナート・レムリアはあくまでも受動的な支援に留めるとにべもなく却下されたのだ。

 バルバリシアがため息を一ついていると、院長室の影から、1人の少女が現れた。シュリと呼ばれるこの少女は、かつて日向アキエ、リシナ・プラハと共に過去のレムリア大陸を救ったとされる3人の1人である。

【シュリ】
「サナート・レムリアは動かない?」

 その問いに、バルバリシアは片手を振って答えた。

【バルバリシア】
「予想はしてたけど、にべもなかったわ」

【シュリ】
「そう。…まぁ、彼女ならそう言うでしょうね」

【バルバリシア】
「発掘機についても、積極的に支援を行えば色々と情報が手に入ると思ったのだけれど。あなたの言う通りの機体であるならば、レムリアの産業革命の大きな助けになるのだけれど」

【シュリ】
「動かないものは仕方ない。…そこで、取引だけれど。発掘機の情報や、場合によっては機体を引き渡してもいい」

【バルバリシア】
「あてがあるの?」

【シュリ】
「…ノイエヴォルフ側が発掘機を手に入れたのなら、詳細なデータをあなたに渡すことができる。漁夫の利で本体が手に入る可能性もある」

【バルバリシア】
「……いいでしょう。それで? 条件は?」

【シュリ】
「…学院の地下に保管されている、“アルデバラン”を貰いたい」

 予想外の要求にバルバリシアはしばし沈黙した。

【シュリ】
「既に使える者はいないし、それに上位神霊機である“アルデバラン”なら、世界の安定のために私に力を貸してくれるわ」

【バルバリシア】
「学院としては非常に大きい問題になるのだけれど?」

【シュリ】
「私が奪ったことにすればいい。学院の管理については問われるだろうけど、その程度のリスクは負って」

 シュリの言葉にしばらく思考を巡らせていたが、やがてバルバリシアはうなずいた。

【バルバリシア】
「いいわ。その代わり、魔術を用いた“契約”をさせてもらうわよ。事が済んだら“アルデバラン”を返還すること。よろしいかしら?」

【シュリ】
「…かまわないわ」

 シュリは頷くと、小さく唇を歪めた。原型を留めて返還でなければ、問題なかった。


[No.707] 2015/07/03(Fri) 11:50:50
マスターシーンG『黒衣の男』 (No.700への返信 / 1階層) - 納豆 弾

【コスモソロリティ/個人宇宙船 船内】

【シャルロット】
「それで、計画は順調なのですか?」

 紅茶を準備しながら、コスモソロリティ理事のシャルロット・ファンは目の前に座る黒衣の男へと尋ねた。

 黒い外套にフードを目深に被った、胡乱な男である。だが、シャルロットが黒衣の男を見える目は信頼を超えて、心酔に近い色が見える。

【黒衣の男】
「今のところ、こちらの手の範疇に収まっている。大きな問題はない」

【エリーザ】
「しかし、グロームやパルテアのオリジナルグラムメタル、レムリアの上位神霊機のレプリカなど厄介な存在も…」

 黒衣の男の左隣に座る、エリーザ・リンが不安そうに呟く。その対面、黒衣の男の右隣に座るマルグリット・リンも頷いた。

【マルグリット】
「早急に排除すべく手を打つべきではないのですか?」

 その言葉に黒衣の男は片手を挙げ、落ち着いた声音で告げた。

【黒衣の男】
「あれらにはまだやってもらうことがある。今は放っておけばよい」

 シャルロットが紅茶を各々に配る。その言葉に、エリーザもマルグリットも納得した様子で、安堵した。シャルロットと同じように心酔した瞳で黒衣の男を見ている。

【黒衣の男】
「全ては計画通りに進んでいる―」


[No.708] 2015/07/03(Fri) 12:20:13
ハンドアウトっていうかオープニング冒頭 (No.700への返信 / 1階層) - 納豆 弾

PC@:邑楽・ライカ

 グロームとは一体何であるのか。悩む君の夢枕に、祖父ニコライが立った…。

「ライカ。グロームは必要なものなのだ…」


PCA:ウツツ・コレチカ

 ランヌ・ルフェーブルからの連絡。それには、グロームについて知っている情報を開示する用意がある、ということだが…。

「陛下御自らこのメモリをキミに進呈せよとの仰せだ」


PCB:セレナ・フォルテッシモ

 ワルモンヌ二世が、発掘機とグロームに関して情報が自分なりに解析できた、と連絡があった…。

「嫌な予感がするよ、セレナ・フォルテッシモ」


PCC:日向アキエ

 ローレシア組との合流を前にサナート・レムリアと会食していたキミだったが、そこに、どこからともなくシュリが現れた…。

「…この三人が揃うのも久しぶりね」


PCD:カルマート・デラ・イシュタル

 情報局長リード・ロサスに呼び出されたキミは、あくまでも仮定の話、と念押された上で、訪ねられた。

「パルテアに毒された地球連邦の改革をする、となった時、キミは私に手をかしてくれるかな?」


[No.709] 2015/07/03(Fri) 20:28:11


   メタガキャンペーン第2話 トレイラー - 納豆 弾 - 2015/06/30(Tue) 22:29:39 [No.700]
ハンドアウトっていうかオープニング冒頭 - 納豆 弾 - 2015/07/03(Fri) 20:28:11 [No.709]
マスターシーンG『黒衣の男』 - 納豆 弾 - 2015/07/03(Fri) 12:20:13 [No.708]
マスターシーンF『レムリア王国』 - 納豆 弾 - 2015/07/03(Fri) 11:50:50 [No.707]
マスターシーンE『地球連邦軍・フォーチュン』 - 納豆 弾 - 2015/07/03(Fri) 02:36:27 [No.706]
マスターシーンD『メタガイスト』 - 納豆 弾 - 2015/07/03(Fri) 01:52:48 [No.705]
マスターシーンC『ハイパーボレア』 - 納豆 弾 - 2015/07/03(Fri) 01:29:25 [No.704]
マスターシーンB『パルテア/奈落十字軍』 - 納豆 弾 - 2015/07/01(Wed) 02:00:26 [No.703]
マスターシーンA『ノイエヴォルフ』 - 納豆 弾 - 2015/06/30(Tue) 23:59:48 [No.702]
マスターシーン@『 ラーフ帝国 』 - 納豆 弾 - 2015/06/30(Tue) 22:53:52 [No.701]




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