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見えない明日・見える未来〜第27話〜 (No.104 への返信) - シン

第27話「突入・希望を求めて」





「さて……今から言う物を準備してくれ!」


広男は手術の準備を始めた。


「さて……俺は迎えに行って来るぜ……」


「そうか……」


「ま……真中がいれば黒笹先生の出番はあるさ……」


広男にも綾の話は伝わっていた。


「うむ……迎えは…任せたぞ…」


「誰か!ドクターヘリを出すのじゃ!」


「は、はい!」








同時刻・広樹の部屋


「…………A型のRh−の血液が少ないな………」


「まさか……そこまで似てるわけが無いとは思うが…」


広樹にはある懸念があった……












ビルの下…


淳平は何とかビルの入り口まで来た…


「やっと…ここまでは来た…!」


「後……少しだ……!」


淳平はビルへと入ろうとした。


「こら!ここから先は立ち入り禁止だ!」


だが、警官に止められた。


「ちょっと待ってくれ!俺は東城を説得しに来たんだよ!」


「説得!?君は……?」


「(!しまった……ひょっとしたら友達じゃあ入れてくれない


かも知れない……!だけどこんな事をしている時間は…!)」


淳平は焦っていた。





と、そこで…


「淳平くんは東城さんの支えになってあげられる人です!」


「だから……淳平くんが説得すればうまく行きます!」


つかさが突然警官に向かって言った。




「!つかさ………」


「それはどういうい……み…!?」


ゴスッ!


警官が考えている間にその警官の顔面にに2つの拳が


ものの見事にHITしていた。












「え……修平くんに一馬くん!?」




そこには修平と一馬がいた。




「何でここに……?」


淳平が疑問に思うと同時に修平は口を開いていた。


「真中さんは早く東城さんの所へ!」


「この分からず屋共(警官)は俺と一馬が止めるから早く!」


「……!わ、分かった……!」


淳平とつかさはビルへと入った。









「さーて、どうするよ……?」


修平は一馬に尋ねた。


「こ、このクソガキ…!公務執行妨害で逮捕するーーーーっ!!!」


どうやらここの警官は対応が遅いだけでなく


少々気が狂っている(?)らしい。


「ま……決まっているだろ?」


「や〜れやれ、一馬に訊いた俺が野暮だったみたいだな」


「か、かかれーーーっ!逮捕だーーーー!!!」


「行くぜっ!」


「おうよ!」


そして修平&一馬VS泉坂署の警官のバトルが始まった。

















屋上へ向かうエレベーターの中で淳平は冷や汗を流していた。


何しろ勢いだけでここまで来たようなものなので、


綾にかける言葉を全く用意していなかった。


「……そういえば……つかさはどうするんだ……?」


「あたしは……東城さんに誤解されたらマズイから、後ろから


淳平くんを見守るから……」


「……つかさ……悪いな………」


「……俺は……つかさの想いに…何としても答えるぜ……!」






























一方…


「綾ちゃん!何でそこまで思いつめちゃうの!?」


「あたしが相談に乗ってあげれたのに…!」


中島が必死で呼びかける。


「綾!さっきも言ったけど『NFP』は近いうちに治る病気に


なるって先生(裕紀の方である)も言ってただろう!」


「綾……あなたがいなくなったらみんな悲しむのよ……」


「そうだぜねーちゃん!早く戻って来いよ!」


綾の家族も必死で呼びかけるが全く意味が無い。













今の綾には両親たちの声が耳には聞こえているが、


その完全に絶望に包まれた心にはその声は届いていなかった。













時間が経つにつれ焦りは加速する…


現在の綾はいつ発作が起きてもおかしくない状態である。


発作が起きればその影響で転落する可能性があるからだ。

















「…東城さん……やっぱり真中の事なんだよね……」


さつきが真中の事を口にした。


「……真中くんには…もう会いたくないよ……」


「あたし……真中くんの事を考えると……もう苦しくて…」







「だから………あたしはここに……」













「東城さん!それは自分の本当の気持ちなの!?」


さつきが口調を荒らげた。







「東城さん……嘘ついてる………!」





「本当は今でも真中の事が好きなんでしょ!?」






「だけど諦めなきゃならないから……自分が病気だからって…


何でそうやって逃げようとするのよ!」


「東城さんの病気は治る!治ってから真中にもう一度


アタックすればいいじゃない!」


さつきは綾に力強く声をかけた。













だが……


「……北大路さんはあたしが何を言われたか知らないから


そんな事を言えるのよ………」


「え……?」


さつきはその言葉に驚いた。


「ちょっと待ってくれ綾さん!確か一馬くんの話では…!」


「……一馬くんはああ見えて優しいから…真中くんを完全な悪者に


したくなかったから…本当の事は言わなかったのよ……」


「え!?それってどういう事!?」


真紀も驚いた。






驚くのも無理は無い。


修平と一馬はつかさが綾に少々きつい事を言い、


淳平が同じ事を言った………と、いう程度の話にしていた。




そのため、綾がつかさを刺そうとした事や、


淳平の少々問題のある(?)発言は伝わっていなかった。












「……あたしは………真中くんにまで……もう近づかないでって…


言われたのよ……!」


「な、何ですってぇ!?あの真中がぁ!?」


「ま、真中……あの馬鹿は……!」


天地が毒づく。


「そ、そんな……真中先輩が東城先輩にそんなひどい事を……」


美鈴も驚きを隠せない。






















「あたしの居場所はもう………どこにも無い………」









もう、綾の心に迷いは無い。


綾はビルの下を見た。


そして、静かに祈りを捧げた……

























「(今度こそ……本当に………サヨナラ………………)」















綾はついに全てが無に帰す一瞬の旅に出ようとした。


























「(くそっ!打ち合わせ通りに行くか!!!)」


それを見た裕紀が左手に隠し持っていたスイッチを押した。













「!裕紀!?くそっ!」


下にいた英雄に連絡が入った。


「それなら……左肩に響くけど……やるしかねぇ!!!」






「間に合えぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」


英雄は手に持っていたバズーカ(おい)を上空に向けて撃った。























綾が飛び降りようとしたその瞬間、それは起きた。


突然泉坂の摩天楼が閃光と爆音に覆われた。


「!な、なんだぁぁぁぁぁ!?」


「う、上田さん…?これって…?」


「………英雄…お前…これを持ってきてたのか…」


裕紀は英雄が『何』を撃ったのか理解した。


英雄は閃光弾を撃ったのだ。


その閃光と爆音には皆がひるんだ。








それは綾も同じだった。







飛び降りようとした瞬間、凄まじい爆音と共に閃光が


綾の視界を奪った。


そして、綾は少しばかりひるんだ。





















































その一瞬があれば十分だった。


綾が一瞬ひるんだその瞬間、淳平が屋上の扉を開けた。


































「東城!!!!」

淳平の叫びが摩天楼にこだました。


[No.105] 2006/06/19(Mon) 00:53:17

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