SS a promise〜約束 第1話 - ギムレット - 2008/07/13(Sun) 18:23:02 [No.1096] |
SS a promise〜約束 第2話 - ギムレット - 2008/07/13(Sun) 18:26:10 [No.1097] |
SS a promise〜約束 第3話 - ギムレット - 2008/07/13(Sun) 18:29:31 [No.1098] |
SS a promise〜約束 第4話 - ギムレット - 2008/07/13(Sun) 18:34:18 [No.1099] |
あれから2週間・・・ 西野はまだ退院できずにいた しかし学校帰りに病院に寄ると、そこには必ず西野の笑顔があった その笑顔が俺を幸せにする しかし、西野に言わせると、俺の笑顔が西野を幸せにするらしい …俺の笑顔なんて、何の価値も無いのに… 当然バイトもずっと休んでおり、優しい西野は気にしている 「バイト大丈夫かなぁ〜人手たりないんじゃ…」 「はいはい、西野はそんなことは気にしなくていいから、早く元気になること!」 この2週間、俺は毎日お見舞いに来ていた 当然、西野の友達もたくさん来ており、そのたびにいろいろつつかれる 「ねぇねぇ、淳平くんはつかさのどこが好きなのぉ〜?」とか逆に 「つかさは淳平くんのどこが好きなのぉ〜?」とかいろいろ聞かれた でも、2人きりの時は西野は俺に甘えていた そして、別れ際のキス…これは日課になっている 「じゃあ、またね、淳平くん♪」 「ああ、また明日」 俺は西野の変化にまだ気づくことができなかった…でも気づいたところで何もできなかったのかもしれない そしてまた日は過ぎクリスマス・・・ 俺は何も西野に聞かないようにしていた その笑顔が崩れるのが怖いから… クリスマスだからと言って、病院の外に連れ出すわけにもいかない…だから俺はケーキを買って西野を病院の中庭に連れ出した 外に出ると雪が舞っている ホワイトクリスマスか… ベンチに2人で腰をかけた 「大丈夫?寒いんじゃ…」 「うん、平気、平気っ…ハ、クチュン!」 西野のくしゃみ 「ほら、やっぱ寒いんじゃん!」 俺は自分のコートを西野にかける 「ありがとう」 中庭にはクリスマスを彩るツリーが飾られていた 寄り添う2人 「キレイだね…」 「ああ」 「まさか、病院でクリスマスを過ごすとは思わなかったよ…」 少し、声のトーンが低くなる 自分を責めているのだろうか… 「でも!!」 「へ?」 「淳平くんと一緒だからいっか♪」 「西野…」 俺は持っていたケーキを取り出す 中にはいちごのショートケーキが2つ 「おいしいね……」 西野の目から涙がこぼれだす 「どうしたの?」 「…あたし淳平くんに迷惑ばっかりかけてるでしょ…なんか……せっかくまた彼女になれたのに………ゴメンね…」 そんなこといいのに… 西野のことが無性に愛しくなる 俺は西野を抱きしめ、キスをした 「んっ…」 突然のキスに少し西野はビックリした様子だ 今日のキスはさっき食べたいちごの味がした 密着した体を少し離し、西野に話しかける 「俺は西野の彼氏なんだぜ!?いくら迷惑かけても大丈夫だから…嫌いになったりしないから……」 今まで散々待たせて傷つかせていた俺にはいくら迷惑をかけてもかまわない 「俺西野のこと好きだから…もっと甘えてもいいんだよ」 すると西野はピタッとおれにくっつき、手を握る しばらく沈黙の時間が続いた その時間はとてもゆっくり流れ、心地よい時間だった 「来年も一緒に過ごそうね…」 「ああ、ずっと一緒だよ…」 俺は少し気づいていた…西野が重い病気であることを そして西野の寿命が短いことにも… [No.1098] 2008/07/13(Sun) 18:29:31 |