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見えない明日・見える未来〜エピローグ〜 (No.116 への返信) - シン

エピローグ「全てを受け入れる者」







3月16日・泉坂高校卒業式………


「(……西野は……パリに着いたのかな………?)」


「(俺も……先へ進まなきゃ…………)」


「(……東城と……夢を叶えるために………)」









今日も綾は外出許可を取っている。









そして、卒業証書の授与が終わり、卒業生代表の答辞となった………








「答辞、卒業生代表、3年4組 東城綾」


「はい」


その言葉と共に特別に綾の隣にいた淳平が綾の手を取り綾を支える。





「東城、無理するなよ…」


「うん…大丈夫……」


そして、2人は壇上に上がった。










そして、綾による答辞が始まった……


「3年前の今頃…私はある夢を抱いてこの泉坂高校を受験しました」


「それは中学時代からの同級生と共に映画を作るというものでした」


「ですが、すでにその夢を叶えられる部はすでに存在しておらず全てが手探りの状態から始まりました」


「本来は高校生の本分は勉強なのかもしれません」


「ですが、私の3年間は映像研究部の仲間と共にあったと思います…」





「そして、私は去年とても辛い経験をしました」


「しかしそれを乗り越えられたのは夢を共にする仲間の存在があったからと心から思います…」


「そして私はこの3年間で夢を共にする仲間の大切さを学びました………」













「最後に、あまりにもありふれた言葉ではありますが」


「この泉坂高校で過ごした3年間は私の大切な宝物です……!」















「卒業生起立!」


「礼!」


その時…綾は……笑っていた……淳平も始めて見るような笑顔で………





それは淳平とのこれまでの思い出…


そして、淳平と過ごす希望に満ちた未来を見ているかのようだった……
























卒業式が終わり……


「よっ!真中さん、東城さん!」


「あれ!?修平くんに一馬くん!?」


「なんでここにいるの?学校は?」


「卒業式予行だけどサボった!な、修平!」


「ああ、卒業式だって知ったらいても立ってもいられなくてな!」


「はは………」


ちなみに修平と一馬は難なく泉坂に合格した。


どうやらさつきとは違い頭の発育もいいらしい。









まあ、そんなこんなで……


部室でパーティーをしていたがあっという間に夕方になってしまった。


(天地とどういうわけか真紀もいた)


「これでここに来る事もないんだよな〜」


外村がしみじみと言った。


「そうだよな〜」


小宮山もである。


「一馬、修平!映研の未来はアンタにかかってるんだからね!」


「あ、でも北大路先輩の言うとおりですよ!」


「「ははは………」」


2人は映研に入ることにしている。







「そういえば真中先輩はこの後何をするんですか?」


気になった美鈴が淳平に尋ねた。


「そういえば真中のヤツ……受験してないよな……」


「ああ、東城が1年遅れるから俺も1年遅らせようってね」


「やっぱり2人で一緒に居たいしな」


「それにどうせ今のままじゃ合格なんてできないし…………」


さすがに声のトーンが落ちた。


「へ〜……東城さんのために……」


「ま、並大抵の覚悟じゃできないよな」


「一馬と修平の言うとおりよね……」


「それだけ真中が東城を大切にしたいってことだ……」


「そうだな、石原先生の言うとおりだ」












「あ、そうだ……真中くん、ちょっと…行きたい所があるんだ…」


「いい?」


「あ、ああいいよ」


「じゃあ、ついてきて……」


そう言うと綾はどこかに向かって歩き出した。


「お、おい!無茶はするなよ!」


淳平は慌ててついて行った。










「追うか………」


「そうですね……石原先生」


黒川も同意した。


「真中さん………どこに行く気なんだろ?一馬」


「分かんねえよ……」


そして気づかれないように全員ついて行った………






ただ、道中  「ママー、何あれ?」 「こら!見ちゃいけません!」


などというやりとりが聞こえたが………


(気づかれないようについて行っていたため不審者に見えたらしい………)






















なにはともあれ、淳平はその後も綾について行った……





途中、澄んだ青い目をした少年とすれ違ったが気にはしなかった。



















「あれ……?ここって中学だよな………?」


綾は泉坂中学校にやってきた。


「うん……」


そして綾は入っていった……


「(……どこへ……?   まさか!!!)」




















そして、綾は校舎の中を通りある所にやってきた。


そこには『立ち入り禁止』と書かれた札があり18段の階段を上ると屋上へ出る事ができる。


そこを綾は上がっていった。








扉を開けるとそこには最高の景色……


そして……そこは…………


「(ここは…………俺が東城と…出会った場所………)」


「東城?どうしてここに?」


「…ここで初めてあたしと真中くんが夢を語り合ったんだよね……」


「そして、ありのままのあたしをを受け入れてくれたんだよね…………」


「……東…………城……………」































「真中淳平くんに質問です……」


「これからもずっと………あたし、東城綾の全てを受け入れてくれますか?」









































綾の問い……淳平の答えは………












































































「はい……俺、真中淳平は……東城綾の全てを………これからもずっと受け入れます………!」















「ありがとう…………」







綾の目から大粒の涙がこぼれ落ちた…………








「真中くん……大好き………」







「俺も……好きだよ……東城…………いや、綾……………」


























そして、2人は距離を詰める………
























淳平は綾を優しく抱き寄せた………




















綾もまた淳平の袖を握り締める………
















まるで繋ぎとめるように………………








































































そして、夕日を背に2人の唇と想いが重なった………















































































そして、影から見守っていた者たちもまた涙を流していた………































「幸せにな………東城さん……真中さん…………」












修平がつぶやいたその言葉は全員の気持ちを代弁していた…………








見えない明日・見える未来 

第一部・完


[No.117] 2006/07/02(Sun) 01:12:46

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