『 いちご100% Second Story 』 ... - シード - 2006/06/20(Tue) 22:18:45 [No.107] |
Re: 『 いちご100% Second Story ... - シード - 2006/06/20(Tue) 22:25:26 [No.108] |
Re: 『 いちご100% Second Story ... - シード - 2006/06/29(Thu) 22:34:24 [No.111] |
Re: 『 いちご100% Second Story ... - シード - 2006/07/05(Wed) 21:37:00 [No.121] |
Re: 『 いちご100% Second Story ... - シード - 2006/07/24(Mon) 23:04:26 [No.123] |
Re: 『 いちご100% Second Story ... - シード - 2006/09/04(Mon) 22:00:27 [No.169] |
Re: 『 いちご100% Second Story ... - シード - 2006/10/12(Thu) 21:50:33 [No.197] |
『 告白 』 週末、撮影現場の手伝いをする事になっていた。 場所は前回と同じ、泉坂高校、雑用とはいえかなりの重労働だ。 現場に着き俺は、辺りを見渡した。 まさかな…さすがに東城はいないだろうな… でも、少し期待していたかも? 「あ〜 何を考えているんだ、さあ、仕事、仕事」 俺は、重い機材を現場まで運びだした。 撮影は順調に進み、本日最後のカットを撮り終えた。 「お疲れ様でしたー」 「それじゃあ俺、ここから帰った方が早いんで」 荷物をまとめ帰ろうと校門の外に出た時、突然目の前に人影が。 「――― 東城!!」 思わず大声を上げてしまった。 「どうかしたのか、東城?」 「ちょっと、真中君と話がしたくて…」 「あ、うん、俺も話したい事が」 突然に出来事に戸惑いながら話した。 「それじゃー近くのファミレスでも行こうか」 俺たちは泉坂の町へと歩き出した。 時間帯が悪いせいか、どこのファミレスも一杯だった。 「仕方ない、東城、居酒屋でもいいか?」 「いいよ」 「ん〜、そうだな〜、そこの店空いているみたいだから入ろうか」 暖簾をくぐり店に入ると、ちょうど二人座れるテーブル席が空いて いた。 「東城、そこ座ろうか」 席に座り、何気なく東城の顔を見つめた。 「真中君、どうかした?」 「いや、なんでもない」 高校時代と比べ、少し大人っぽくなった東城に見とれてしまった。 「ねえ、真中君、何飲もうか?」 「あ、それじゃあ俺はビールで」 「じゃあ、私も同じのにしよっと」 「すいませーん、生ビール二つ下さい」 東城が店員さんに注文を告げた。 よし、東城に西野との事、ちゃんと話しとかないと。 そう思いつつ、なかなかきっかけがつかめず結局、映画の話で盛り 上がってしまった。 こうして東城と映画の話をしていると、とても楽しい。 なんていうのだろう?本当の自分の気持ちを伝える事の出来るよう な… お酒を飲んだせいか、東城の頬は少し赤くなっていた。 ふと、時計に目をやると、時刻は終電の時間になろうとしていた。 「東城、電車だったよな?終電近いから、そろそろ帰ろうか」 俺たちは店を出て駅へと歩き出した。 しばらく歩くと東城が話しかけてきた。 「ねえ、真中君、私の話、聞いてくれる」 そう言うと、急に東城の顔つきが変わった。 「私ね、真中君の事、今でも……」 「好き」 「この四年間いつも真中君の事ばかり考えていた」 「だって私にとって真中君は原動力だから……」 「彼女にしてなんて言わない、ただ真中君と会って、話が出来れば それでいいの」 「それだけで……」 思いもよらない言葉に俺は、返す言葉が想いつかなかった。 東城の事、嫌いでもないし… だけど俺は西野と… あ〜、これじゃあ昔の俺と同じじゃないか、どうすればいいんだ。 「真中君、迷惑な事ばっかり言ってごめんね」 「だけど、私の気持ちちゃんと伝えないと」 あの気弱な東城が…そんなに俺のこと… 結局俺は、何も言えないまま駅についてしまった。 「それじゃあ真中君またね」 「ああ」 東城は駅のホームへと歩き出した。 どことなく寂しそうな東城の後姿を見て思った。 もし西野と付き合っていなかったら俺は、間違いなく東城を受け入 れただろう。 今は東城の事、応援していたい、そして二人の映画を完成させる事 だけを考えたい、そう思い、俺はその場を後にした。 [No.123] 2006/07/24(Mon) 23:04:26 |