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BEST OF HERO 第9話 (No.135 への返信) - hiro

「それじゃあそろそろ帰ろうか?」
つかさが切り出した。
「そうだな東城もゆっくりやすんだほうがいいと思うし。」
真中もつかさに同意する。
「うん・・・みんな本当にありがとう。少し入院したらすぐ学校に行くから・・・」
「じゃあな東城ー」
みんなは東城の病室をあとにした。
そのとき廊下で東城の両親と医者にすれ違った。
「みんな今日は本当にありがとう。また来てやってね」
東城の母親がみんなに礼を言った。
「それじゃあさようなら」
西野が代表して挨拶を言う。
しかし真中には東城の母親の目にかすかに涙のあとがあることに気付いた。
病院をでて5分後、真中は東城の病室に忘れ物をしたことに気付いた。
「いっけねー東城の病室にサイフ忘れてきたみたいだ」
「まったくドジだよな〜真中は」
外村がからかった。
「悪い!みんな先に帰っといて」
「分かった、そんじゃーな」
「ああ、じゃーな」
真中は急いで病院に引き返した。
(たしか東城の病室って203号室だよな・・・・)
「あっあそこか」
真中は東城の病室に入ろうとしたが・・・
「分かってくれ!綾、助かるためには一刻もはやく検査が必要なんだ」
東城の父親の声を聞いて真中は入るのをやめ聞き耳を立てた。
(検査?なんのことだ?東城はただの貧血なんじゃ・・・・」
「そうです、はやく種類を断定しないと治療の仕様がないんですよ、白血病は」
その瞬間真中は勢いよくドアを開けた
「白血病ってどういうことですか!東城はただの貧血ではないんですかっ!!」
病室には東城の家族と医者それに泣いている綾の姿があった。
「いま取り込んでいるんだ、出て行ってくれ」
「冗談じゃありませんよ!白血病といったら重病じゃないですか!先生!説明してくださいよ!!」
「出て行けといっているんだ!!」
東城の父が無理やり真中を追い出そうとしていたが
「待って!!」
綾が叫んだ。
「少しでいいから真中君と二人きりにして・・・・」
「しかし・・・・」
真中のむなぐらを掴みながら父は言った。
「お願い・・・・」
「行きましょう・・・・」
東城の母親が言った。
「・・・・分かった」
東城の家族と医者は病室を出て行った。
病室は真中と東城とふたりだけの空間となった。
「・・あのね真中君。あたし白血病にかかっている可能性があるんだって・・・・」
東城は重い口を開いた。
「おかしいと思ってたの・・・・顔色もここ数日悪かったし、息切れもよくしたし・・・・」
「なんでだよ・・・・・」
真中が言った。
「どうして東城が白血病にかかるんだよ・・・・・どうしてだよ!!」
真中は壁に思いっきり拳をぶつけた。
「真中君・・・・・・」
東城も泣いている・・・・
「ただどんな種類の白血病か分からないからもっと検査をしなければいけないんだけど・・・・」
「頼むっ東城!早く検査してくれ!」
真中が言った、しかし東城は何も言わなかった。
そのときドアが開いた
「検査するためには胸骨の骨髄を吸引する必要がある」
医者と東城の両親が入ってきた。
「ちょっと待ってください!胸骨ということは・・・・・」
「胸に・・・・胸に穴を空けるの・・・・」
綾が消えそうになるような声で言った。
「そっそんな・・・・・」
真中はどちらかといえば女性に関しては鈍感な部分がある。ただ胸に穴を空ける
いくら鈍感な真中でもそれが女性にとって、さらに高校生の綾にとってはどれほどつらいことかと良く分かった。
「しかし検査をしなければ治療のしようがないいんですよ・・・死ぬかもしれないんですよ!」
医者もなんとか説得しようと必死だ。
「胸に穴を空けるくらいなら・・・・死んだほうがいい・・・」
綾もこう見えて頑固なところがある
「俺からも頼む!東城、検査をしてくれっ!」
真中はこのことをいうことがどれほど綾にとって酷なことだと承知で言った。
「俺・・・将来映画監督になって東城の小説を映画にするって決めたんだ!」
「ま・・・な・・・か・・・君」
「何年かかるかは分からない。でも東城にもしものことがあったら俺・・・・・」
真中は涙を堪えようと必死になっている。
「それに綾には約束があるんでしょう!・・・・5年前の!」
「五年・・・前・・・?」
綾は母親の言葉から必死で記憶をたどっていた。
が、突然綾の顔色が変わった。
「そうだった・・・・死ぬなんて言ったらいけなかったんだ・・・・」
綾は決心した
「先生・・・よろしくおねがいします・・・・」
「綾!!」
東城の両親が綾の元へ行った。
「わかりました。さっそく明日に検査を始めます。」
「良かった・・・・東城」
真中も安堵の色を隠せなかった。




真中は朝から学校を休み東城のところへ向かった。
昨日の夜、真中はすべてを外村に話した。
「分かった・・・・学校の方は俺がなんとかしてやるからお前は東城のそばについてやれ」
真中は心の底から外村は頼りになる奴だと思った。

東城の病室に入るといまから検査が始まるというところだった。
「真中君・・来てくれたんだ・・・」
東城は落ち着いていた・・・ただやはり胸に穴をあける不安があるようにも見えた。
「東城・・・がんばれよ」
「真中君・・・ただの検査だよ・・・大丈夫」
そのとき医者が入ってきた。
「今回の検査について簡単な説明をしておきます。今回、綾さんに局部麻酔をかけ、胸骨に穿刺針を刺し骨髄を少量抜き取ります。
「さらに検査結果は今日中に分かります。」
「分かりました・・・先生宜しくお願いします。」
綾の母親が頭を下げた。

そして午前10時20分検査が始まった。

真中と綾の母親は手術室のそとのソファーに腰をかけていた。
真中は昨日から思っていた疑問をたずねてみることにした。
「東城が検査を決心したときお母さんは五年前についておっしゃっていましたがあれはどういうことなんですか?」
真中は単刀直入に聞いた。
「綾からは誰にもいわないでっていわれてたんだけど・・・・あなたになら知っておく必要があるかもね・・・」
綾の母親は深呼吸し少し間をあけた。
そう・・・あれは5年前・・・つまり綾が小学校6年生のことなんだけど・・・・」
綾の母親が語りだした。
それと同時に綾も5年前のことを思い出していた・・・・


[No.141] 2006/08/05(Sat) 12:28:34

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