真の運命へ〜プロローグ〜 - シン - 2006/08/05(Sat) 03:29:56 [No.138] |
真の運命へ〜第1話〜 - シン - 2006/08/23(Wed) 05:41:32 [No.158] |
真の運命へ〜第2話〜 - シン - 2006/08/24(Thu) 05:09:59 [No.160] |
第2話「再び」 綾とつかさはそれぞれの家路についていた…… そんな中……綾は…… 「(……何……?この…心をズタズタにされるような感覚は……)」 「(嫌だ……こんなのはもう嫌なのに……)」 綾を高校時代の辛い思い出が襲っていた…… 2005年2月13日…… 綾は淳平と決別した。 しかし、その日はあまりに大きい悲しみ故に涙が止まらず帰宅後は部屋に閉じこもっていた。 そしてその日、綾は淳平への想いを無理矢理心の奥底へ封印した。 だが、淳平との4年ぶりの再会、そしてつかさとの接触により綾の封印されていた想いが…… 解き放たれた……… しかし……淳平が綾を『恋愛対象』として見る事は二度と無い…… その事が綾を苦しめていた…… 綾はどのようにして帰宅したのか覚えていなかった。 「(ダメ!あたしはもう真中くんのことは忘れたのよ!忘れたのよ!忘れたのよ……忘れた…のよ……忘れ……た………)」 綾は必死でその想いを抑えようとした。 しかし、抑える事ができるはずが無かった。 綾の精神はあまりに強すぎる想いと現実の狭間で耐えていた。 綾は無理矢理表情を押し殺していた…… 綾が自宅に戻って少しすると来客が来た。 「先生、お邪魔します」 「あ…斉藤さん…」 斉藤は綾の担当の編集者である。 年齢は30代後半で会社の中では面倒見のいい性格もあって信頼されている。 「え〜っと……ではこれが今回の原稿と………」 「はい。よろしくおねがいします」 「任せておいてください……………ところで……どうしたんですか先生…?」 「え!?あたしは……何も……」 「……私には……先生が無理しているように見えますが……」 「………無理?」 「はい、何か……あったんですか?」 「………………」 綾の精神はすでに限界だった…… そして綾の精神は強すぎる想いと現実に……押しつぶされた……… 綾の目から涙がこぼれる…… 「先生!?何で泣いて……」 「え……あたし……泣いて…………る………?」 「は………はい………」 「……斉藤さん……あたし……もう小説は………書けない…………」 「え!?せ、先生!?」 「ご……ごめんなさい………でも………本当に…………」 「……分かりました……とりあえず……先生はゆっくりと休んでください……」 「そして、またいつか……小説を……書いてください………」 「はい……ごめんなさい……迷惑かけて………」 「いえ………私は大丈夫ですので……」 そして、斉藤は綾の家を後にした。 斉藤は編集局に戻るまでの間綾の涙の事を考えていた…… 「(先生は……確か4年ほど前に失恋したという……)」 「(確か3年越しの恋だったんだ……失恋のショックは大きいはずだ……)」 「(だけど今まで先生はそのことに触れようとはしなかった)」 「(ひょっとすると先生は……そのことで何か…………)」 「(どうにかしたいものだな………)」 斉藤は綾のために何かしたいと思っていた…… [No.160] 2006/08/24(Thu) 05:09:59 |