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BEST OF HERO 第21話 (No.188 への返信) - hiro

真中淳平と東城綾は極秘に付き合いだした。


そしてその事実を知っているのは外村兄妹だけである




「良かったですね!東城先輩」

美鈴が自分のことのように喜ぶ


「なぁ真中・・・・・・・このことは俺ら以外には話さないほうがいいと思うぜ?とくに北大路と天地には・・・・・・・」

「あぁ分かってる・・・・・・・けどいずれはばれると思ってるけど」


「まぁそのときはそのときだ!」

外村が笑いながら言った

何だかんだ言って外村本人もうれしそうだった




「あと真中には話すことがあるんだ・・・・・・」

外村兄妹が改まった感じで言った



「北川監督って知ってます?ほらっ映画監督の」


「あぁ確か北海道を拠点にして映画を撮っている監督だろ?多少はあの人の作品を観たことあるけど・・・・・・・・」

真中は必死に記憶の糸を探り寄せる


「実は北海道の親戚がその監督と知り合いで、なんでも去年の文化祭の俺達の映画みてくれたそうなんだ」

「きっ北川監督が俺達の映画を!?」

真中と東城は驚いて身を乗り出した


「あぁ・・・・・・・それでその人は監督の真中と脚本の東城に会いたいって言ってるんだけど・・・・・・・」

少し外村が言いにくそうに言った


「それって北海道に行く・・・・・・ってことか?」

「まぁそう言うことになるかな・・・・・・・2週間後の連休に」




「北海道……・・」

綾は1人でつぶやいた




「おっ俺は大丈夫なんだけど・・・・・・・・東城は・・・・・・・」

チラリと真中は東城の顔をみつめる


「・・・・・・・・ごめんね、あたしは行けそうにないや・・・・・・・」

残念そうに東城が言った




「・・・・・・・・じゃあ俺もやめとくよ。」

真中が外村に言った

「真中くんは行って!!こんなチャンス滅多にないことだし」

「でもっ・・・・・・東城1人にするわけには……・」


「あたしは大丈夫だよ!だから真中くん北海道に行って映画の勉強してきてよ。今年の文化祭の為にも…・・」


真剣なまなざしで東城は真中をみつめた

「わっ分かったよ、そこまで言うのなら・・・・・・」






「お〜いお二人さん、話しはもうよろしいですかい?」


二人のやりとりを遠まわしに見ていた外村が言った。


「じゃ行くのは真中1人って叔父さんに伝えとく。まぁくわしいことが決まったらまた教えるから」

「分かったありがとな・・・・・・・・・・それにしても本物の映画監督かぁ楽しみだなぁ!」

真中は興奮しながら言った


「良かったね。でも会いたいって言ってくれるほどなんだからきっと私達の映画を良い評価してくれてるんだよ・・・・・・・」

東城もうれしそうに話した



「楽しみだなぁ2週間後が…・・早く来ないかなぁ!!」


2週間後のことを思い浮かべながら真中は言った






ただこのとき

真中と東城の関係を揺るがす人物と出会うことになるとは

真中は夢にも思っていなかった





「そうですか。来ることになったんですか・・・・・・・・」

「あぁヒロシと美鈴、それと監督の真中くんが2週間後の連休に来るそうだ」

「計3人ですね?分かりました監督に伝えておきます」


受話器越しに隼人が答えた


「それと隼人くん・・・・・・・ひとつお願いがあるんだが・・・・・・・」

「なんですか?お願いって?」

「恥ずかしながら私は北川監督と面識がないんで・・・・・・・・隼人くん、君にも当日はいっしょにきてほしいんだ」

「あっ、そうですよね!そういえばまだ外村さんは監督と会ったことないんでしたっけ??」


「そうなんだ・・・・・・・だから当日はなんとか頼むよ」


「分かりました。では後日飛行機が到着する時間を教えてください。それに会わせて千歳に僕も行きますよ」

「あぁありがとう隼人くん・・・・・・・重ね重ねで悪いね」

「何言ってるんですかぁ!今までいろいろお世話になっているんですから、これくらいのことくらい協力しますよ!」

「そう言ってもらえるとうれしいよ。じゃまた詳しいことは連絡するから」

「分かりました・・・・・・はいそれじゃ」


隼人は静かに受話器をおいた。




(東城・・・・・・・・ささやかだけど俺もちっとは協力できた・・・・・・・かな?)









「東城・・・・・・・明日行って来るな」





北海道に行く前日

真中は東城の病室に寄った


「気をつけてね。北海道ってけっこう寒いよ?」

「あぁそれなら大丈夫!!カイロいっぱい持っていくから」


どこからか真中はたくさんのカイロを取り出した

「アハハハハ」

その光景を見ておもわず東城が笑い出す




「・・・・・・・・それと一つだけワガママ聞いてもらってもいいかな?」

「なに?ワガママって?」




「この前渡したあたしが始めて書いた小説・・・・・・あれもいっしょに持っていってほしいの・・・・・・」

「小説ってあの東城の小学校のやつ・・・・・・だよな?」

真中の問いに綾が無言にうなずく

「分かった・・・・・・ひょっとしたら出会えるかもしれないし・・・・・・・一応持っていくよ・・・・・」

事情を察して真中が答えた


「それじゃあ明日もはやいから、そろそろ帰るな・・・・・」

「うんありがとう真中くん・・・・・気をつけてね」

「あぁ東城!お土産楽しみにしといてくれよな!!」

真中は足早に帰っていった






「・・・・・・・無事に帰ってきてね・・・・・」

窓から真中の姿を眺めながら綾が言った・・・・・














午前7時50分


約束の時間から20分送れて真中淳平は成田にやってきた

「おっそ〜い!こんな大事な日に限ってまた遅刻かよ!!」

美鈴が真中に罵声を浴びせる

「まぁ飛行機は8時50分発だからな・・・・・・・・まだ余裕はあるんだけどね」

対照的に外村が冷静に言う


「ところで外村・・・・・・・このカメラは?」

外村の首から下げているデジカメを指差しながら真中が言う

「あぁこれね?いや〜北海道にはまだ出会ったことのない美女が」

「何言ってんのよ、バカ兄貴!!とにかく二人とも荷物預けに行くわよ!!」

美鈴が先々進んでいった




その後真中は手荷物検査に引っかかったり、迷ったりしながらも外村一行は一時間後千歳行きの飛行機に乗ることが出来た。







ゴォォォォォ




「すげー!見ろよ本当に空に飛んでるぜ!!俺たちの家も見えるんじゃねぇの!?」


飛行機に初めて乗る真中は興奮気味に話した

「はぁ〜・・・・・・こんなんじゃ先が思いやられる・・・・・・」

美鈴は1人頭を抱えながら言った


(でも・・・・・・東城先輩のためにも私がしっかりしないと!!)


そうこうしている間にも飛行機は千歳に向けて着々と上昇していった














「そろそろ北海道についたかなぁ?」



綾が時計を見ながらつぶやく


「もうそろそろなんじゃないですか?」


伊東千里も花の水を変えながら言う



「・・・・・・それにしても奇遇ですね・・・・・・・真中さんたちが兄のいる北海道に行くなんて・・・・・・・」

「うん・・・・・・一応真中くんに小説のノートもって行くように頼んだんだけど・・・・・・・」


「まぁ渡すのは無理だと思いますよ?・・・・・・なんでも兄は釧路の牧場に住んでいるらしいんですから・・・・・・・」

「えっ?お兄さんから連絡が会ったの?」

「いえ、直接兄とは話してないんですけど・・・・・・親戚の叔父さんが教えてくれたんです・・・・・・」

「そう・・・・・・」


綾は少しがっかりした


「・・・・・・でも兄のことを心配するより真中さんのこと心配したらどうなんですかぁ?」

意地悪そうな笑顔で千里が言う


「聞きましたよ東城さん・・・・・・・真中さんと付き合ってるんですよねっ??」

「えっ・・・・・それってどこで!?」


「昨日美鈴ちゃんから教えてもらいましたぁ!!」




「もぉ〜美鈴ちゃんもおしゃべりなんだから・・・・・・・」


そういったものの悪い気はしなかった




「・・・・・・・それより本当にどうしちゃったんだろ・・・・・・・お兄ちゃん・・・・・・・」




千里が今も北海道のどこかで生きているはずの兄の姿を思い浮かべながら言った













「あぁ〜着いた着いた・・・・・・・・すげぇみろよこの雪!!」


外の景色を見ながら真中が言った


「おい真中、これから叔父さんと待ち合わせしてるから・・・・・・行くぞ!!」

外村が真中に声をかける




一行は少し歩いて待ち合わせ場所に言った




「あれ・・・・・?来てないな叔父さん・・・・・・・」

外村が周りを見渡すがそれらしき人間はいない


「なぁ外村・・・・・俺少しトイレに行って来てもいいかな?」

「あぁ・・・・・・でも場所わかるのか??」

「まぁなんとか探しながら行くから、荷物だけお願いな!」

そういうと真中は走っていった










「さぁてとそろそろ行くかな」

手を洗い終えた真中がそう言ったが


「あれ・・・・・・どっちだったっけ・・・・・?」


トイレに行くことだけ夢中で走ってきたため帰り道を忘れてしまった


「どっどうしよう・・・・・・下手に動くと余計に迷うだけだし・・・・・・・」

必死で辺りを見渡す

「しょうがない・・・・・だれかに聞くか・・・・・・」

真中は誰に聞こうかと人を探した


するとちょうど真中の立っている隣の公衆電話に向かってくる一人の少年の姿を見つけた

「すみませ〜ん・・・・・・ちょっとここへの行き方を教えてほしいんですけど・・・・・・」

ポケットに手を入れて歩いていた少年は足を止めた


「あぁいいよ・・・・・・ここへはこういってこうで・・・・・・・」


少年は手際よく真中に説明した


「ありがとうございます・・・・・・助かりました!」

真中はその少年の顔をよく見てみた

たぶん同い年・・・・・・もしくはその1つ上くらいかな・・・・・・と思った


「・・・・・・いけね!道忘れないうちに行くか!!」

真中は電話をかけている少年に背を向け走り出した




「ごめんごめん!ちょっと道迷っちゃて・・・・・・」

真中が外村の姿を見つけて走ってきた


「・・・・・・・・この人が監督の真中くんかい?」

すでに外村叔父はもう待ち合わせ場所に来ていた

「始めまして・・・・・・・真中淳平です!今日はご招待していただいてありがとうございます!!」

礼儀正しく真中が頭を下げる

「始めまして・・・・・・・ヒロシと美鈴の叔父です。よろしく!」

外村叔父もあいさつする

「それにしても叔父さん・・・・・よく北川監督とお知り合いでしたね?」

美鈴が叔父に尋ねる

「いや・・・・・・実は私は北川監督とは面識がないんだよ・・・・・・」

「えっ?それじゃあどうやって・・・・・?」

「うん・・・・・・実は私の知り合いで君たちと同年代の子が今回の仲立ちをしてくれたんだ・・・・・・」


すると外村叔父の後ろからさっき真中に道を教えた少年が姿を現した

「すみません・・・・・・ちょっとヤボ用ができて電話をかけていたんです・・・・・」

ポケットに手を突っ込んでいる少年が外村おじに言った

「あれ・・・・・あなたはさっきの・・・・・?」

真中が少年を見ながら言う

「えっ?知ってるのか真中・・・・・?」

「まぁちょっとな・・・・・・」

外村の問いに真中が答える


「じゃあ自己紹介でもしてくれないか・・・・・?」

外村叔父が少年に言う


「どうも・・・・・・俺が外村さんの知り合いの伊東隼人です・・・・」



真・外・美   (えーっ!!?)


真中と外村兄妹はその名前を聞いて戸惑いを隠せなかった




この瞬間

真中にとって忘れることの出来ない伊東隼人との始めての出会いとなる・・・・・


[No.189] 2006/09/24(Sun) 17:53:48

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