Re: 【試験投稿】Gift To...第2話 (No.1 への返信) - ねぎ@管理人  |
「あたし、こっちだから。」
「うん、気をつけて!」
「明日、淳平くん家に何時に行けばいいの?」
「う〜ん、午前中に来てもらえると助かるかな〜」
「うん、わかった!じゃあ10時頃に行くね!また明日!!」
「おやすみ!!」
【Gift To・・・】
第二話 「 小さな修羅場 」
「あら、淳平、今日は早いのね?昨日遅くまでドタバタ掃除してたから今日はゆっくりだと思ったのに…」
「べ、べつにいいじゃんか…」
「あ、さては〜女の子が来るんしょ?母さんにも紹介なさいよ!誰?こないだ来た東城さんって方?あの子凄い綺麗だったわよね〜。それとも別の子かしら??」
「うるさいな〜〜、いいからあっちに行っててくれよ!!」
真中はそう言いながら、昨日の夜に出たゴミを外に出しに行った。
「あ、淳平くん!おはよう!!」
「お、おはよう!西野!!」
つかさは薄い黄色のシャツに薄い水色のパンツ姿だった。
「迎えに来てくれた・・・ってわけじゃあなさそうだね。」
「はは、昨日あれから掃除してさ。そのゴミを出しにきたとこ。まあ、それなりにきれいにはなったと思うんだけど・・・」
「そういえば、淳平くんのお家にお邪魔するのって2回目だよね!あの時、部屋はきれいだったと思ったけど…」
「そ、そうだったかな?きっとホラ、たくさん人がいたから汚いところが隠れてたんだよ!」
「そうそう、たくさんいたよね!あの時初めてさつきちゃんに会ったんだよね!」
『その日は東城が家に来るんで前の日に綺麗に部屋を片付けました』なんてとてもではないが言えない。
「さ、西野ん家に比べたら狭くて汚いけど、あがってくれよ」
「そんなことないよ!じゃあお邪魔しま〜す!!」
元気のよい声が真中の家に響いた。
「いらっしゃ〜い!あらあら、まぁまぁまぁ あなたが西野さん?なんてかわいい子なんでしょう?どこのアイドルさんかと思っちゃった!淳平にはもったいないくらいに…」
「だーーっ!恥ずかしいからどっかに行ってくれよ!!西野、俺の部屋に早く行こう!」
「う、うん!あの、これ。もしよかったら皆さんで召し上がってください!」
そういうと、つかさは手に持っていたバッグからかわいらしい袋を取り出し、真中のお母さんに渡した。
「まあ、いいの?おいしそうなクッキーじゃない!!じゃあ早速お茶菓子にさせてもらうわね!」
そういうとそそくさと居間の方に姿を消していった。
「ごめんな、西野。騒がしくって…」
「ふふっ 楽しそうなお母さんだね!なんか淳平くんのお母さんらしいっていうか 」
つかさはそういいながらキョロキョロと真中の部屋を見回した。そう、ここに来るのは今日で二回目。あの時は、一生懸命作ったクッキーを真中に食べてもらいたくてドキドキしながら尋ねてきたのだが、映研部勢ぞろいだったため、結局みんなに食べてもらうことになってしまい、話もあまりできなかった。でも今日は違う。今日は映研部の人たちはいない。
「あんまり部屋を見ないでくれよ。掃除したとはいえ、ごちゃごちゃしてて汚いからさ」
真中の声に笑顔を見せながら
「そんなことないよ!ただ、こないだ来た時と違って部屋が広く感じてさ!それに凄いたくさんビデオ持ってるんだね!!あ、これ知ってる!こないだテアトル泉坂で上映してたやつだ!!」
「へ〜、西野もその映画見たんだ。それってマイナーなんだけど、ストーリーがいいっていうかさ。なんか主人公の男がはっきりしないんだよな〜」
「そうそう、でも女の子もかわいそうだけど、主人公の男の子もとっても辛そうで…。思わず涙が出ちゃった!」
つかさも見たというその映画は、以前外村の妹にタダ券をもらって見た映画だ。感動して涙していた真中を見た館長のじじいが、バイトの条件の一つとして、マスターフィルムをビデオテープにおこしてくれ、真中にくれたのであった。
3人の女と1人の男。結局男は誰とも結ばれることはなく、全員がバラバラになってしまうという結末。
(!?西野も俺と同じようにこの映画を見たってことは、やっぱり俺たちに重ねて見てた!?)
真中がつかさの方を見ると、当のつかさはビデオカメラをいじくって口をとがらせていた。
「ねぇ、淳平くん。これってどうやったら見れるの?下手に動かしたらなんか壊れそう…」
(考えすぎだよな…)
「ああ、じゃあちょっとかして。これはまずビデオにつないで…」
そういうと、真中にしては?めずらしくテキパキとセッティングを行い、準備完了となった。
「わーっ凄い!!あっという間だね〜」
「ま、ま〜な!」
どうだと言わんばかりに胸を張る真中。つかさにいい所を見せることができたのが気持ちいいのだが、実は以前東城に教えてもらっていたのだ。
「とりあえず、今日は編集よりも、一度通して見てみたいんだよな。やっぱイメージをもう一度確認したいっていうかさ!それに、編集作業は一応外村兄妹と東城も参加してもらわないとね。映像のプロと原作者だしね。」
「うん、わかった。じゃあ、アタシ、この映画のお客さん第一号だね!」
「主役が第一号か・・・!」
「ふふっ何か変だね?」
「あ、始まったね 」
物語は1人の女性と1人の男性の物語。といっても女性はつかさが、男性は真中が演じているのだ。
「あ、このシーン。村の人達が手伝ってくれて助かったよね〜!」
「そうそう、この時、外村なんか撮影そっちのけで女の子の写真ばかり撮ってるんだもんな」
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物語は進み、二人して画面に見入っていると
『きみの姿勢があまりに真剣だから・・・ 』
「あ、このシーン。ちょっと気に入ってるんだ。どうやったらドキっとさせられるかな〜って考えながら演じたんだよ!」
「へ〜、でも西野ってホント演技うまいよな〜〜。もっと早くから頼めばよかったよ」
(そう、ドキッとした。俺は・・・この時、本当にドキッとしてた。
相手が西野だったからだろうか・・・。もし東城だったら俺はどんな感じだったんだろう・・・)
ガチャッ!!
突然前触れもなく真中のお母さんが部屋に入ってきた。
「はいはい、ごめんなさいね!お茶菓子を持ってきたわよ〜。でも麦茶と西野さんからいただいたクッキーだけど」
「だぁー!!何度も言ってるだろ!!部屋に入るときにノックぐらいしろーーーっ!!」
「あら、これが例の映画!?お母さんも一緒に見てもいい??」
「あぁ、もう!!今からこれを編集してきちんとしたものに仕上げるんだから!完成したら見せてやるから!!」
「あら、そう?残念ね〜。せっかく午前中のちょっとしたヒマがつぶれると思ったのに。」
「俺らはひまつぶしか!?」
「淳平くん、いいじゃない!お母さんにも見てもらえば?いろんな人の意見を聞くのもいいんじゃない?」
「ぐ・・、まぁ、西野がそういうんだったら・・・」
「やったー!お母さん嬉しいわ〜。でも、完成品を見せて貰えるならそっちの方を楽しみに待つことにするわ」
「おいおい」
「じゃあ、邪魔者はこのへんで〜。お母さん、ちょっとデパートまで行ってくるからね。夕方には帰るから。それじゃあ、西野さん、淳平のことよろしくお願いね!」
ガチャッ
「西野、ごめんな〜。騒がしくしちゃって。」
「ううん!淳平君のお母さんってホント面白いよね〜」
「面白いのか〜、あれが!?あっ!いけね!!ビデオが先に進んじゃってるよ!巻き戻さないと。」
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「やっと半分か〜〜。ずいぶんと撮影したんだな〜」
「そうだね。でも嬉しいな〜。」
「ん?何が?」
「だってやっと順平君の映画作りに参加できたんだもん!前見たときには観客だったからね!」
(それって、俺と一緒に映画を作りたかったってこと?あの時から?別れてからもずっと!?)
「西野・・・」
淳平が話し出そうとしたとき
グギュルルル・・・
「あ!し、失礼!」
「ふふ、もうお昼だもんね!」
「そうだった!やべぇ、昼メシのことまでは考えてなかった!!え〜っと確か冷蔵庫に昨日のカレーが・・・」
「淳平くん」
「あ、ちょっと待って!今すぐ何か準備を・・・」
「お〜い!こらっ!!こっち向け〜〜!!」
「は、はい!!」
思わずいつもの調子でかしこまってつかさの方に振り向いた真中。
すると、つかさがカバンから何か取り出し、真中に差し出した。
「ね、食べよ!」
「へ?もしや、これって・・・?」
「そう、お弁当!といってもサンドイッチなんだけどさ!!もし、午前中で終わったら外で一緒に食べようかなって!でもお母さんが作ってたらどうしようって思ったんだけど・・・。でかけちゃったもんね。」
「西野、これって・・・手作り!?」
「うん!前食べてもらったお弁当の時よりもずいぶんと腕は上達したんだぞ!だから、順平くんにアタシの成長ぶりをみてほしくって!」
「うん、喜んでいただくよ!!」
居間に移動し、テーブルの上にサンドイッチを広げた。
「どうぞ、召し上がれ!」
「いただきま〜す!う、うまい!」
「ほんと?嬉しいな〜!」
「いや、マジで!俺よく学校の購買でサンドイッチ買って食べるけど、それより全然うまいよ!店出せるぜ、西野!!」
「またまた〜、そんなおだてたって何も出ないぞ!」
そういいながらもつかさはとっても喜んだ。何故なら目の前で、真中が自分の作ったサンドイッチをおいしそうに食べてくれてる。前作ったときとは違う。あの時はサヨナラをいうつもりで作った。でも、今日はただ真中に食べてもらいたくてつくったのだ。しかもとってもニコニコしながら食べてくれてる。
(良かった。淳平くん、喜んでくれたみたいだ)
「にしふぉふぁふぁべないふぉ?(西野は食べないの?)」
「ん?何??」
あらためて話そうとして真中はのどにつまらせてしまった。
「グホっ、んぐんぐ!」
「ちょっと待って、今お水を!」
「あ、ありがとう・・・」
と、今度は電話が鳴り出した!
「わ、わるい・・・西野、出てくれるか・・・?」
真中はまだ苦しくてまともにじゃべれない。
「わかった!」
[はい、真中ですけど・・・(なんか淳平くんの名前を名乗るの照れちゃうな・・・)]
[もしもし?あの〜、外村といいますけど、真中君はいますか?]
[あ、はい、ちょっとお待ちください!]
「淳平くん、外村さんって人。たぶん、あの外村君じゃないかな?」
「あ、ありがとう」
真中は受話器を受け取った。と、同時に『ピンポーン!ピンポーン!!』
呼び鈴が鳴った。
「西野、度々わるいんだけど・・・」
「わかってる!」
そういうとつかさは玄関の方に向かった。
[もしもし?]
[真中か?今何してる?]
[え?今?(西野と二人でビデオを見て、お昼食べてる なんて言った日にゃ大騒ぎだ)
ああ、部屋の掃除をね!]
[ふ〜ん、ところで今出た女の人誰?ずいぶん若い声だったけど、唯ちゃんともちがうし…]
[(こ、こいつは探偵か!?)え?オフクロだよ。電話の時だけ声を作ってるんだ!(よし!我ながらナイスな切り返し)]
[あ、ところでさ〜・・・]
と、その時、玄関先に出たつかさは
「たっだいま〜〜〜!!!」
「!!あ、唯ちゃん!?」
「あ〜〜!つかさ先輩だーー!!どうして?どうしてここにいるのーー??」
「うん、今ね、こないだ撮影した映画の編集を手伝ってるの。といっても一度通して見るだけなんだけどね!」
「へーーー・・・。よっしゃ!唯も手伝っちゃる!!」
[おい、真中!!]
[え?何かな外村君・・・]
[今聞こえたぞ!確かに唯ちゃんの声だ!]
[(この地獄耳やろう…)そ、そうだな!今帰ってきたみたいだな!]
[そこじゃない!今、確かに、つかさ先輩という声が…]
[え?気のせいじゃないかな?]
[き・こ・え・た・ぞーーー!!]
[(こいつ、一体何者なんだ!?)に、西野に会ったとかそんなことじゃね〜かな(かなり苦しい…)]
と、その時
「じゅ〜んぺーーたっだいま〜〜!!ずるいぞー淳平たちだけでーーー!唯もつかさ先輩のサンドイッチを食べるーーーー!!」
[(こ、この大声おんな!!)]
[真中…]
[は、はい…]
[そこを動くな…]
[は、はい…]
ガチャッ
あまりの外村の気合の入った声で思わず何もいえなかった真中。
「外村君、何だって?」
「え?いや・・・。たぶん・・・まもなく・・・・やってくる・・・・・」
「ん?そうなんだ〜〜、どうしよう、外村君の分まであるかな〜。」
「いいよ!唯が全部食べちゃる!!」
そういうと、唯はものすごいスピードでサンドイッチをほうばった。
「西野・・・」
「何?」
「来るのは…外村だけじゃない…」
「え?他にもだれか一緒だったんだ!」
「いや、一緒じゃないと思うんだけど…でも、間違いなく…」
・
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・
『ドンドンドン!!こらーー開けろーーー真中ーー!お前は完全に包囲されている!!』by外村
「来やがった・・・」
『おい、ずるいぞ!!俺にもつかさちゃんの料理を食わせろ!!』by小宮山
『ちょっと、何よ!アタシを誘わないってのはおかしいんじゃないの!!』byさつき
『『『あっけろーーーー!!!』』』
ガチャっ
「はい、どうぞ・・・」
「お、つっかさちゃ〜ん、俺のサンドイッチはどこかな〜?」
「あ、唯ちゃん久しぶり〜!いいな〜その食べてる姿!どう?記念に一枚!」
「ちょっと、真中。どういうことよ?西野さんとふたりっきりですって!ま、まさかアンタ、西野さんと変なことしてたんじゃないでしょうね!!」
「す、するわけね〜だろ!!何言ってんだよ!!」
「あ〜〜!!最後のサンドイッチをーーーー!!」
「ごちそうさまでした!」
「う〜ん、いいね〜その笑顔!」
「(はあ、あっという間に勢ぞろいだよ・・・)」
(あれ?そういえば東城の姿が見えないな)
真中が東城がいないなと思っていると
「ん〜何々?真中〜。いくら探しても東城はいないぜ〜」
外村だ。相変わらず勘が鋭い。
「別に、東城を探してなんかいね〜よ」
「ふ〜んそうなのか?ま、東城の場所を知りたくね〜ってんならかまわないけどさ」
(こ、こいつ。西野がいるのわかっててワザと言ってやがるな!)
「そいうえば、美鈴が東城の家に行ったような、行かないような・・・」
(行ったんだな・・・。わざわざ迎えに!!)
ピンポーン!
「ごらいて〜〜ん!」
「お前な〜〜」
「こんにちは〜」
「「あ!綾ちゃ〜〜ん!!」」
「や、やあ東城。悪いな、なんかこんな事になっちまってて・・・」
「ううん、あたしの方こそ、突然お邪魔しちゃって、ご迷惑じゃなかったかしら?」
「いいのよ!真中先輩?編集するときは私達を必ず加えるようにって念を押しましたよね?」
「は、はい。そのとおりでございます!」
「そ!だから東城先輩はな〜んも気にすることはないの!」
「そう?でも・・・」
綾はそう言ってチラリとつかさの方を見た。
「悪いのは、淳平くんじゃないの!アタシが手伝いたいって言ってムリヤリお願いしたの!だから、アタシが…」
「いいの!西野先輩も悪くない!悪いのはこの甲斐性なし!!」
(もはや、言葉も出ない…)
「でも、淳平くん、この作品の編集は東城さん達と一緒じゃないといい作品に出来ないから、今日は通してみるだけってことにしようって…」
「西野先輩も優しすぎ!こんな甲斐性なしに!!」
(さっきからこのアマ・・・)
「まあ、まあ、いいじゃない。それよりもせっかくみんな揃ったんだから、俺たちも通して見てみようよ!」
(ナイスフォロー!外村!!)
「そ、そうだよ!俺と西野も結局半分くらいしか見てないし。それに、今日はホントに編集っていうよりも、一度通して見てイメージをもう一度思い起こしたいっていうか・・・」
「そうね、やっぱり撮影していた時のイメージとかって時間が経つとまた変わってくるかもしれないし。アタシも真中くんにお願いして見せてもらおうかなって思ってたの」
「じゃあ、俺の部屋にカメラがあるからそっちに移動しよう。」
「よっしゃ!!」
「唯も見るぞ!!」
「勝手にしろ」
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「へ〜〜、かなり良く撮れてるじゃん!」
「ほんと!でもよ〜、本当なら俺がつかさちゃんと...」
「ほら、真中見て!このアタシの演技!かなり上達したと思わない?」
「あ、このシーン!真中くん何度も西野さんの名前で呼んじゃって・・・」
「一番NG出してたのって結局監督の淳平くんだったよね!」
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一通り、ビデオは見終わり、7人は作品の内容について語り合った。
と、その時、映像が終わり黒くなってた画面が突然明るくなった。
全員「何?」という顔でテレビの方を振り向く。
そこには、唯が映っていた。
「あれ?唯ちゃんだ!」
「おう!アタシだ、アタシだ!!」
「!?(こ、これは!?確か、この後って・・・・まずい!!)」
真中は旅館での事を思い出し、慌ててビデオを止めようとしたが時すでに遅し。
『やっぱり 淳平 だ〜〜いすき!!』
「は、ははは・・・」
一瞬、場の空気が止まった。
「ちょ、ちょっと信じられな〜い!真中、どういうことよ!ねえ、こんなペタンコがいいっていうの?」
「い、いや、これには深い事情が・・・」
「ペタンコだとーー!このオッパイおばけーー!!」
「不潔!」
「ま、真中くん・・・」
ちょっとひいた表情を見せる綾。
(うわ〜、完全に誤解されてるよ〜。そうだ、西野!西野なら事情は知ってるし・・。)
真中は西野の方に助けを求める視線を送った・・・。
「!!」
(だ、だめだ…。あの目はかなりあきれてる目だ・・・)
「修羅場♪修羅場♪」
(外村の野郎・・・)
ふいに唯が口を開いた。
「ねえ?ところで何でみんな騒いでるの?」
「な、何でって、アンタが真中と二人で・・・そんでもってだいすきって・・・」
「うん、じゅんぺーのこと好きだよ!」
「「「 !!! 」」」
「だって、唯が困った時、とっても頼りになるんだもん!唯、一人っ子だから、じゅんぺーがお兄ちゃんみたいでとっても嬉しいんだ!」
「唯・・・」
「それに、今はつかさ先輩や東城さんみたいな優しいお姉ちゃんができて、いじわるするけどさつきちゃんもいるし!今日、美鈴ちゃんにも会えたし!」
「唯ちゃん・・・」
「みんな大好きなんだ〜〜!!!」
唯は無邪気に笑いながら答えた。
「そっか〜。そういや兄妹同然に育ったんだもんな〜。」
「アタシ、弟がいるんだけど、唯ちゃんと同じで弟のこと好きよ。」
笑顔で東城は言った。
「ま、あたしがそんなお子様に負けるとは思えないけどね〜」
さつきは得意げに挑発したポーズを取って見せた。
外村がシャッターを切りまくったのは言うまでもない。
とりあえず、唯がその場にいてくれたおかげで、誤解は無事!?解けたのであった。
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帰り際・・・
「真中くん、お邪魔しました。」
「東城、来てくれてありがとうな!今度、編集の日程を外村と話しておくから。連絡するよ!」
「うん、待ってる!!それじゃあ、おやすみなさい!!」
みんながそれぞれ外に出て行くと
「なあ、真中、ちょっといいか?」
外村が真中にコソコソと話をはじめた。
「さっきの問題発言だけどさ。アレ、俺の勘だけど、唯ちゃんもしかしたら、もしかするぜ!」
「!?何言ってんだよ!んなわけね〜だろ!!」
「さ〜てどうだかね〜??」
外村は意味深な笑いを浮かべながら帰っていった。
「淳平くん!今日はとっても楽しかった!!ありがとうね!」
「ううん、こちらこそ。お昼までもらっちゃって。ありがとうな!」
「うん!明日からまたバイトだね!」
「あぁ、そうだね。相変わらずヒマだけどね」
「じゃあ、また明日!おやすみなさい!!」
「うん、おやすみ〜〜」
(はぁ〜やっぱ西野かわいいな〜〜。東城も今日の私服姿にはドキドキしちゃったな。『また明日!』か〜。うん、よし!明日だな!)
「じゅんぺ〜。何ニヤニヤしてんだ?気持ち悪い!!」
「!!」
得意の妄想の世界から一気に現実に戻された真中であった。
[No.2] 2005/07/04(Mon) 13:07:27 |