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BEST OF HERO 第30話 (No.212 への返信) - hiro







「おい!天地ィー!!」


翌朝真中は1組の天地のいる教室に乗り込んできた




「話は分かっている・・・・・・・・・綾さんのことだろう・・・?」


「あぁそうだ東城のことだ!」




真中と天地のやり取りを隼人は遠まわしながら眺めていた


もっとも不機嫌そうな顔で腕を組んでいたが・・・・・



「今日の放課後、君にもくわしいことを説明する・・・・・・・・・3丁目の公園で待っている」


それだけ告げると天地はどこかへと消えてしまった

















約束の時間・・・・・・・



真中が来ると天地がベンチに座って待っていた。



すでに日が暮れかかっており夕日が天地を照らしていた






「大丈夫かぁ・・・・・・・・真中のやつ・・・・・・・」

外村が心配そうに言った

真中には内緒なのだが他のメンバーもこっそり見守っていた









「教えてくれ・・・・・・・・どういうことなんだよ!」



真中がきつい口調で天地を問い詰める


「君も知っての通りさ」


天地が余裕着々で言った






「こんな汚いやり方で東城を手に入れたとしても東城もおまえも幸せになるなんてありえないだろう!」



「・・・・・・・確かに汚いやり方だということは自覚している・・・・・・でも僕はそれでも満足だ」



「そりゃお前にとっては満足かもしれない・・・・・・でも東城は違うだろう?東城の気持ちは考えたことでもあるのか!」



「じゃあ逆に聞くが、綾さんがお前といっしょになったところで本当に幸せになるとでも思ってるのか?僕だってゆくゆくは天地建設の社長だ・・・・・・・綾さんだって僕といっしょになればいつかこれが正しいことに気付くはずだ」


天地はポケットに手を突っ込みながら冷静に言った。





「そりゃ確かにオレは将来が社長と決まっているお前に比べたらかなり劣ることは分かってる・・・・でも少なくとも東城がオレを望んでいる・・・・・・それは事実だ!!」


「しかしこれは天地建設にとっても綾さんのお父さんにとっても良い話のはずだ!それに綾さんのお父さんだって君よりかは僕のほうがふさわしいと思っている・・・・・・・それは君だって薄々は感じているはずだ!!」




「ぐ・・・・・・・・」



真中は何も言い返すことが出来なかった




ただ悔しさだけが真中の体に溢れていた






「分かっただろう・・・・・・・・・君には綾さんを救うことが出来ない・・・・・・・・・・だから二度と綾さんの前に姿を現すな!!」










「天地のやつ・・・・・・・・もう許せない!!」


小宮山が天地に飛びかかろうと草むらから這い出した




ただ天地の言葉が真中の中の何かをプツンと切れさした・・・・・・











バキィッ!!



小宮山が飛び掛る寸前に真中の拳が天地の顔を深々とえぐっていた・・・・・・



ぶっとぶ天地・・・・・・・・






「キャアアアア!!」






「やめろ!真中!!」


外村が叫んだ



しかし我を失っている真中には外村の声も美鈴の悲鳴も届かなかった








ドカ!ボコ!!ドカ!!



倒れてうずくまっている天地に真中が無我夢中で殴っている



「小宮山!!とめてくれ!!!」



しかし小宮山も既に頭に血が上っており外村の声を聞くどころか真中といっしょに天地に殴りつけていった・・・・・・・






「やめろ!!止めるんだ二人とも!!」


外村が必死に仲裁をしようとしている


すでに天地は気を失っていた












「お前たち!!!何をやっているんだ!!」



騒ぎを聞きつけた警察官が二人走りこんできた










取り押さえられる真中と小宮山・・・・・・・・







必死に抵抗したがとうてい警察官には叶うわけがなかった








ガシャン・・・・・・・・・・






二人の腕には夕日を反射して光っている銀色の手錠がはめ込まれた・・・・・・・・・






















「・・・・ハァ・・ハァハァ・・・・・・・・・・」




外村から連絡をうけた西野つかさが必死に走っていた








「そっ外村くん!!」



泉坂東署の前で呆然と立ち尽くしている外村らを見つけ西野が話しかけた










「じゅ・・・・・淳平くんは・・・・・・・・・・・」



心配そうな口調で西野が尋ねる




「大丈夫・・・・・・・・・・さっき、真中のお母さんが警察署に入って行った・・・・・・・・・・・・・もうすぐ釈放されるよ・・・・・・」



外村は大丈夫といったもののすごく不安そうな顔で言っていた







「・・・・・・・あいつは殴った相手が悪かった・・・・・・・」



外村が話しを続ける



「さっき天地のお父さんも来て・・・・・・・・・ホラ!天地の親ってPTAの会長をしてるだろう・・・・・・・・だからただでは済まされないはずだ・・・・・・・・・」




「ただでは済まないって・・・・・・・・・」



「最悪・・・・・・・・・最悪退学もありうるだろう・・・・・・・・・・・」





「たっ退学・・・・・・・・・・・」




その言葉を聞いて西野はがっくりと膝をついた・・・・・・・・















「・・・・・・・・・・・東城さんは?」





顔を俯けたまま西野が尋ねた




「淳平くんがこうなったのも東城さんのためなんでしょう!・・・・・・・・何してるのよ東城さんは!!」



泣きながら全員に問いかけた





「東城には・・・・・・・・・・唯ちゃんや北大路に頼んであるけど・・・・・・・・・」



外村がゆっくりとした口調でいった





「どうして・・・・・・・?どうしてこんなことに・・・・・・・・」



西野は泣きながらそうつぶやいた・・・・・・・









1時間後・・・・・・


真中と小宮山が親に連れられて警察署から出てきた





「淳平くん!!」

「小宮山!!」


つかさと外村がそう言うと一気に駆け寄った






「・・・・・・・ごめん。やりすぎちまった・・・・・・・・」




つかさの涙ぐんでいる顔から少し目をそらしながら真中がそう言った






































「たっ退学・・・・・・・ですか?」


「当然です!私の息子に大怪我を負わせてなおかつ警察にも世話になるなんてもってのほかです!退学しかありません!」






校長室には天地の父親、それに教頭が校長先生を囲むような形で座っていた



「しっしかし・・・・・・・言い分くらい聞いてあげてもいいんじゃないでしょうか・・・・・・・・それに退学は厳しすぎる・・・・・・」


校長も困った様子で反論する





「いえ、言い分なんて関係ありません!私の息子が大怪我を負って負わせた二人は無傷・・・・・・・・これだけでどれだけ悪質かお分かりでしょう?退学にするべきです!!」


天地の父親がさらに強い口調で問い詰めた



「校長・・・・・・・・・・」


教頭が心配そうな目で校長を見つめる








「・・・・・・・・・・分かりました・・・・・・・・では真中淳平、それに小宮山力也を今日限りで退学という形にしましょう・・・・・・・」


校長が力なく言った












「ちょっと待ってくれ!!!」




隼人と美鈴が校長室になだれ込んできた





「なんだね?君たちは!」


天地の父親が怒鳴った






「お願いです!二人の退学だけは勘弁していただけませんか!」


隼人が校長に頭を下げた






「・・・・・あいつらにだって理由があるんです!東城が政略結婚させられるのを止めるために仕方なく暴力を振るってしまったんです!・・・・・確かに大怪我させたことは悪いことだとは認めます!しかし退学だけは・・・・・・」




「政略結婚だと?言いがかりだ!帰れ帰れ!!もう二人の退学はたったいま決定した。もう無駄だ!」


「アンタに聞いてるんじゃない!校長に聞いてるんだ!!・・・・・・校長・・・・・・どうか勘弁してやってくれませんか?お願いします!!」


隼人が土下座して校長に頼んだ






「隼人先輩・・・・・・・・」



美鈴は隼人が始めて頭を下げる姿を見た・・・・・・・・




しかし校長は何も言わずに黙っていた





「オレを拾ってくれたアンタなら分かるだろ?お願いします!!」



隼人が改めて頼んだが校長は何も言わず半ば顔を避ける感じで座っていた






「校長!!」










「・・・・・・・・すまない・・・・・・・わたしには力不足だ・・・・・・・」




残念そうに校長が告げた



その言葉を聞いて隼人はガックリと肩を落とした










「やれやれ・・・・・・・やっと終わりましたか・・・・・・」



天地の父親がうな垂れたいる隼人を尻目に通り過ぎた





「しかし校長も物好きですな・・・・・・・・こんな過去を持つ男までも入学を許可するなんて・・・・・・・



その言葉に隼人は敏感に反応した



「所詮土下座をしたところで無力な君には同級生すら助けられないんだよ・・・・・・・」



天地の父親がはき捨てるように言った






「へぇ・・・・・・・アンタ・・・・・オレの過去を知ってるのか・・・・・・」


隼人がゆっくりと立ち上がりながらそう言った




「だったらこういうことも予測してるはずだろうなぁ!!」


クルリと振り返ると隼人は思いっきり天地の父親に飛び掛った・・・・・・


















































        真中 淳平
       



  




       小宮山 力也






     




       伊東 隼人











上記の三名を暴力事件により2006年5月28日付けで退学処分とする







    泉坂高校 校長

























翌日の掲示板に通告としてこれが貼り出されていた・・・・・・


[No.215] 2006/10/24(Tue) 14:15:20

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