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BEST OF HERO 第31話 (No.215 への返信) - hiro






真中の天地への説得は映研3名の退学という最悪な結果に終わった














泉坂高校映研部の部室・・・・・・・・・







あの賑やかさはどこへ行ってしまったのかとても静まり返っていた。











「なぁなぁ見たか掲示板の張り紙!」


「確か映研のやつらが3人退学になったんだろ?なんでも天地やその父親に怪我負わせたとかで・・・・・・」



「これでもう映研は終わりだな・・・・・・・・」



二人の男子生徒が映研の部室を通りすぎながら囁いた










部室では外村、北大路、美鈴が力なく座っていた・・・・・・・























もう監督の真中淳平はここにはいない・・・・・・・











常にみんなを笑わせていたムードメーカーともいえる小宮山もいない・・・・・・・・











そして東城も・・・・・・・・






映研はもう崩壊寸前だった・・・・・・・・・




























綾はみんながざわついている掲示板の前に立ち止まった



その瞬間群がっていた生徒達がサァーッと場所を空ける




表沙汰にはなっていないが全校生徒が今回の事件の真相を知っていた




ヒソヒソ話の中で東城は張り紙を見つめ立ち止まる・・・・・・・・・














しばらくすると東城はゆっくりと歩いていった・・・・・・・・・




























「・・・・・・・・真中が言ってた・・・・・・・・監督はお前にやってほしい・・・・・・って」




外村が落ち込んでいる妹へ声をかける





だが美鈴は返事をしなかった・・・・・・・












「・・・・・・・・ねぇ外村、あたしたちこれからどうなるの・・・・?」




さつきが外村に尋ねた




「オレにだって分からない・・・・・・・・・・・本当にバカだよ・・・・・・・3人とも・・・・・・」



外村も悔しがって拳を握った













ガラガラ・・・・




全員が扉のほうへ振り返る







東城がゆっくりと部室に入ってきた















「・・・・・・・よく来てくれたな・・・・・東城・・・・・・・・・」




外村が少しでも笑顔をつくろうと努力して東城に声をかけた










「・・・・・・・・・・ごめんなさい・・・・・あたしー・・・」



「もういい・・・・・・・・何も言わなくてもいい・・・・・・・・・つらかったな東城も・・・・・・・・」



外村が綾がすべてを言うのを阻止した








東城がそっと上を見上げる






そこには前回のコンクールとともに全員の集合写真が飾られていた・・・・・・・・









「真中くん・・・・・・・・・・・」




写真の中の真中は笑っていた






しかし東城にとってはその真中の笑顔が1番胸を痛めつけた












「もう・・・・・・・いや・・あたしはどうすればいいの・・・・・・・・・」




東城の精神はすでに崩壊寸前だった・・・・・・・・















「真中先輩もいない、小宮山先輩だって隼人先輩も・・・・・・・・・・あの3人に今抜けられていったい残された私達はどうしろっていうの!」


美鈴が強い口調で言った




「あげくの果てにわたしに監督を任せたって?冗談言ってんじゃないわよ!」



美鈴の声はこの静かな教室に良く響いた













「・・・・・・・・・・・・・・・真中・・・・・・・・・・オレたちはいったいどうすればいいんだ・・・・・・?」




外村が涙を堪えながらつぶやいた
























































「なぁ・・・・・・・・・みんな困ってるだろうな・・・・・・・俺たちがいなくなって・・・・・・・」


小宮山が空を見上げながらつぶやいた



3人はただ目的もなく気がついたらこの廃ビルの屋上に上がっていた








「・・・・・・・・・・・東城を救うことが出来なかった・・・・・・・結局何も変わらなかった・・・・・・・」



真中が景色を眺めながら言う
















「・・・・・・・・・・・ありがとうな隼人。」




真中が突然隼人に声をかけた





「俺たちのために天地の親父や校長先生の前で土下座してくれたんだってな・・・・・・・・」




隼人は無言だった










「天地に殴りかかったときにおまえらが似てたのさ・・・・・・・・・・・・・・昔のオレにさ」
















「どうしてもオレと同じ運命だけは辿らせたくはなかった・・・・・・・・・・・・結局無駄に終わったけどな」




「悪かったな・・・・・・・・隼人まで退学にさせちまって・・・・・・・」




「やっぱ6年経っても性格は変わらなかったな・・・・・・・・・・また殴っちまったぜ」



隼人が笑いながら言った
















「これで俺たちも浪人1年生・・・・・・・か」












「うぅ・・・・・・・」





小宮山がついに泣き出してしまった












「泣くな小宮山・・・・・・・・・俺たちの高校生活は終わっちまったけどまだあいつらのために真中と小宮山にはできることがあるんじゃないか?」




「そうだな!せめて最後の文化祭のために部員ではないけど最大限協力してやろうぜ!」


真中が力強く言った










「でもこれから隼人はどうするつもりなんだよ?」



真中の問いに隼人は少し黙っていたが



「・・・・・・・・オレはどうしても天地親子を許すことはできない・・・・・・・・・・・・しかも今回理不尽にお前らまで退学にさせられちまった・・・・・・・・・・・これで同情することなくあいつらを潰すことができる・・・・・・・」



隼人は意味深にそれだけ言った























その3日後




天地は顔に包帯をぐるぐる巻きにしながらも登校してきた




「天地くん・・・・・・・・大丈夫?」


心配した女生徒たちが天地を取り囲む






「大丈夫大丈夫・・・・・・・たいしたことはないよ」



天地が笑顔で言った




外村はその様子を遠巻きに見ていた





「しっかしこうもうまく行くなんて真中のやつは本当にバカだな!」



天地が豪語した








「わざと挑発したのさ、そしたらまんまと乗せられてね、おまけに殴ってくれたおかげであいつを退学にさせる口実が出来てよかった・・・・・・・それに伊東のやつも気に入らなかったんだよね・・・・・・・・しかもあいつ二人の退学を止めさせてほしいって土下座して頼んだらしいじゃないか!」


天地が笑うながら自慢げにそのことを話している




外村は悔しさと怒りで唇を思いっきりかみ締めていた




「おまけに僕の父にまで危害を加えるなんて・・・・・・・まぁ当然退学なんだけどね!」




外村が聞いているとも知らずに天地はすべてを白状していく





唇を噛み過ぎた外村の口からは血が流れていた




















「そんな!すべてが罠だったなんて!」



部室で兄の報告を聞いた美鈴は怒りをあらわにした。




「東城さん!本気であんなやつと・・・・・・・・」



さつきが東城に言ったが



「しかたないもの・・・・・・・・でないと他の社員さんの生活が・・・・・・・」



東城が力なく言った



「オレは天地を許せない!人の心を次々と踏みにじるアイツがオレは大嫌いだ!」


外村まで怒りを表に出していた。






















「みんな・・・・・・・久しぶり・・・・」



その声に全員が振り返る



真中と小宮山の姿だった



もっとももう制服は着ておらず私服だったが・・・・・・








「みんな本当に迷惑かけてごめん・・・・・・・・・・」



真中が頭を下げる



「もういい・・・・・・・・お前等が悪いんじゃないんだ・・・・・・・全部天地に仕組まれていたんだよ!!」




外村が昼間のことをすべて説明する・・・・・・・・

















「・・・・・・・・・・そうか・・・・そうだったのか・・・・・・・」



真中は力なくつぶやいた








「・・・・・・・・・・バカだよな・・・・・・・・まんまと天地の策略に乗せられるなんて・・・・・・・・」








「・・・・・・・・・でもわたしは真中先輩たちのしたこと・・・・・・・人間として正しかったと思います・・・・・」



「美鈴・・・・・・・・」



「本当に天地は許すことはできません!なんとかする方法を考えるべきです!」










「・・・・でもなぁ・・・・・やっぱり俺たちにも限界が・・・・・・・・」



外村の言葉に盛り上がりかけていた全員の士気が下がってしまった





















「そういえば・・・・・隼人くんは・・・・?」




「あいつとはここ3日連絡を取っていない・・・・・・・なんでも天地建設を潰すって言ってたけど・・・・・」



「天地建設を潰す・・・・・・!?」



外村がその言葉に反応した



「会社なんて・・・・・そう簡単につぶせるわけではないだろう・・・・・・・・・どうするつもりなんだよアイツは・・・・・・」











ピリリリリリリ・・・・・・・ピリリリリリリ・・・・・・・・





「あっ私の携帯です!」



美鈴が急いで携帯を取り出す




「はっ隼人先輩!?」



その言葉に全員が美鈴の携帯を覗き込む




ディスプレイには確かに”伊東隼人着信”と書いてあった









「貸してくれ!」


美鈴から外村が携帯を取る




「もしもし隼人か!?今どこにいて何やってるんだよ!」




「とにかくこの声を全員に聞こえるように設定してくれ!」


隼人に言われ外村が音量を最大にする。









「久しぶりだな、みんな・・・・・・・・・たった今面白い証言をとることが出来た・・・・・」



「おっ面白い証言って・・・・・?」




「小西友美を覚えてるか?この間西野つかさといっしょにいた女・・・・・・」




「あぁ覚えてるよ!それがどうかしたのか?」



外村が代表して答える










「そいつの親父は天地建設の元社員だった・・・・・・・・・・・その父親から天地建設を潰せるくらいの情報を手に入れた」



隼人が息を弾ませながら言う









「去年新しく駅前に出来たマンションを知ってるか?」





「あぁあの巨大マンションだろ?」



「あぁそうだ。そこは天地建設が建てたマンションなんだがそのマンションには実は重要な欠陥があるらしい・・・・・・」



「じゅ重大な欠陥って・・・・・?」






















「耐震偽造だ!」



「たっ耐震偽造!?」




全員が驚きの声をあげる



「そうだ!今すぐ倒壊するほどの危険ではない・・・・・・・しかし売り文句の大地震に耐えるほどの強度はないらしいんだ・・・・・・」








「それって・・・・・・・・詐欺なんじゃ?」




真中が静かに言う








「そうだ詐欺だ!小西の親父さんはコスト削減のための工事に反対したため会社を辞めさせられた・・・・・・・・・」



「それじゃあすぐに警察に・・・・・・」






「それが・・・・・・・証拠がない・・・・・・」




「証拠・・・・・・かぁ」



外村が腕を組みながら言った






「そこで外村、お前に頼みがある!」



「なんだよ・・・・・・・頼みって?」








「そのマンションの設計図が天地建設のコンピュータにあるらしいんだがうまく侵入してそのデータを入手してほしいんだ・・・・・・・」



「ハッハッキングしろってことか!」






「そうだ、設計図さえ手に入れられればマンションの耐震偽造も暴くことが出来て告発することが出来る・・・・・・・」




「・・・・・・・・確かにそれがあれば不可能ではないな・・・・・・・・・しかしハッキングとなるとなぁ・・・・・・・」




「頼む外村!お前の腕なら出来ないわけではないだろう?それに天地建設さえ潰れたら東城のこの理不尽な婚約さえなくすことが出来るんだ!」





隼人が電話越しにだが強い口調で言った










「東城のため・・・・・・・・か」










「分かった試してみる・・・・・・・・・ただし期待はするな、それに犯罪じゃないのかそれは?」




「あぁ確かに犯罪になるのかも知れない・・・・・・でもお前等には迷惑をかけるつもりはないし最悪オレ1人の考えにさえすれば大丈夫だ・・・・・・・もうオレは高校生のお前等と違って失うものはない・・・・・・・覚悟はできてるさ・・・・・・」













「隼人・・・・・・・・・・・・・」








「なに言ってるんだよ!オレも小宮山も退学になったんだ・・・・・・・・・・だから俺たちにも協力させてくれ・・・・・・・・」




「そうだ!お前だけかっこいい立場にさせわけにはいかねぇからな!」



真中も小宮山も言った














「隼人くん・・・・・・・・・・本当にあたしのせいでこんなことになっちゃって御免なさい・・・・・・・・・」





「礼はいらねぇよ。これはオレのプライドをかけてるんだ・・・・・・・誰に為でもない!」




隼人が言った








「それに・・・・・・このことは西野って女の協力がなかったらここまで出来なかった・・・・・・」



「にっ西野が!?」



「あぁ・・・・・あいつにとってはこのまま東城が天地といっしょになったほうがいいに決まってるだろう・・・・・・でもあいつも天地のことが許せない・・・・・・・何か力になりたい・・・・・・・・・そう言ってたぜ・・・・・・・」




「西野さん・・・・・・・・」








「だからおまえらが感謝するんなら西野にしろ!そしてあいつの協力を無駄にしないためにも頑張っていこうぜ!」



そう言うとプツンと電話を切った













「みんな・・・・・・・・・・・・・隼人と西野の気持ち・・・・・・・・裏切らないように頑張っていこうぜ・・・・・・・・・・そして東城を救うんだ!」




真中が力強く言った
























[No.219] 2006/10/25(Wed) 16:54:52

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