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BEST OF HERO 第33話 (No.224 への返信) - hiro





「今日はわざわざありがとう・・・・・・・・映画に付き合ってくれて・・・・・」



「いえいえとんでもない!綾さんの頼みならなんだって・・・・・・」



映画を見終わったあとの別れ際東城がそう言った





「じゃあね天地くん・・・・・・・また今度・・・・・・」



そう告げると東城は帰ろうとした









「綾さん・・・・・・・」



東城がその声を聞き振り返る







「綾さん・・・・・・・本当に・・・すまない・・・・・」



悲しそうな顔で天地がそう言った







「僕だって・・・・・僕だってこのような形で無理やりしたくはなかったんだ・・・・・真中だって小宮山も退学にさせるつもりは・・・・・・・・」



天地は立ち尽くしていた









「・・・・・・・・・・分かってるよ天地くん・・・・・・・・・」











東城はただそれだけしか言うことが出来なかった・・・・・・






























一台の黒い車乗用車が駅前に向けて走っていた






「しかしあぶなかったよな・・・・・・・・」


真中が興奮気味に話す







「あぁ・・・・・・もし天地社長の書斎から屋根伝いに降りてなかったら今頃俺たちブタ箱行きだったよな・・・・・・」



隼人が運転しながら答えた





「それより・・・・・・・せっかくこの設計図手に入れても俺たちには読むことができない・・・・・・・どうするつもりだ?」






「大丈夫、策はある・・・・・・・・・まずは駅前にいる東城と”西野”を迎えに行くのが先だな・・・・」



「にっ西野も!?」


「どうした?不服か真中?」


「いや・・・・・・そうじゃないけど」









「・・・・・・アイツも今回のことで協力してくれた・・・・・・・・だからこれからオレが何をするか知る権利はあると思う・・・・・・だからオレが呼んどいた」







隼人が駅前に車を路駐させる





東城綾と西野つかさ、北大路さつきと南戸唯、外村美鈴が待ち構えていた












「それより・・・・・・・こんな大人数乗れるのか・・・・・?」




「あっ・・・・・・・・・」



外村の質問にただ隼人は何も答えることが出来なかった


























結局、隼人が二回に分けて全員を東城の家まで運送するハメになった






「まったく!ちゃんと計画してくださいよ!」


「うるせー!他のことで頭いっぱいだったんだよ!!」


美鈴の文句に隼人が答える



「それよりあたしの家に来てどうするつもりなの?話し合いなら部室でもどこでもできるんじゃない?」



「そうだよ!わざわざ東城の家でしなくても・・・・・・・」


東城と真中が抗議する







「・・・・・・今回の話し合いには東城社長にも参加してもらおうと思ってね」




隼人がこう言った瞬間、東城の父親が家から出てきた








「君たち・・・・・・君たちがしたことは立派な犯罪なんだぞ!?・・・・・・・・頼むからもう余計なことはしないでくれないか!!」



なぜか真中を睨みつけながら東城父が言った






「でもこうでもしないとあなたの娘さんは天地の息子と結婚させられるんですよ!!」


西野が反論する








「少なくとも天地くんなら綾だって幸せになれるだろう?そこの男よりかはな!!」



真中を指さしながらきつい口調で言った



真中は悔しくてただ唇を強く噛むことしか出来なかった











「・・・・・・・・・あいかわらず幸せな脳みそをお持ちですね・・・・・・東城社長・・・・・・」



静かな口調で隼人が東城父の前に立った



隼人の威圧的な態度の少しひるむ


「いいから黙ってこのFDに入ってある設計図を読んでくれりゃあそれでいいんだよ!」


FDを東城父の前に突きつけながら言った









「なぜあんたの会社の仕事が来なくなったか分かるか?」


「それは・・・・・・不況で仕方なく・・・・・」




「違うな・・・・・・・ただ単に不況なわけじゃない・・・・・・」


隼人がいったん全員を見渡しながら間を空ける






「アンタのような中小企業は大企業からの注文がきて始めて仕事ができる・・・・・・」








「オレは天地建設を調べるついでにアンタの会社も調べた・・・・・・・・アンタの会社は評判も良く、注文だって悪くはなかった・・・・・・・・しかし、ここ半年で一気に少なくなっている・・・・・・・・なぜだか分かるか?」








「確かにここ半年で仕事は少なくなった。それは認めよう・・・・・でもそれはただ単に不況なだけで・・・・・・」





「違う!!アンタの会社は不況なんかじゃない!!天地建設の圧力によってあえて注文を来なくさせたんだ!!」



「うッ嘘だ!!そんなはずは・・・・・・・・」










「天地社長の目的は最初から東城だけだったんだ・・・・・・・・・だからアンタが融資を頼んだとき条件として東城の結婚を持ち出したんだ!!」




隼人の話は東城社長だけでなく全員がとても驚かされた









「・・・・・・なんてやつだ!!最初から仕組まれていたなんて!!」


真中も怒りをあらわす。







「そっそんなばかな・・・・・・・・・」



東城父はがっくりと膝をついた




「なぁ東城社長・・・・・・・・・・・そういう世界なんだよ・・・・・・世の中は・・・・・・」





「いったい・・・・・・いったい私は・・どうすれば・・・・・・・・」



その言葉に隼人はFDを東城社長に渡した






「アンタはこの設計図の間違いさえ見つけてくれりゃいいんだよ・・・・・・・・そうすればあとはオレがなんとかする・・・・・」



隼人の言葉に東城父はただ黙って家に帰っていった・・・・・・






















「すげぇな隼人・・・・・・・よくここまで調べたよな・・・・・・」



真中が感心したように言う









「西野のおかげさ。」


隼人が西野を見ながら言う






「あいつが天地建設だけではなく東城の会社も調べて方が良いって助言したくれなかったらオレもここまで気付けなかった・・・・・・・・」




「西野・・・・・・・・本当にありがとう・・・・・・」




真中は西野に感謝の気持ちを表しながら頭を下げた









「それより設計図も手に入れたんだしどうするつもりなんだ?」


外村が尋ねる



「証拠も揃った・・・・・あとは天地社長との直接対決しかないな・・・・・・・」





「でも・・・・・・これだけあれば告発できるんでしょ?わざわざ直接行かなくても・・・・・・・」


美鈴がもっともらしい意見を言う




「それじゃ意味がない・・・・・・仮に天地建設を潰せたりしたとしてもそれじゃ東城の会社は1200万の借金を抱えたままだ・・・・・・・・」



「なるほど・・・・・・・・」



東城を除く全員が感心した










「ん?どうかしたの東城さん・・・・・?」



唯がうつむいて何も言わない東城を不審に訪ねた













「あの・・・・・・・・・・・・わざわざ天地くんの会社潰さなくてもいいのかなって思って・・・・・・・」



「はぁ?どういう意味だよ?」




「今日天地くんと会ったとき・・・・・・・・とても反省してるみたいだったの・・・・・・・みんなも退学させるつもりはなかったって言ってたし・・・・・・・・」





「じゃあやめろってか!?冗談じゃないぜ!!・・・・・いままでオレたちが東城のために頑張ってきたのにすべてパーかよ!!」


隼人がきつい口調で言う






「あなたは何も分かってない!!あたしのためなんかじゃなく、あなたはただ自分の意地のためにやってるのよ!!」



東城も隼人に負けないような大きな声で言い返した



これは真中にとって東城が怒鳴るのを2度見たこととなった














「分かった・・・・・・・分かったよ!!あぁそうですか!?じゃあとっとと天地の嫁にでもなんでもなりやがれ!!」



隼人は自分のいままで集めてきた資料をバンッと激しく叩きつけるとくるりと反転して車のほうに歩いていった




「まっ、待ってくださいよ!!隼人先輩・・・・・・」


美鈴が隼人のあとを追っかけて言った











バシィッ!











西野は東城の顔を思いっきり叩いていた








「何も分かってないのは・・・・・・何も分かってないのはアンタの方よ!!」







バシッ!




そういいながら西野はもう一発東城の頬にビンタした






「やめろよ西野!!」


真中が必死に西野をとめる






「あの人が・・・・・・あの人が今までアンタのためにどれだけ尽くしてきたと思ってるの!?3時間も資料を調べたり、元社員の人に話しを聞いたり、新聞記者になりすましてマンションの住民に聞き込みもした・・・・・アンタにそれが出来る??アンタはそのとき何をしてたって言うの!?」



西野の声は東城の心に深く突き刺さっていた

















ガフッ!!グハァッ・・・・・・




「隼人先輩・・・・・・隼人先輩!?しっかりしてください!!」


その声に全員が振り返る



そこには血を吐いて倒れている隼人、そして必死に隼人の頭を抱え込んでいる美鈴の姿があった






「どっどうした!?なにがあった!?」


真中が一目散に駆け寄った





「分からない・・・・・・・突然苦しそうになって血を吐いて・・・・・・・・」



道路には鮮やかな血が滴っていた







「とっとにかく!!救急車だ!!」



外村が西野に声をかけた


「うっうん!!」


西野は携帯を取り出し救急車を呼ぼうとした



「まっ待て!!」



隼人が西野の手首を掴む



「救急車だけは・・・・・・・救急車だけはやめてくれ・・・・・・・・」



「でも血を吐いているんだよ!!」






「頼む・・・・・・・お願いだっ・・・・・・・」



隼人はそう言うと気を失った


[No.227] 2006/10/29(Sun) 10:28:41

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