二心 プロローグ - クロ - 2006/11/04(Sat) 16:29:22 [No.231] |
二心 1 - クロ - 2006/11/04(Sat) 22:30:26 [No.233] |
二心 2 - クロ - 2006/11/05(Sun) 21:24:43 [No.235] |
二心 3 - クロ - 2006/11/05(Sun) 23:31:29 [No.236] |
二心 4 - クロ - 2006/11/06(Mon) 23:07:40 [No.238] |
二心 5 - クロ - 2006/11/07(Tue) 18:26:23 [No.241] |
二心 6 - クロ - 2006/11/11(Sat) 20:53:19 [No.243] |
二心 7 - クロ - 2006/11/12(Sun) 20:43:44 [No.247] |
二心 8 - クロ - 2006/11/13(Mon) 23:51:19 [No.249] |
二心 9 - クロ - 2006/11/15(Wed) 14:48:14 [No.250] |
二心 10 - クロ - 2006/11/22(Wed) 17:32:09 [No.251] |
二心 11 - クロ - 2006/11/25(Sat) 17:04:18 [No.252] |
二心 12 - クロ - 2006/12/07(Thu) 15:16:45 [No.253] |
二心 2 淳平が自宅に着くと、明るい声が迎えてくれた 「じゅんぺ〜!おかえりぃ☆」 「おぉ、唯か」 特別ビックリもせずにそっけないリアクションをする 「ひっどぉ〜い!せっかく淳平の顔見に来てやったのにぃ〜」 ふんっ と頬を膨らませる唯だったが、淳平はそれを流す 唯は面白くなかったのか少し意地悪なことを言ってみる 「西野さんにさっき学校の廊下で会ったんだ〜」 「そりゃぁ、同じ学校だからな・・・」 淳平はめんどくさそうに答えた 「それで、今度淳平とデートしたいって!」 「・・・えぇ!?」 淳平の態度が豹変した 唯は『二カーッ』として、淳平を見つめる 「それ、まじ!?」 淳平の顔はもう真っ赤だ 「嘘だよぉ〜ん♪」 唯は舌を出して逃げていった 「唯・・・てめぇ〜」 淳平が唯を追いかけようとしたとき、リビングから母が出てきた 「あら、帰ってたの?だったら買い物行ってきて頂戴」 「はぁ?まだ飯作ってないの?」 淳平がいかにも不機嫌そうに答えると・・・ 「だって唯ちゃんが『かき鍋』食べたいって言うから・・・」 淳平がちらっと唯を見てみるとべぇ〜っと舌を出していた 「おまえ・・うちに来た理由はこれか・・・?」 「あったり〜!!あばさんのかき鍋だぁいすき♡」 「だったら自分で行ってくればいいじゃないか」 「そんなこと言わないでさ、ね?一緒にいこ!」 唯に引っ張られてしぶしぶ家を後にした淳平だった スーパーに行き、無事かきを買った2人はコンビニに立ち寄り、肉まんを4個買った もちろん、淳平の自腹で 「――ったく・・・肉まんくらい自分で買えよな」 「いいじゃん〜!淳平アルバイトしてるんでしょ?」 「いや、俺のバイト代なんてあってないようなもんだから・・・」 テアトル泉坂の館長は、息子夫婦がお金持ちの癖に、淳平の給料はすずめの涙ほどだった 唯はそんなこと気にもせずに肉まんをほおばり始めた 一個くれよ と手を出した淳平だったが鼻歌を歌いながら唯にシカトされた (くそっ!年下になめられてるよ・・・俺ダサ・・・) そして無事家に帰ろうとする2人だった が、 『ガルルルル・・・・・・・・』 2人の目の前に、大きく黒い犬が立ちはだかっていた 「じゅ・・・じゅんぺ〜怖いよ」 唯は淳平の服をぎゅっと掴み、後ろに隠れた (何かいい方法はないか・・・) 淳平が考えていると、とっさに唯の持っている袋が視界にはいってきた (そうだっ!) 淳平はその袋をひったくり、犬に投げつけた 犬は袋の中に頭ごと突っ込み、そのまま肉まんを食べている 「いまだ!走るぞ!」 そう言って唯の手を掴み、2人は全力で走った 「あ〜あ!せっかく家でゆっくり食べようと思ってたのに・・・」 「そんなこと今言ってる場合じゃねぇだろ!」 走っていると交差点が見えてきた あの角を右に曲がれば淳平の家はもうすぐだ しかし、悲劇は起きてしまった 『ドンッ』 『キャッ!』 『うぉわっ!』 淳平とある少女がぶつかってしまった さらさらのショートヘアーで、髪は金色に光っていた 2人ともしばらく動かなかった 唯はすぐさま少女のもとへ駆けつけた 「西野さん!大丈夫ですか?」 そう、淳平とぶつかったのは西野つかさだった つかさはゆっくりと目を開けたが口を開かなかった 「西野さん?」 唯がもう一度呼びかけた瞬間、信じられない言葉を聞いてしまう 「ん・・・俺に言ってんの?」 「・・・はいぃ!?」 あまりにも意外な返事だったのですっとんきょうな声をあげた (今、西野さんが・・・『俺』って言ったぁ〜!!!!) 何かの間違いだと忘れようとする唯に、後ろからとどめの一撃をくらった 淳平がむくりと起き出して 「いったぁ〜!もう、一体なんなのよぉ〜」 (それはこっちが聞きたいです〜〜〜) 唯の頭の中はもうパニック状態だった 少なくとも、唯の頭の中には肉まんに対する未練は消えていた そして、淳平とつかさが同時に声をあげる 「・・・俺!?」 「・・・あたし!?」 2人は入れ替わってしまったのだ 淳平の心がつかさの体に つかさの体が淳平の体に 今、2人の心が大きく揺れだした 二心〜2つの心〜 つづく [No.235] 2006/11/05(Sun) 21:24:43 |