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all 二心 プロローグ - クロ - 2006/11/04(Sat) 16:29:22 [No.231]
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二心 10 - クロ - 2006/11/22(Wed) 17:32:09 [No.251]
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二心 12 - クロ - 2006/12/07(Thu) 15:16:45 [No.253]


二心 3 (No.235 への返信) - クロ

二心 3


暗く冷たい道路で3人は固まっていた

数分後、やっと淳平の口が開いた

無論、心はつかさだが・・・・・・・・・

「あたしたち、入れ替わっちゃったみたいだね」

妙に明るく話すつかさ・・・しかしその表情は決して明るくなかった

つかさの体をした淳平も相槌をうつように話し始める

「俺、西野になったのか・・・」

「そんなことよりさ、あたしの体と声で『俺』とか使うのやめてくれない?気持ち悪くてしょうがないんだけど・・・」

「に、西野だって俺の体と声で女言葉使うと変だよ」

そんな2人の会話に唯が割ってはいる

「なんでそんな余裕でいられるの?2人は入れ替わっちゃったんだよ!?」

唯の真剣な表情に2人はまた固まる

唯も悪いことをしたと思ったのか優しく話しかける

「じゃあさ、もう1度ぶつかってみたら?そうすれば元に戻るかも」

その後2人は2,3度ぶつかったが、これといった変化はみられなかった

突然、つかさが泣き出した

その泣き声は低く、暗いものだったが・・・・・

「うっ・・・・うっ・・・ぐすっ・・・・」

淳平はそんなつかさに近づき、優しく微笑んでみせた

「ごめんな、俺が走ったせいで」

「うんん、淳平くんのせいじゃないから・・・」

つかさは慌てて涙をぬぐった

「あ、ごめん。淳平くんの服濡れちゃった」

「いいよ、そんなの」

淳平は立ち上がり、ほこりがついたスカートをはらいながら言った

「とりあえず、今は一回家に帰ろうぜ。まぁ、俺が西野の家で、西野が俺の家だけど。詳しいことは落ち着いてから俺が電話するから。俺の癖とかは唯に聞いてくれればわかると思うし。唯、今日は泊まるんだろ?」

「もちろん♪」

唯が笑顔で答えると、淳平は続けた

「俺もバレないように気をつけるから」

「じゃぁ、まずその『俺』って直さなきゃね」

「え、あ、っと・・・あ、あたしも・・・気をつける・・・からさ?」

「淳平くん、変だよ」

つかさが噴出す

「笑うなよ!・・・あ、笑わないでよ!」

つかさと唯は涙を出して笑っていた

「・・・それじゃぁね、西野!」

つかさはいつも淳平から呼んでもらってる言葉で言い、唯と帰路へ向かった


その帰り道

「でも、初めてしったな〜唯ちゃんが淳平くんの家に泊まってたなんて」

つかさは唯が淳平の家に頻繁に泊まっていることをさっき知ったのだ

「うらやましいんですか?」

唯がにやりとしながら聞くと、つかさの顔は赤くなっていた

言うまでもないが、赤くなっているのは淳平の顔だ

「と、とりあえずあたしのことちゃんと『淳平』ってよんでね」

ごまかすように言うと、唯も

「じゃ、西・・・淳平もあたしのことは呼び捨てで呼んでね☆」

「そだね」

つかさはめいいっぱい元気にふるまっていたが、それは唯に心配かけないための芝居にすぎなかった

内心は不安や心配で胸が張り裂けそうだった

(あたし、ほんとに淳平くんのふりできるかな?とりあえず、今日は気をつけないと・・・。初日だし)


その頃淳平も帰路についていた

(西野・・・大丈夫かな?・・・ま、俺の母さん鈍いからごまかせるか。問題は・・・俺だな〜バレないといいけど・・・・)

(それより、今は女言葉の練習でもしとくか)

淳平は帰路についている間ずっとぶつぶつ何かを呟いていた


そして両者はともに家についた

(今日からはここが俺の家)

(今日からはここがあたしの家)

2人は静かに家のドアを開けた

























『ガチャ』


















「「ただいま」」


つづく


[No.236] 2006/11/05(Sun) 23:31:29

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