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all 【おいしい苺】 第一話 - 麻奈実 - 2005/08/11(Thu) 10:00:19 [No.14]
【おいしい苺】 第二話 - 麻奈実 - 2005/08/12(Fri) 12:21:45 [No.16]
【おいしい苺】 第三話 - 麻奈実 - 2005/08/16(Tue) 18:43:41 [No.18]
Re: 【おいしい苺】 第四話 - 麻奈実 - 2005/08/21(Sun) 13:11:54 [No.24]
Re: 【おいしい苺】 第三話 - わたり - 2005/08/18(Thu) 13:15:13 [No.19]


Re: 【おいしい苺】 第四話 (No.18 への返信) - 麻奈実

照りつける太陽。
日差しが眩しくて思わず目を細める。
雲は高く、すっきりとした夏らしい晴天だ。


流れる風が青々と茂った葉をさやさやと揺らし、
たくさんの色鮮やかに咲き誇る花々が心を弾ませた。


来て良かったな


カメラを片手に
真中は そう思った。



【おいしい苺】

 第4話



ジリジリジリ…

照りつける太陽を下に
真中はカメラを握っていた。

他のメンバーは「暑いから耐えられない」
という理由でテントの中に閉じこもっている。


テントは赤と青と黄の3色のテントに
それぞれ分けて入っていた。


「真中さん!何撮ってるんですか?」


一人の少女が黄色のテントから出て来て 真中に近寄る。


「ここから見える海を…って、こ…こずえちゃん!?」


突然大声をあげる真中。


「えっ」

それに動揺するこずえ。


「え、いや。こずえちゃんがいるとは思わなくて…」

つられて動揺する真中。


「…あ…そうですよね。映像研究部に入ってないし…」


こずえはヒラヒラのワンピースの紐をいじりだした。


「でも、真中さんとキャンプしたくて…」


照れ笑いを浮かべるこずえ。
その笑顔に一瞬ドキっとしてしまう。



― こずえちゃん。今日雰囲気違ってなんか…可愛い… ―



― 真中さん。やっぱりカメラを持って何かを撮ってる姿って素敵… ―



それぞれの妄想にとけこむ二人。



キャンプ中に真中さんと距離を縮めれたらいいな…
そしてそして、あんな事やこんな事が…
「や…ん。真中さん…」って怖がっちゃうかもっ。
でも 真中さんなら…大丈夫かな…なーんてっ。

キャー…!!



ハァハァと息が荒くなるこずえ。



「大丈夫?なんか息荒いけど…」


さっきの妄想で鼓動がはやくなる。


「えっ!だ、大丈夫です!わ、わた、私テントに戻りますっ」


顔を真っ赤にしながらピューッと
黄色のテントへ走って、中に隠れた。



― やーん。真中さんに変に思われたかなぁ… ―


黄色のテントのメンバーは
こずえ・東城・さつき・西野だった。


その中の東城だけがテントにいた。


さつきと西野は
他のテントにいるみたいだった。


「大丈夫?向井さん…顔真っ赤だよ」


東城が心配そうにタオルを差し出す。


「え、大丈夫です!」


「そう?なら良いけど…」


「…ありがとう。東城さん…」


「…うん」


― 向井さん…すごく顔真っ赤…真中君と何かあったのかな―



しだいに不安になる東城。
不安に押しつぶされないように、
握ってるタオルをさらに力を入れて握る。



ギュ…



― 真中君… ―


東城の真中への思いは日に日に強くなっていき、
もう、こらえきれないほどになっていた。

シャッ



「東城さん達、バーベキューしよっ!」


さつきが突然テントの出入り口から顔を出した。



「バーベキュー?」



「うん!暑いんだけどさ…皆がやろうって!もう集まってるよ!」



「あ、うん。じゃあ…もうちょっとしたら行くね」



「待ってるよっ」



さつきがテントを閉める。
そして 向こうへかけていく足音が遠のいていった。




「…バーベキューだって、向井さん。行こう?」



「うん。楽しそうです!」


やがて、さまざまな思いがこだましていた
黄色いテントは誰もいなくなった。





Next...


[No.24] 2005/08/21(Sun) 13:11:54

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