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見えない明日・見える未来〜番外編32〜 (No.226 への返信) - シン

番外編32!










PHASEX10「泉坂の午後 − 金場の嘲笑」





注意


この話では、ほとんど18禁の表現が出ます。















少し時間をさかのぼる。





決行当日の朝




「じゃあ、俺たちは普通に学校に行ってろ……と」


「そういうことだ」


「昼ごろに俺たちが潜入しておく。だから、お前らはできる限り情報を集めてくれ」


「……分かった!」


裕紀が力強く答えた。


「後は……健治、これを持ってろ」


「なんだこ……りゃ!?」


健治が広樹から渡されたのは拳銃によく似たエアーガンだった。


「おい、広樹……まさかこれって…………」


「そうだ。俺の親父が改造したエアーガンだ」


「専用の弾もあるから威力も抜群だ」


「「「「いや、威力の問題じゃないって……」」」」


4人が同時に広樹に突っ込みを入れた。


「……細かい事を気にしていると生きて帰れないぞ」


「……まあ確かにそうかもしれないけど……」


健治はそう答えるのがやっとだった。






















そして今、健治と広樹は金場工業本社前にいる。


「……入ろう」


「ああ」


そして、2人は裏口より潜入を開始した。







まず2人は、怪しまれないように警備員の服装に着替える事にした。


これは英雄が考えた作戦だ。





「さてと……まずはどうするよ?」


健治が広樹に尋ねる。


「……上だ。会議室に忍び込む」


「……分かった!」





そして、2人は上に向かう。











途中、数人の社員とすれ違ったが、体格的に大人とほとんど変わらないこともあり、気づかれる事は無かった。
















会議室


「さーて……ここに証拠が残ってればいいんだけどな……」


健治がブツブツ言いながら会議室を物色し始めた。


「……さすがに、簡単には見つからないと思うがな……」


広樹も物色を始める。














と、その時だった。


「ん?声……?」


健治が人の声に気づいた。


「……この部屋に向かってくるぞ!」


広樹がそう言うや否や、2人は棚の中に隠れた。





次の瞬間、会議室の扉が開いた。


入ってきたのは金場工業社長、そして、明らかに堅気ではない黒服の男たちだった。


「さて、今日も『会議』を始めよう」


社長の声で会議が始まった。






広樹はテープレコーダーのスイッチを入れ、録音している。


「(始まった……)」


「(面倒な事になったが……まあいい。証拠としては十分すぎる物が取れそうだ……)」











広樹の言葉の通り、次々と証拠が取れていく。


しかし、とんでもない事まで聞いてしまうことになろうとは思ってもいなかった。










「それにしても、東堂工業もあっさりと買収か……」


黒服が静かに言う。


「フン……買収ではない。融資だよ……」


「おっと、これは失礼………それはそうと、融資の暁には……」


「分かっている。約束は守るさ……お前たちとの約束ならな……」


「相変わらずですね……社長」


「フン……」


『会議』はどんどん進んでいく。





「(約束……何だ?)」


健治は『約束』について考えをめぐらせている。


「(……嫌な予感がするな……)」


そして、健治は『嫌な予感』という形の結論に達した。







「『約束』の件だが、東堂の娘はかなりの上玉と聞いているが……」


「ああ、私の息子が相当気に入っているが……」


「それも納得できるほどの上玉だ。滅多にいないぞ……」


「では……約束通り、融資後は我々で……」


「ああ、息子にも了解は取っている。『輪姦(まわせ)』」






「(!『まわす』……それってつまり……!)」


「(ああ。間違いない。このままでは真矢は……奴らの玩具(おもちゃ)にされる……!)」


2人は同じ結論に達した。


「(クソッ……真矢……!)」


健治は唇から血が出るほど強く噛み締めた。






突然、扉が開き来客が訪れた。


「ま、相変わらず父さんはエグイね……ま、僕も人のことを言えないけど」


「おお、帰ってきたのか!」


「ああ。今日は早く終わったからね」


来客、


それは金場……つまり、この騒動の諸悪の根源……


「ところでいいのか?あの真矢という娘を輪姦させても?」


社長が尋ねる。


「構わないよ。いくら真矢さんだと言っても、あそこまで拒絶されたら冷めてしまうよ」


「だから、拒絶したらどうなるか……教えてあげてほしいんだ」


「真矢さんが従順な奴隷になるまでね……」




「あ、でも最初に真矢さんを抱くのは僕だからね」


金場は何食わぬ顔で言った。







その言葉に健治の怒りが高まる。


「(野郎……!)」









「やれやれ、本当に人の事を言える立場じゃないじゃないか」


社長はやれやれ、といった様子で言った。




「まあいい。明日だな……正式にサインするのは……」


「じゃあ、僕はその時に別室で真矢さんを……」





「思う存分犯させてもらうよ……」








金場の言葉……


それはまさに外道である。







「(クソッ!俺には……何もできないのか!?)」


健治は自分自身への怒りも募り始めていた。








「さて、会議は終わりだ」


社長が会議の終わりを告げた。


「ところで……鼠が2匹ほどいるようだが……」


黒服が社長に進言する。


「何、構わん。所詮奴らには何もできない」


「金さえあれば何でもできる。警察はもう骨抜きだからな……」


それだけを言って社長たちは会議室から姿を消した。





























「(…………何も………できない………)」


健治には、その現実が重く圧し掛かっていた。





























それからしばらくして、テアトル泉坂の前で裕紀たちと合流した。


「……健治、どうした?」


様子がおかしい健治を心配して英雄が声をかける。


「…………俺は……」


「俺には、真矢を守る事はできないのか……?」


健治は声を振り絞ってそれだけを言った。


「健治くん……何が……あったの?」


青木が尋ねる。


「……俺が健治の代わりに話そう……」





そして、広樹は事の一部始終を語った。






「……相当……ヤバイな……」


裕紀はそれだけしか言えなかった。


「頼みの警察も骨抜きか……」


英雄がやれやれといった様子で言う。


だが、その目は真剣そのものだ。


「このままじゃ明日にも真矢ちゃんは奴らの慰み者ね……」


「何とかしてあげたいけど……何もできないわ……」


青木もお手上げだ。


「これまでか……!」


広樹も諦めようとしていた。





健治は絶望に打ちのめされている。








最早彼らに、真矢に「希望」は無い。












































はずだった。





「おい、どうしたんだ?シケた面してよ」


子連れの男の声がした。


「……上田刑事……」


健治がその男の名を呼ぶ。


「……!そうだ……まだ希望はある…………!」


健治の目に再び決意の火が灯る。








上田彰治


彼こそがこの状況を打開する救世主となる……のだろうか?








続く









あとがき的なもの


今回の話はかなり内容が……


18禁にどんどん近づいていますよ……


なんだかなぁ……


[No.242] 2006/11/08(Wed) 02:54:37

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