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見えない明日・見える未来 第二部〜第20話〜 (No.210 への返信) - シン

第20話「幸せの果てに」







散々引っ張って来た訳だが、お分かりの通り今日は淳平と綾の結婚式である。




修平たちは綾の控え室へ向かった。


「と……じゃなかった、綾さん、入っていいですか〜?」


「あ、修平くん。いいよ入ってきて」


綾が答えるや否や修平たちは控え室になだれ込んだ。





「……綺麗……」


沙耶のその言葉が全てを表していた。




純白のウェディングドレスに身を包んだ綾は、見る者全てを魅了するほど美しかった。


いや、今の綾を「美しい」という言葉で表現する事は不可能なのかもしれない。




そんな綾に一同は釘付けとなった。


「そ、そんなに見ないでね……やっぱり恥ずかしいから……」


綾は顔を赤くしながら言う。


「いや、でもホントにすごく綺麗なんですから!」


修平が興奮した口調で言う。


そして、黙って頷く一同。(もちろん一樹も例外ではない)


「あ、ありがとう……」


顔を赤くしながらも微笑む綾。


その表情一つ一つに「幸せ」が見えた。




と、そこへ扉をノックする音が聞こえた。


「綾ちゃん、入っていい?」


つかさの声だ。


それにしても、いつの間に呼び方が変わったのだろう?


「西野さん!いいよ、入ってきて」


その声が届くか届かないかというタイミングで扉が開いた。


修平たちといい、やっぱり焦りすぎだ。


「うわぁ……すごく似合ってて綺麗……」


「に、似合ってるかな?」


「うんうん。パリでファッションについても色々学んだあたしが言うんだから間違いないって!」


「「オイ、コラ!そのセリフ聞き捨てならねぇぞ!」」


すかさず修平&一馬のコンビが突っ込む。


「別にいいでしょ?あたしだって料理ばっかりじゃないんだから」


「「まあ、そうだけど……」」


「なんだかねぇ……って感じね。それはそうと綾先輩おめでとう!」


突然美鈴の声がした。


「美鈴ちゃん、正太郎!」


「よ、ねーちゃん!やっぱり綺麗だな〜」


そこには美鈴と正太郎がいた。


「「って、ノックぐらいしろよ!」」


またしても名(迷?)コンビの厳しいツッコミが入った。


そして、美鈴が反論しようとするが、それは新たなる来客によって遮られた。


「ヤッホー!綾、すごく綺麗になったね〜」


「綾さん、おめでとう……」


「北大路さん!天地くん!」


さつきと天地が入ってきた。


だが、これだけではなかった。





「よお、東城……いや、もう名字が変わるから綾って呼ぶべきか?」


「ほへ〜さすがに綺麗だな〜」


「まさか生きてる間にこーゆー光景を目の当たりにするとは思わなかったぜ……」


「ふっ……さすがに嬉しそうだな……」


「健治さん、英雄さん、石原先生、広樹さん!」


そう。健治たち4人だった。





「で、奴は?」


健治が綾に問いかける。


「まだ……なのかな……?」





と、そこへ……





「綾……」


優しく綾を呼ぶ声。


その声に綾はいつも救われてきた。


「ようやく主役が登場か……」


健治がつぶやく。





そこには1人の男がいた。


綾はその姿を認めると、これまで以上に幸せそうな表情になる。





彼がいなければ綾は今ここにいない。


彼がいなければ綾は生きていけない。


彼がいたから綾は今、ここにいる事ができる。




彼は、綾が絶望に包まれた時、綾の傍に付いている事を選んだ者。


綾が愛する人であり、夢を共にする者。





その名は真中淳平。





「淳平……」


「綾……って、おわっ!?」


綾は思わず淳平に抱きついてしまう。


しかし、ウェディングドレスのせいで淳平の足がもつれ、倒れこんでしまった。





「……あっ!やだ、あたしったら!」


綾は自分がしたことに気づき、顔を真っ赤にしながら慌てて淳平から離れた。





「…………なんだかなぁ…………」


一樹は静かにつぶやいた。


「(でも……本当に幸せそうだ……)」


「(真中さん、幸せに……してやってください……)」


一樹は同時に綾の幸せを淳平に願った。












だが、同時にこう思っている者もいた。


「(真中って……タキシード似合わねーな……)」


「(淳平くんにタキシードって……あんまり似合わないね……)」






















































________
______





「それでは暖かい拍手をお願いします」


賛美歌が流れる教会。


淳平は神父の横で待っている。





そして、綾が父親と共に淳平の元へ向かってきた。


「娘を……綾をこれからもよろしく頼む……」


綾の父が小声で淳平に言った。


「……任せて……ください!」


淳平が同じく小声で答える。





「では、貴方達の意思を確認致します」


「お互い、眼を見て答えてください」


「「はい」」


神父の言葉と共に2人が向き合う。





「新郎、真中淳平」


「はい」


「貴方は健やかなときも病めるときも、また、苦しいときも、お互いに力をあわせていくことを誓いますか?」


淳平は綾の瞳を見つめる。


そして、決意の篭った目で答える……


「はい、誓います」





「新婦、東城綾」


「はい」


「貴方は健やかなときも病めるときも、また、苦しいときも、お互いに力をあわせていくことを誓いますか?」


綾もまた、同じように淳平の瞳を見つめる。


そして、答える……


「はい、誓います」





「では、誓いのキスを」





淳平はその言葉と共に綾の顔を隠すベールをめくる。


「綾……これからもずっと……2人で一緒に生きていこうな……」


「うん……」


綾の瞳からは今にも涙がこぼれそうだ。








そして、淳平と綾の唇がゆっくりと重なった。





その時、綾の瞳からゆっくりと涙がこぼれた。









「(おめでとう……淳平くん、綾ちゃん)」


「(真中……絶対に綾を幸せにしてあげてよね……)」


「(真中……俺と真矢の分まで頼むぞ……)」


「(真中さん、あなたなら絶対に綾さんを幸せにしてあげられます……だから…おめでとう……真中さん、綾さん……)」


つかさが、さつきが、健治が、修平が、


みんなが、2人の幸せを願っていた。




































そして、式も終わり、ブーケ投げとなった。





「で、では……投げますね……」


緊張する綾。


まあ、ドジで運動音痴だから仕方ないのだろうが。





そして、ブーケが投げられた。





「あれ!?どこに行ってるの!?」


さつきがブーケを探す。


「ん?アレかな……って、あ!!!」


ブーケを見つけたつかさが絶句する。










パスッ


「ん?」







誰がブーケを取ってしまったか、


それは他でもない一樹だった。





「へ?俺?」


混乱する一樹。








そして、ブーケを求めて一樹に突撃する女性陣。


「一樹ー!アンタ、何取ってんのよー!」


その中には美香の姿もあった。


「い゛!?」






数秒後、















「ギィィイイィヤァァァアアァッ!」


断末魔の叫び。




「「南無〜」」


手を合わせる修平と一馬。




「一樹くん、ごめんなさい……」


その光景を見て謝る綾。




「あ〜あ……」


綾を慰めつつ、事の成り行きを見守る淳平。




「おいおい……ありゃねーだろ……」


呆然とする健治。












その後、一樹が酷い目に遭ったのは言うまでもない。


























波乱の結婚式編はまだまだ続く。




















あとがき的なもの


ついに来ましたよ。ええ。


ようやくここまで来ました。


ぶっちゃけた話、綾×淳平の結婚式の話って見た事が無いです。


……つまり、俺がファースト!?(欧……ガンダムか


でも次回からはノリが……ヤバイ事に……


ほとんど18禁な発言も飛び出す始末……


[No.258] 2006/12/31(Sun) 06:03:08

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