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No.266へ返信

all 笑顔―プロローグ― - ナオ - 2007/01/03(Wed) 21:09:43 [No.262]
笑顔―第2話― - ナオ - 2007/01/05(Fri) 23:50:07 [No.266]
笑顔―第3話― - ナオ - 2007/01/06(Sat) 08:12:15 [No.268]
笑顔―第4話― - ナオ - 2007/01/06(Sat) 16:52:17 [No.269]
笑顔―第5話― - ナオ - 2007/01/07(Sun) 16:55:44 [No.270]
笑顔―第6話― - ナオ - 2007/01/19(Fri) 21:58:24 [No.273]
笑顔―第7話― - ナオ - 2007/01/26(Fri) 19:57:46 [No.283]


笑顔―第2話― (No.265 への返信) - ナオ

――― 一週間後 ―――


入学を祝ってのレクや先輩たちへのあいさつも終わり、淳平たちも少しずつ学校に慣れてきていた




6時限目も終了し、外村が帰ろうとするのを淳平が呼び止めた


「待ってくれ、外村」


「ん?」


「実は……映像部に入らないかなぁ〜っとおもってよ」


「映像部?」


「おぉ。俺が雪華高校に入ったのも映像部に入りたいからなんだ

   
         外村も映像とか好きだろ?一緒に入らないか?」






そのとき開いていた窓から桜の花びらが一枚入ってきた


その花びらは外村の持っていたデジカメの上にそっと落ちた




外村はその花びらをじっと見つめ、言った


「あぁ、面白そうだしな。入るわ」


「まじで!?よっしゃぁ!」


「じゃぁさっそく行こうぜ、入部手続きしに」


「え?今ぁ??」


「何言ってんだよ、ほれ、さっさと行く!」


「……へいへい」


淳平と外村は教室をあとにした


外村のデジカメから零れ落ちた花びらはまた窓から出て、天高く昇っていった


まるで 『頑張れ』 と応援しているかのように―――





階段を一つ上がり右に曲がった突き当りが部室だ


隣の部屋の使っていない部屋を素通りし、二人は部室の前まで来た


が、入ることができなかった


【映像部】 だと思っていた部室の扉には 【CG部】 と書かれていたのである


淳平は言葉を失った


「ここ……確かに映像部の場所だよな?」


外村の問いに淳平は答えることができなかった


映像部のためだけに雪華高校に受験したというのに肝心の部活が無かったのだ





すると、扉が開いた


扉の先には一人の男がいて、淳平と外村を不思議そうに見つめていた


男はすらっとした体系で、髪型も制服もすべてが完璧に調えられていた


顔もなかなかのイケメンで、きっともててることだろう


「なんだ、お前ら。もしかして入部希望者か?」


「え、あの―――」


「まぁ入れ!歓迎するぞ〜」


そう言ってその男は淳平と外村を無理やり部室へと入れた






『カタカタ……』


部室ではキーボードを叩く音がせわしなく聞こえていた


あとは何かの機械音


部屋は薄暗くパソコンのモニターが不気味に光っていた


部屋にはパソコンが数十台あり、数台を除いては部員とみられる男女が何かの作業をしていた


2人が入ってきても誰一人目線を上に向けようとしなかった


ただひたすら画面をみつめているだけで


「今、みんな作業に集中してるからぶっきら棒に見えるけど
 
   
       普段は面白くて良い奴ばっかなんだ。気にすんな!」


男がソファを指差したので二人はそこに座った


「CG部へようこそ!俺の名前は須藤翔太。部長だからよろしくな。どう?さっそくだけど入部するか?」


そう言うと、翔太も向かい側のソファに腰を下ろした


「あ、あの!ちょっと聞きたいことがあるんですけど……」


淳平が言った


「ん?どうした?」


「CG部ってどんなことをやるんですか?」


翔太は突拍子のない質問に驚いていたが、噴出したように笑い出した


「ははは!!なんだ、お前ら。CGに憧れてここへ来たんじゃないのか?」


二人は黙って下を向いた


そんな二人を見ながら翔太は続けた


「CG――コンピューター・グラフィックスの略だな。

    
     俺らはパソコンを使って映画や漫画、ゲームなどを作ってるんだ

  
  今は映画を作ってるんだがな。ほら、丁度あそこ」


翔太が指差した方向には一台のパソコンを数人の男女が囲み、なにやら難しそうな作業をしていた


「あいつらがやっているのがまさにCG処理」


二人はその様子をじーっと見つめていた






「で、どう?入部するの?」


「ちょっと待ってて下さ〜い♪」


外村はそう言うと立ち上がり、淳平を引っ張り上げ部屋の外に出た


「おい、どうすんだよ、入んのか?」


外村の問いに淳平は黙っていたが、やがてゆっくりと口を開いた


「俺は…俺は、CGじゃなくて、実際の映像で映画を作りたいんだ!」


「そう熱くなるなって!わかってるよ、そんくらい。

  
         だから入んのかどうか今聞いてんだろっ?」


「……」


「おい、だまんなよ」


「……」


「……はぁ〜」










「入ってみるか……」


「ん?」


淳平がようやく話し出した



「CG部。入ってみようぜ」


「お前はそれでいいのか?」


「映像部ないんじゃしょうがねぇし。とりあえずCGに触れてみようぜ」


「はぁ〜……まぁ言うと思ったけどよ」


「じゃぁ、入部届けもらいに行こうぜ!」



二人は部屋へと戻った




「「須藤先輩!僕たちCG部へ入部します!!」」


[No.266] 2007/01/05(Fri) 23:50:07

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