笑顔―プロローグ― - ナオ - 2007/01/03(Wed) 21:09:43 [No.262] |
笑顔―第2話― - ナオ - 2007/01/05(Fri) 23:50:07 [No.266] |
笑顔―第3話― - ナオ - 2007/01/06(Sat) 08:12:15 [No.268] |
笑顔―第4話― - ナオ - 2007/01/06(Sat) 16:52:17 [No.269] |
笑顔―第5話― - ナオ - 2007/01/07(Sun) 16:55:44 [No.270] |
笑顔―第6話― - ナオ - 2007/01/19(Fri) 21:58:24 [No.273] |
笑顔―第7話― - ナオ - 2007/01/26(Fri) 19:57:46 [No.283] |
――― 次の日 ――― 「行ってきます!!」 淳平は勢いよく玄関のドアを開け家を飛び出した いつもの細い一本道をすり抜け、裏山を登りだした 桜の木はいつものようにユラユラと風に身を任せていた 淳平は桜に話しかけた 「なぁ、俺さ。頑張るよ。俺は絶対に映画監督になる! 誰に笑われようと関係ない! 俺は立派な映画監督になって角倉さんに認めてもらうんだ!!」 淳平は立ち上がると坂道を一気に下っていった 『頑張れ』 桜の木がざわざわと揺れた ――― 放課後 ――― 「なぁんてはりきってみたけど……」 淳平は何をしたらいいのかわからず、へこんでいた 「外村にも話しづらいしなぁ〜」 昨日外村をおいて、部室を飛び出したのを気にしていた 無論、外村はそんなこと気にしていなかったが 「はぁ〜〜どうすっかなぁ」 淳平が顔を机に埋めていると誰かが声をかけてくれた 「真中くん……どうしたの?」 淳平はばっと顔を上げた 見上げた先に立っていたのは―――綾だった 「と、東城……」 「なんか元気ないみたいだけど。具合でも悪いの?」 「まさか!ほっほら!こんなに元気だぜ〜」 淳平は立ち上がって腕を振り回した しかし綾には無理してることくらいお見通しだった 「もしよかったら話くらい聞くけど」 「……」 淳平は静かに席についた 「実は…さ……」 淳平は昨日のできごとをすべて話した CG部の先輩と口論になったこと そのとき口を滑らした自分の夢を笑われたこと くやしくて飛び出して外村を無視したこと 電車に乗って幼い頃を思い出し、もう一度頑張ってみようかなと思ったこと でもどうしたらいいかわからないこと 「――ってことで悩んでたんだ」 綾はまっすぐ淳平を見ていた 淳平はなんだか恥ずかしくなって目をそらした 綾も少し照れながらこう聞いた 「ま、真中くんの夢ってなに?」 「え??」 「あ!嫌だったらいいの!ごめんなさい」 淳平は少し黙り込んでいたが、やがてゆっくりと口を開いた 「俺は映画監督になりたいんだ。有名になって世界中の人たちに俺の映画を見てもらう!」 「……」 綾は黙り込んでいた 「…やっぱ俺には無理かな?」 「…っえ!っあっと……か、かっこいいよ」 「まじ?」 「うん!私は応援するね」 「ありがとう」 二人は笑顔になり、これからどうすればいいか考えていた 30分くらいが経った時、綾が一つの考えを思いついたらしい 「そうだ!映像部……映像研究部をつくろうよ」 「え……映像研究部?」 「うん!CG部に真中くんが求めてるものがないなら、自分で作るの!」 「いや…でも簡単には作れないよ」 「大丈夫だよ」 綾の自信に満ちた笑みをみながら淳平は何が大丈夫なのか考えた この綾の思いつきで、淳平たちの運命は大きく…… とても大きく変わることになる [No.273] 2007/01/19(Fri) 21:58:24 |