忘れられない想い - なると - 2007/05/05(Sat) 00:53:28 [No.308] |
Re: 忘れられない想い - なると - 2007/05/15(Tue) 00:15:17 [No.321] |
Re: 忘れられない想い - なると - 2007/05/12(Sat) 00:54:12 [No.316] |
Re: 忘れられない想い - なると - 2007/05/09(Wed) 23:59:48 [No.315] |
Re: 忘れられない想い - なると - 2007/05/08(Tue) 22:50:12 [No.314] |
Re: 忘れられない想い - なると - 2007/05/08(Tue) 21:04:34 [No.313] |
Re: 忘れられない想い - なると - 2007/05/07(Mon) 01:45:32 [No.312] |
Re: 忘れられない想い - なると - 2007/05/05(Sat) 02:29:06 [No.309] |
そんなこんなで一ヶ月近くがたった。 淳平は朝からバイトをしている。角倉の紹介で映画関係のアシスタント(まぁ雑用にすぎない)をしている。雑用しながら映画の勉強をしている。 一方綾は、慶法大学に進学し順調に文学を学んでいる。そして相変わらず彼女が書く小説は天性のものを感じさせる。 そして夕方以降は暇さえあれば二人は必ず会う。 そんな幸せな日々を過ごしていた。 そして今日は 5月10日 午前10時駅前 綾「真中君!おはよう!」 淳平「おはよう東城!」 綾「誕生日おめでとう!真中君!」 淳平「ありがとう東城!」 二人は淳平の誕生日を祝うデートをしていた。 綾「じゃあ、真中君。今日はあたしに任せてね!」 今日は綾が淳平をリードするらしい。といっても二人がまずいくとしたらあそこしかないだろう。 淳平「あ〜楽しかった!てかおれあの映画前からかなり観たくてさー!ありがとな東城!」 やっぱり映画。 綾「よかった楽しんでもらえて!あたしたちやっぱり気が合うね!」 照れながら言う綾。 綾「じゃあ次は〜」 淳平「カ、カラオケ!?」 綾「あ、ごめんなさい!嫌だった?」 淳平「ち、違うよ。そうじゃなくて、東城確かカラオケものすごく苦手なんじゃ・・・・・」 綾「あのね真中君・・・・練習したんだ。だから、恥ずかしいけど、行こっ!」 顔を真っ赤にしていう綾。 淳平「(東城、可愛い。可愛すぎる。)」 二人はたくさん歌った。綾も淳平とだからそれほどまでに恥ずかしくはなかったのだろう。 綾「(真中。上手だなぁ。なんかカッコイイ。)」 淳平「(てか東城、苦手とかいいつつ普通にうまいっての!おれよりうまいよ・・・汗)」 そのあともゲーセンでプリクラを取ったり、(実は二人とも初めて)ファミレスで軽食をとったりと、楽しいデートの時間を過ごした。 綾「もう8時かぁ。帰ろっか真中君!」 淳平「そうだな!」 二人は帰路へとついた。 綾「よかった。」 淳平「え、何が?」 綾「真中君の誕生日祝えて。もうこんなこともできないって一度は思ったから。でもね、今こうして隣に真中君がいてくれてすごく幸せだよ。」 ポン、と頭を淳平の肩に寄せる綾。 淳平「おれも東城に祝ってもらえてすごく幸せだった!ありがとう!」 綾「うん!!」 淳平「あ、もう東城ん家か。(あれ、もう9時近いのに電気がついてないな)東城、今日は楽しかったよ!じゃあ!」 綾「・・・・・・・」 綾「ま、待って!真中君!あの・・・・誕生日プレゼント。渡してないよね?家にあるんだ。だから、その家に上がってかない?」 淳平「ま、まじでぇ!?」 綾の思いがけない発言に思わず興奮してしまう淳平。 淳平「じゃ、じゃあお邪魔します!」 綾「どーぞっ!」 玄関に入ると、そこにはあるはずのものがない。 家族達の靴だ。 淳平「(靴がない。家族いないのかな?あ、だから電気もついてないんだ。ってことは・・・・・・・・・・・東城と二人きり!?)」 綾「家族はみな旅行に出掛けてるんだ。」 淳平「ふ、ふーん。そうなんだ。(東城と二人きり!東城とふたりきり!あんなことやこんなことを・・・・・)」 淳平の悪い癖。妄想爆発。 綾「えっと、プレゼントなんだけど・・・・」 淳平「う、うん。(『あたしの・・・・・初めてじゃ・・・・・嫌?』なんて言うのか?東城!)」 言うわけがない。 綾「ケ、ケーキなんだけど・・・・食べてくれる?」 淳平「(そうだよなぁー、んなわけないよなー。って東城がおれのために手づくりケーキ作ってくれたんだ!嬉しいことじゃないか!)」 淳平「もちろんさ!食べる食べる!」 綾「よかった!あたしね、少し練習したんだよ!ケーキ作り!じゃあ用意するね!」 淳平「ケーキか・・・・・」 ふと、一瞬淳平の頭の中に誰かがよぎった。 綾「準備完了!真中君誕生日おめでとう!吹いて!」 ケーキの上には19本のロウソクが立てられている。 淳平「っふぅ〜!いただきますっ!」 淳平「(あれ?なんだろう・・・この感じ。何かが違う。何かが・・・・)」 綾「おいしく・・・・なかった?」 沈黙している淳平を見て不安を隠せない綾。 淳平「うまいっ!おいしいよ東城!ありがとう!」 綾「ホントに?」 淳平「あーホントさ!」 綾「よかった・・・・」 いきなり泣き出す綾。 淳平「ど、どうしたんだよ!?」 綾「西野・・・さん。」 淳平「え?」 綾「真中君の頭の中から西野さんを忘れさせたかったの。ほら、西野さんカラオケとかケーキとかものすごく上手だったから。あたしもそれができれば真中君はあたしだけを見てくれるかなって。」 淳平「(だから、苦手なカラオケを・・・ケーキもホントに上手になっていたし。でもゴメン東城!やっぱり違うんだ。西野が作るケーキはそりゃもう絶品で、忘れるなんて無理なんだ。もちろんおれが西野を好きな理由はケーキが上手だからなんかじゃないけど。どのみち西野を忘れるなんて無理だよ。ゴメンな東城。ちゃんと答えだすから。)」 綾「なーんてね!」 さきほどとは変わってニッコリ笑う綾。その目はまだ涙ぐんでいるが。 淳平「え?」 綾「いーんだよ真中君!じっくり考えて答えをだしてね!あたしは今こうして真中君といられるだけで充分すぎるくらい幸せだから!変なこと言ってごめんなさい!」 相変わらず優しい綾。その優しさは更に淳平を引き寄せる。 淳平「ありがとう東城。何度もいうようだけどこれはホントだから。おれは東城綾を愛してる!」 綾「うんっ!」 このあとは複雑な話しはやめ他愛のない話しを一時間ほど交わした。 淳平「あ、もうこんな時間か。おれ帰るよ東城!」 10時を回っていた。 綾「う・・・ん。バイバイ真中君。」 淋しそうな顔をする綾。綾自身気付いてはいないのかもしれないが、綾の淳平への想いがここ最近異常に強くなっている。 高校時代溜めに溜め込んだ気持ちが溢れ出ているのだろうか。 そんな強すぎた想いが逆に綾自自身を弱くしている。 たった一日か二日会えなくなることに、目の前から淳平がほんの少しいなくなることに、耐えられなくなっている。 淳平「(ホントはおれももっと話してたいけど、東城と二人きりで自分を抑えられなくなるかもしれない。)」 淳平「じゃあ、おやすみ。」 ガチャっとドアノブをひねり外に出ようとする淳平。しかし、綾はとうとうおさまらない気持ちを行動に表した。 「ギュッ」 後ろから抱き着く綾。 綾「行かないで。」 淳平「ど、どうしたんだよ東城?またすぐ会えるって!」 「ギュウゥ」 さらに強く抱きしめる綾。 綾「もう一つプレゼントがあるの。」 なぜか顔が真っ赤な綾。 淳平「な、何?」 綾「あたしの・・・・・・」 綾「は、は・・・・・」 綾「初めて・・・・・・」 [No.321] 2007/05/15(Tue) 00:15:17 |