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No.370へ返信

all 古いの - あーまん  - 2007/08/05(Sun) 01:26:02 [No.365]
夢を掴む 第一話 - あーまん  - 2007/08/05(Sun) 01:29:30 [No.366]
夢を掴む 第二話 - あーまん  - 2007/08/05(Sun) 01:35:02 [No.367]
夢を掴む 第三話 - あーまん  - 2007/08/05(Sun) 01:42:12 [No.368]
夢を掴む 第四話 - あーまん  - 2007/08/05(Sun) 01:50:51 [No.369]
夢を掴む 第五話 - あーまん  - 2007/08/05(Sun) 01:54:52 [No.370]
夢を掴む 第六話 - あーまん  - 2007/08/05(Sun) 01:58:43 [No.371]
夢を掴む 第七話 - あーまん  - 2007/08/05(Sun) 02:02:31 [No.372]
夢を掴む 最終話 - あーまん  - 2007/08/05(Sun) 02:12:00 [No.373]


夢を掴む 第五話 (No.369 への返信) - あーまん 

唯が帰っていると、前に、二人の男女が楽しそうに話しながら歩いていた。

そして、二人の男女とは、大草と西野だった。

西野は唯を見つけるなり

西野「唯ちゃーん!」
と、笑顔で手を振ってる。

大草も笑顔だ。


唯にはそれが許せなかった。(なんで、淳平がこんな苦しい思いをしなくちゃいけないのに、西野先輩は笑ってるの?? なんで、淳平じゃない人と二人で楽しそうにデートしてるの??)

唯は淳平に止められていたが、押さえ切れなくなり、口に出してしまった。

唯「西野先輩、昨日の夜、何処で何をしていたんですか?」

西野「昨日の夜は大草君と話してだけだけど・・・」

唯「本当にそれだけですか??」

西野「そうだけど・・・」

唯「嘘つく、西野先輩なんて見たくなかった・・・・・本当は、大草さんと抱き合って、キスしてたくせに!!!」

西野「何でそれを・・・・」

唯「口止めされてるんですけど、あまりにも淳平がかわいそうなんで言います。」

西野「え・・・?淳平君??」

西野が戸惑い始めた…

唯「実は、昨日、淳平、日本に帰ってきたんですよ???あなたに会うためだけに、忙しいスケジュールの中何度も何度も監督に頼み込んで、やっとの事で許可もらって、ほんの少ししか時間もらえなかったんだけど、それでも、あなたに会いたいがために、昨日の夜10時前ぐらいに帰ってきたんですよ?」

西野「嘘・・・・!?」

唯「なんで、嘘つかなきゃいけないんですか!! 帰ってきてすぐに何て言ったと思います?? 西野先輩のために四年間かけて作ったビデオを見せようとしてたんですよ?唯がどんなに見せて!って言っても、西野先輩が最初 って言って、見せてくれなかった。 それに、淳平、二つ夢があるって言ってたんですよ。一つは、映画監督になる夢、そしてもうひとつは西野先輩と幸せになる夢・・・・今、淳平、アメリカの有名の映画プロダクションから誘われてたんですけど、それを受けると、何年もアメリカに居なきゃいけないからって、そうなったら、夢が叶わなくなるからって、断ろうとしてたんですよ??? それを・・・それを・・・・・」
唯は泣き出してしまった。

唯「それを、そんな淳平の想いを西野先輩は踏みいじった!!! 何で、大草さんと一緒に居るんですか!!なんで、家にいれたんですか!!なんで、キスなんか・・・なんで!なんで・・・・」

西野は呆然としていた・・・・自分は、今でもどうしようもないぐらい淳平の事が好きだ。その気持ちは変わらない。 なぜ、大草と家に入れてしまったんだろう。。。。なぜ・・・
後悔ばかりが込み上げてくる。

西野「うぅ・・・・じゅ・んぺいくん・・・じゅんぺ・・」

西野「じゅんぺい・・くんは・・今・・何処・・?」

唯「空港です。結局、夢が叶わなかったから、アメリカのプロダクションに入る事にしたそうですよ。だから、もぅ、何年も帰ってこないって言ってました。」

西野は力を無くしその場に沈んでしまった。

西野「・・・・・・じゅんぺいくん・・・」
懸垂告白、保健室、バレンタイン、旅行・・・楽しかった思い出が蘇ってくる・・・しかし、それも、自分のしたことのせいで、今となっては苦しい思い出になっている。
大草「西野・・大丈夫か??」
優しく声をかける。

その時唯が

唯「大草さんには外してもらいたいんですけど・・・」
と、言うと、信じられないような言葉が返ってきた。

大草「そんな訳にはいかない。だって、俺等付き合ってるから・・・」

唯「・・・・・そうだったんですね・・・」

西野「違う!!!!私は、私は、じゅんぺい・・・」
西野がしゃべろうとするが、その言葉を遮るかのように

唯「淳平は、優しいから、最後にこういってました。 俺は、西野が幸せでいてくれるなら構わない。 って、そして、これを返しといてくれって・・・」

西野「おまもり・・・あの時の・・・」
それを見た時、淳平がずっと持って居てくれたことが分かった。また、それによってまた一層涙が出てきた。

唯「じゃあ、そういうことなんで・・・・ ごめんなさい・・・」

と、言い残すと、唯は泣きながら帰っていった。

西野は、しばらく泣いていたが、(このままじゃいけない!)と思って、急いで空港に向かった。 大草が何か言っていたようだが、気にならない。今考えてるのは、淳平の事だけだ。

西野(淳平君・・・ごめんね・・・ごめんね・・今、行くから・・・)

西野は、歩くことなく空港に向って行った。


大草は、ただ、悔しそうにコブシを握ってるだけだった。


[No.370] 2007/08/05(Sun) 01:54:52

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