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君だけを・・・ 第三十話 - あーまん  - 2007/08/13(Mon) 21:06:16 [No.400]


君だけを・・・ 第三十話 (No.399 への返信) - あーまん 

さつきは呆然としていた。 今まで自分が声をかけたら、どんな男でも言うことを聞くと思っていただけに、信じられなかった。

男子生徒「西野さんもホント可愛いよな〜」

その男子生徒の声を聞いて、さつきは我に帰った。

さつき「ねぇ、西野さんって、さっき居た子?」 

さつきは、すぐ近くに居た女子生徒に聞いた。

女子生徒「そうだよ。 すんごい可愛いでしょ? でも、なぜか知らないけど真中なんかと付き合ってるんだよねぇ〜」

その言葉を聞いてさつきもびっくりした。 さつき自身、さっきつかさを見て、いつも見ているアイドル達よりも可愛いと思ったからだ。 しかし、自分より可愛いとは思ってなかった。 それだけに、悔しかった。 さつきは、周りから話し掛けてくる連中の言葉は頭に入ってこなく、ただ、その場でコブシを握り締めていた。





その頃、淳平達は図書室に居た。 そこには、トモコも加わっていた。

トモコ「さっき、北大路さつきを見たけど、やっぱ凄い可愛いね!」

トモコ「それに、あの人だかりは・・・・すごいなぁ・・・」

トモコははしゃいでいた。

大草「やっぱ、芸能人って凄いんだな〜 実際見てみるとなんつうかオーラがあるよね?」

つかさ「うん。 あたしも、さっきちょっと見たけど、正にアイドル!って感じだったな♪」

大草「でも、真中? お前、もしかしたらこれから大変になるかもしれないぜ?」

大草が突然淳平に振ってきた。淳平は訳分からなかった。

淳平「へ??なんで?」

大草「まだ分からないけど、図書室に向う時、北大路に話さない?って言われただろ?」

その声につかさが反応した。

つかさ「そうなの!?淳平君?」

淳平「うん。 言われたけど、断っちゃった。」

トモコも興味津々な顔をしている。

大草「なんか、俺の勘だけど、ああいうタイプって自分の事を好きになってくれなきゃ嫌なタイプな気がするからさ。 ましてやアイドルなんだし。 それを真中が冷たくあしらったからさ・・・ まぁ、考えすぎなのかもしれないけど。」

淳平「えぇ〜!? 俺、そういう人嫌だな・・・」

淳平は、少し嫌な顔をしたが、すぐに笑顔になり

淳平「ま、大草ならともかく俺みたいなかっこよくない男なんてアイドルが興味持つ訳ないっしょ!! んなことより、勉強しようぜ勉強!」

大草(西野の事もあったし、絶対無いとは言い切れないんだけどなぁ・・・)

大草はそう思いながらも、みんなと勉強の続きをした。







昼休みが終わり、午後の授業も切り抜けた。 放課後になり、相変わらずさつきは人に囲まれていた・・・・

淳平は、お昼休み以来、ずっと、さつきからの視線を感じる気がしていた。 視線というよりは睨まれてる感じだった。

淳平(なんか、睨まれてる気がするけど・・・ 気のせいだよな・・・)

そう思っていると、つかさが迎えに来た。

つかさ「おーい、淳平く〜ん、帰るぞ〜!!」

淳平がつかさの所へ行こうとしたが、そよりも早くさつきがつかさの前まで来た。つかさは戸惑ってしまった。

さつき「西野さん・・・だよね??」

つかさ「えっと・・・そうだけど・・・」

さつき「友達になろ?」

そう言って手を出して握手を求めてきた。 つかさは何がなんだか分からなかったが

つかさ「えっと、いいよ。」

と、言って握手した。 淳平はポカーンとして見ていたが、周りの男は自然と見ている。 何せ、学年NO.1アイドルのつかさと、正真正銘のアイドルが向かい合って話しているからだ。


そんなやり取りも終わり、淳平とつかさは一緒に下校していた。

淳平「良かったじゃん!アイドルと友達になれて!!」

つかさ「うん・・・でも、突然だったからびっくりしちゃった!」

そう話しているうちにつかさの家の前まで着いた。つかさは、不安そうに話を変えた。

つかさ「淳平君さ、ちょっと聞いてもいい?」

淳平「何??」

つかさ「昼休み、どうして北大路さんから誘い断ったの??」

淳平は、ケロっとしていた。

淳平「ん? だって、大草と勉強しに行くつもりだったし、それに西野とも勉強したかったし・・・」

つかさは少し頬を赤らめた。 

つかさ「でも、アイドルと話せるんだよ??」

淳平「別に、アイドルって言っても普通の女の子でしょ?? それに、俺なんかあーゆータイプは苦手なんだ〜」

淳平は苦笑していた。 つかさも安心した顔になった。

つかさ「そうなんだ。 でも、良かった! アイドルなんか入ってくるから、淳平君あたしなんかより北大路さんの方へ行っちゃう気がして・・・」

淳平はまたもや苦笑した。

淳平「んなことある訳無いじゃん! アイドルなんて関係ないよ。それに、俺は顔じゃ選ばないもん。 俺がずっと好きなのはそんな西野なんだからさ! それに、北大路より、西野の方が俺は可愛いと思うけど・・・」

淳平は恥ずかしながら笑った。 つかさも顔を真っ赤にして

つかさ「あ・・ありがとう・・・ 嬉しい!!」

と、喜んで、

つかさ「淳平君! 浮気しちゃダメだぞ☆」

淳平の顔を覗きこんだ。 淳平も顔を赤くした。

淳平「浮気・・・なんて、するわけ無いじゃん!!」

つかさ「ホント?」

淳平「ホントホント!神に誓う!!」

つかさ「じゃあ、証拠を見して?」

そう言うと、つかさが顔を赤らめて目をつぶりながら淳平の前へ立った。

淳平は焦りに焦って、

淳平(これって、キ・・・キスのおねだりだよな?? でも・・・ここ、道路だし・・・)

淳平「に・・西野・・? ここ・・その道路だぜ・・?それに人が・・見てるかもしれないし・・・」

淳平は恥ずかしかった。

つかさ「いいじゃん!それぐらい! それに・・・さっき言った事は嘘なの・・・?」

つかさが寂しそうな声を出した。淳平はまたしても焦って

淳平「そ・・そんなことない!! 本当だよ本当!!」

と、慌てて言った。 つかさは再び目をつぶり

つかさ「なら早く〜」

とおねだりした。 淳平ももはや観念した。

そして、   


チュ・・・・・


短いキスをした。御互い顔が熱くなった。

つかさ「安心した!! じゃ、また明日ね!!」

そう言うと、つかさは手を振りながら家の中へ入って行った。 淳平もキスの余韻に浸りながら、帰って行った。










その少し前、さつきは神崎に呼び止められた。

さつき「君は・・・誰?」 

神崎「俺は、神崎っていうんだ。」

さつき「で、何の用?」

神崎はニヤリと笑った。

神崎「君、今日、真中に相手にされなくて、むかついてたでしょ?」

さつきは気にしてた事を言われたので腹がたった。

さつき「そんなこと君には関係ないでしょ!!!」

神崎は尚も笑った。

神崎「君は真中を自分に惚れさせたい? 違う?」

さつきは自分の思ってる事を見事に的中されて動揺してしまった。

さつき「・・・・だったら、何なのよ! あたしはただ、あたしの事を見ない男子が居るなんて信じられないの!」

神崎「俺と手を組まないか?」

さつき「え・・?」

神崎「俺は、西野の事が好きだ! だから俺の物にしたいと思ってる。それで、真中と別れさせたい。 北大路も北大路でそうなれば、真中を惚れさせるなんて簡単だろ?」

さつきは、少し戸惑ったが、さっきの事を思うとプライドが許さないので、

さつき「いいわよ。協力してやるわよ!!」

少し投げやりで言った。

神崎はまたしてもニヤリと笑い

神崎「交渉成立だな。 じゃあ宜しく・・・」

そう言うと、1人で帰って行った。

さつき(見てなさい!西野つかさ! 絶対真中を惚れさせてやるんだから!)

そう思いながら、さつきは1人で帰って行った。


[No.400] 2007/08/13(Mon) 21:06:16

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