時を越える想い〜プロローグ〜 - 最果ての 脈動する 中心核 - 2005/10/22(Sat) 10:35:49 [No.35] |
Re: 時を越える想い〜第一話〜:オリジナル98%・いちご2... - 最果ての 脈動する 中心核 - 2005/10/22(Sat) 20:28:41 [No.36] |
Re: 時を越える想い〜第二話〜: - 最果ての 脈動する 中心核 - 2005/10/22(Sat) 22:42:18 [No.37] |
Re: 時を越える想い〜第三話〜: - 最果ての 脈動する 中心核 - 2005/10/23(Sun) 08:20:08 [No.38] |
Re: 時を越える想い〜第三話〜:訂正部分 - 最果ての 脈動する 中心核 - 2005/10/23(Sun) 09:55:06 [No.39] |
Re: 時を越える想い〜第四話〜: - 最果ての 脈動する 中心核 - 2005/10/23(Sun) 10:46:50 [No.40] |
Re: 時を越える想い〜第五話〜: - 最果ての 脈動する 中心核 - 2005/10/23(Sun) 19:29:33 [No.41] |
Re: 時を越える想い〜第六話〜: - 最果ての 脈動する 中心核 - 2005/11/22(Tue) 00:28:07 [No.43] |
Re: 時を越える想い〜第七話〜: - 最果ての 脈動する 中心核 - 2005/11/22(Tue) 01:32:26 [No.44] |
Re: 時を越える想い〜エピローグ〜: - 最果ての 脈動する 中心核 - 2005/11/22(Tue) 01:36:57 [No.45] |
Re: 時を越える想い〜あとがき〜: - 最果ての 脈動する 中心核 - 2005/11/22(Tue) 01:43:12 [No.46] |
第5話 僕は研究員の新規登録をする為に大学の事務室に来ていた。 「これ、お願いします。」 「はい、少々お待ちください…」 … …… それにしても、向井沙希…何処かで聞いたことのある名前なんだけどなぁ…。 向井…沙希…? 「んーー…」 山王学園か? あれ?ちょっと待てよ?…確か琴子と一緒に来ていた未来からの来訪者も向井…。 「あ…。」 「あの、教授」 「え?何ですか?終わりましたか?」 「それがですね…あの、ちょっと言い辛いのですが」 「はい?」 「約一名、登録されてないんですよ」 「え?」 「もしかして、向井さんですか?」 「ええ、もう一度コードナンバーを確認して来てもらえませんか?」 やっぱりそうか、じゃぁ彼女は未来から?でもどうして…。 「…わかりました。」 僕は研究室に戻ると机の引き出しから研究員の名簿を取り出した。 その中からヒューバートから渡された向井沙希のファイルを取り出す。 氏名:向井沙希 コードナンバー:75-7915-753-4 出身大学:華ノ音女子大学 生年月日:198×年○月△日 住所:アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストン市○○××△△ 本籍:攪郭市○××△ 僕はその情報を確かめた。 その結果、現住所以外の情報は全くのデタラメである事がわかった。 僕は研究資料の中から直近1ヶ月の環境調査書を山済みになっている書類の山から引きずり出した。 五大湖水質汚濁調査…ボストン市大気中酸素濃度調査…突然変異による環境異常調査… … ・・・・・・ ―ボストン市郊外の巨大樹突然状態異常報告書 これだ! その中に入っている写真を取り出す。 2ヶ月前と1ヶ月前の同じ木が写っていた。 一枚目は鬱蒼と緑を茂らせている・ 2枚目には突然枯れたとしか言い様のない枯れた木が写っていた 周辺住民の証言によればある日の夜突然木の周辺が光って翌日見に行くと木が枯れていた、と記されていた。 「伊原教授…」 後ろからいきなり声をかけられる。とっさに俺は書類を隠した。 其処には向井沙希が立っていた。 「向井君。君のデータを調べさせてもらった。」 「…そうですか」 「君のデータは現住所の除いて全部デタラメだった。」 「・・・はい」 「此処に僕は二つの想像をしている一つは君が企業、または他大学のスパイである。そしてもう一つは…」 「・・・未来からの来訪者」 「−4年前に教育実習生として琴子と山王学園へ来た向井沙希だな?」 「そうです…」 昼の研究室を静寂が支配する。 僕は静かに口を開いた。 「琴子は…元気か?」 「あの時のままよ。私が此処へ来たのはあの時間旅行から3ヵ月後なんですもの。」 「そうか…」 「教授…いえ、伊原さん。実際の処はどう何です?」 「何が?」 「時間移動…」 「後一歩の処まできているパーセントで表すならば98,98%は完成している。時間移動以外の問題も…途中の研究の応用で何とかなる…」 僕はサネカズラの鉢植を見ながら言った。 「もうすぐで…再会だ」 「そうですか…」 「あぁ」 「今日…私は帰ります。それで教授に頼みがあります。」 「何ですか?」 「もし…もしアレックスさんが此処へ着たら伝えてください。夜、枯木で待っている…と」 「わかった…」 そう僕が答えるのを聞いた後彼女は研究室を静かに出て行った。 もう太陽が沈み欠け様としている時刻、アレックスが栄養ドリンクその他食料を大量に抱えて研究室に入ってきた。 「とと、補給部隊到着。」 「部隊?」 「一人じゃ運べないので研究員の皆さんを総動員してみました」 「してみるな。大体何でそんなにたくさん」 「お前が研究室に引き篭ってるからだろうが!いくら洗濯シャワー完備だからってなぁ…家帰れ!研究馬鹿!」 「あー、もう少しなんだ。研究が完成するのが」 「お前は何時も…」 「アレックスちょっと真面目な話がある」 そう言ってアレックスをいきなり連れ出した。 「何だよ…」 「向井さんからの伝言だ今日の夜枯木で待ってるだそうだ」 「…ちょっと家帰っていいか」 「がんばれ♪」 彼は走って研究室を後にして行った。 ―翌日 翌日彼は何時も来る時間に研究室には来なかった。 ―何時もの様に夜遅くまで僕は研究室で研究に明け暮れていた。 そして一段落して外の風に当たろうと椅子から立った時 ガチャ・・・ 静かに研究室のドアが開き誰かが入ってきた それはアレックスだった。 「ど、どうした?」 「…お前もか?」 「え?」 「もしかして、お前も見たのか?」 「どうした?」 「見たんだな。」 「おい・・どうし・・・」 「おかしいと思ったんだ。お前がここまであの研究に没頭するなんて…普通の科学者の好奇心でないものを俺は感じていたよ」 「おいアレックス」 「お前も大切な人を追かける為に?」 「何でそれを?」 「やっぱりそうか…森脇…琴子か?その想い人ってのは」 「!?」 急に突拍子のない事を言い始めたアレックスに驚きを隠せない。 僕は思考を廻らせた。 コイツがこの事を知っているはずがない。 誰かに聞いたのだろう、一体誰に? すぐにそれは一つの線で繋がった。 「向井さんはどうした?」 「帰った」 「何処に?」 「わかるだろう」 重い静寂が研究室を包む。 その静寂を破り僕が話をする。 「5年前俺が山王学園の学生だった頃の話だ」 僕はその恋物語をアレックスに話した。 山王学園での恋…そして別れ 決意…再会 そして2度目の別れ、そのとき彼女に託した約束… 「それが今までお前を突き動かしてたんだな」 「あぁ、約束を二つの花『サネカズラ』と『紫色のチューリップ』に託してそれとこのカードだけを頼りにして此処までやってきた。」 「お前は凄いな、この気持ちを5年間も持ち続けて耐えて来たんだから」 「そうでもないさ」 「後どれ位で完成するんだ?その理論は」 「理論自体はもう完成している、マシンができるのは1年位だ」 「そうか…」 「お互い目的が同じになったわけだ…逢いに行ってやろうじゃないかよ!最愛の人によ?」 「あぁ」 [No.41] 2005/10/23(Sun) 19:29:33 |