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all 君だけを・・・・お知らせ - あーまん  - 2007/08/14(Tue) 00:10:24 [No.402]
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君だけを・・・ 第三十九話 (No.432 への返信) - あーまん 

どれほどの時間が経ったのだろう。

淳平が気づいたときには、さっきの三人の男が、目の前で倒れていた。

体中が痛い・・・ どうやら相当痛手を負ったようだ。

ふと、淳平は周りを見回した。 大草も痛手を負っている。 小宮山は余裕そうだ。 

淳平は、イマイチ状況が分からなかった。 ただ、頭の中で必死に脳みそを動かしている。

小宮山が口を開いた。

小宮山「危なかったなぁ〜 俺は、喧嘩慣れしてるけどよ。 お前ら二人は慣れてないからこっぴどくやられたな。」

どうやら、小宮山がほとんど片付けてくれたらしい。

大草「ははは・・・お前は、強すぎなんだよ!」

大草が痛々しい顔で苦笑している。

小宮山「でもま、お前ら2人で1人でも倒しただけでもすごいぜ?  って、つかさちゃん!さつきちゃん大丈夫??」

小宮山の言葉で、淳平はとっさにつかさとさつきの顔を見た。 二人とも呆然とした顔から安心したのか、泣き顔になっていた。

さつき「あ・・・ありがとう・・・」

すると、つかさが淳平に抱きついてきた。

つかさ「ヒック・・・淳平君・・・怖かったよぉ・・・」

淳平もつかさの頭を撫でながら

淳平「もう大丈夫だから・・・ よく頑張ったな・・・」

と、優しく言った。

小宮山「お前は、ただやられてただけだろ?」

確かに、2人で1人を倒したと言っても、淳平はやられ役になっていた。 

淳平「うるさいなぁ・・・」

みんなは笑顔になった。 

そんな時

神崎「西野!! 大丈夫かぁ!!」

みんないっせいに声のする方を見た。 神崎が先生と一緒にやってきた。

さつきは、顔が険しくなった。 そして、先生がこの状況を見て

先生「何をやってるんだお前らは!!」

ご立腹になっていた。 さらに先生の怒りは続いた。

先生「修学旅行中に喧嘩なんて大問題だぞ!!」

先生「どういうことか説明しろ!」

小宮山と大草は、下を向いている。つかさもさつきも自分が襲われた事を話したくないようで、下を向いている。

淳平はそんな四人を見て、何かを決意したような顔にった。

淳平「俺が全部やりました・・・・」

いっせいにみんは淳平の方へ顔向けた。しかし、淳平は先生を見ながら

淳平「俺が全部やったんです。 そこの倒れている男に喧嘩吹っかけられて・・・  ムカついて・・・ こいつらは、偶然俺を見つけて、止めに入ってくれたんです。」

先生は険しい顔をしている。 他のみんなは信じられない顔をしていた。

先生「そうなのか。 真中、今すぐ宿舎に来い! その男達は、他の先生を呼んでくるから、大草達はまだそこにろ!」

淳平「分かりました。」

淳平はそう言って歩こうとすると、大草が手を掴み

大草「お前何言ってんだよ!! 俺も・・・」

と言ったが、淳平が遮り

淳平「お前は、泉坂に合格してんだろ? このせいで合格が取り消されたらどうすんだよ!」

そう小声で言い、ニコっと笑って再び歩き出した。

大草は、何も言えなかった・・・ただ悔しそうに遠ざかっていく淳平を見るしかなかった・・・

つかさもさつきも小宮山も、ただ、今の淳平の行動に呆然としているだけだった・・・

そんな沈黙を破る声がした。

神崎「西野! 大丈夫だったか??」

神崎がつかさの元へ駆け寄る。

神崎「ごめんな・・怖い思いさせて・・・ 俺がもっと早く帰ってくれば・・・」

まるで、神崎は自分が怯えて隠れていたなんて無かったかのようにしていた。

神崎「たっく、真中は最低だよな! 修学旅行中に喧嘩とかほんとありえねぇ・・・」

それを聞いたさつきは、居ても立ってもいられなくなり、






パン!





 
神崎の頬を叩いた。 神崎は驚いた顔を見せている。

神崎「何すんだ・・・・」

さつき「ふざけんじゃないわよ!!!!」

さつきの罵声に全員がさつきの顔を見た。 神崎は圧倒されている。

さつき「あんた、今まで何したの!!!」

神崎「何って・・飲み物買いに・・・」

神崎の嘘にさつきがさらにキレた。

さつき「嘘ついてんじゃないわよ! あたし見たんだよ? あんた、ずっとそこの茂みに隠れてたくせに!!」

神崎の顔が強張った。 つかさは、驚いている。大草も小宮山もあっけにとられていた。

神崎は強張りながら

神崎「先生を呼んできたのは俺だぜ・・・」

と、言ったが、その発言に大草が掴みかかった。

大草「てめぇ! お前、西野のペアなんだろ!! だったら何ですぐ助けにいかねぇんだよ!!」

神崎は何も言えなかった。

大草「真中はなぁ・・・ 北大路と西野をすぐ助けに行ったんだよ!! それに、俺と小宮山も喧嘩したのに、全部自分のせいにして・・・・」

大草は、神崎に掴みかかりながら泣いていた・・・ そして、つかさが大草を放させて神崎の前に立った。

つかさ「もう、帰って! あたし達の前に金輪際現われないで!!」

強く、激しく、怒りを込めて神崎にぶつけた。

神崎は居ても立ってもいられなくなり、走って逃げるように帰って行った。

しばし、沈黙が流れた。

そして、大草が口を開いた。

大草「俺・・神崎にあんな事言ったけど・・・・俺だってあいつと同じだよ・・・・」

突然の大草の言葉に三人は驚いて大草の顔を見る。

大草「あいつ・・・ 自分のせいにした時、俺が真中を引きとめようとしたら、俺の推薦が取り消しになったら大変だろ? って、言ったんだ・・・」

大草「それを聞いて、俺は、何も出来なかった・・・ 自分が可愛くなったんだ・・ 神崎と同じだよ・・俺も・・」

大草は泣きながら自分を責めている。 

つかさ「違うよ・・・」

大草はつかさを見た。

つかさ「違うよ・・・大草君は神崎君とは違って、あたしと北大路さんを助けてくれた・・」

つかさ「それに、あたしだって、襲われたなんて言いたくなかった・・・あたしも、同じだよ。」

つかさも泣き出してしまった。

さつき「あたしも、同じだよ・・・・」

さつきも泣き出してしまった。

そんな時、小宮山が口を開いた。

小宮山「俺だって、そう考えると同じだよ・・・でも、このままじゃいけないよ! 真中は悪くない! 今は真中に助けてもらったんだから、今度は俺らが助ける番なんじゃない?」

小宮山にしては珍しくいい事を言った。

つかさ「・・・そうだよね・・・このままでいいはず無いもんね・・・」

さつき「ちゃんと、真実を伝えなきゃ!!」

大草「そうだな・・・ 真中ばっかにいい所させちゃダメだよな!」

大草の一言で、少しみんなに笑顔が戻った。

そして、他の先生が公園に来て、三人の倒れている男を連れ去って行った。

四人も宿舎に帰るように言われ、夕日が傾くなか宿舎に戻って行った。

戻りながら、つかさは

つかさ(淳平君・・・ごめんね・・・ 今は・・君に早く会いたいよ・・・)

とだけ考えていた。


[No.436] 2007/08/20(Mon) 22:51:49

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