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all 二つの心 - あーまん  - 2007/08/22(Wed) 02:52:26 [No.442]
二つの心 プロローグ - あーまん  - 2007/08/22(Wed) 02:55:34 [No.443]
二つの心 第一話「再会」 - あーまん  - 2007/08/22(Wed) 02:59:45 [No.444]
二つの心 第二話「二人の想い」 - あーまん  - 2007/08/22(Wed) 03:03:29 [No.445]
二つの心 第三話「引越し」 - あーまん  - 2007/08/22(Wed) 11:33:13 [No.446]
二つの心 第四話「繋がった心」 - あーまん  - 2007/08/22(Wed) 11:34:09 [No.447]
二つの心 第五話「三人の想いと一人の決意」 - あーまん  - 2007/08/24(Fri) 22:07:56 [No.474]
二つの心 第六話「電話越しの告白」 - あーまん  - 2007/08/27(Mon) 01:30:16 [No.492]
二つの心 第七話「親友への報告」 - あーまん  - 2007/08/29(Wed) 01:40:05 [No.494]
二つの心 第八話「諦められぬ思い― そして行動へ」 - あーまん  - 2007/08/30(Thu) 00:55:42 [No.496]
二つの心 第九話「間違った選択」 - あーまん  - 2007/09/02(Sun) 17:30:39 [No.501]
二つの心 第十話「始まり」 - あーまん  - 2007/09/04(Tue) 01:45:56 [No.502]
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二つの心 第十三話「差出人 西野つかさ」 - あーまん  - 2007/09/12(Wed) 18:34:25 [No.509]
二つの心 第十四話「目覚め」 - あーまん - 2007/09/21(Fri) 08:48:06 [No.513]
二つの心 第十五話「すれ違う記憶」 - あーまん - 2007/09/28(Fri) 02:52:20 [No.526]
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二つの心 第十七話「見えた希望」 - あーまん - 2007/10/09(Tue) 01:28:52 [No.542]
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二つの心 第四話「繋がった心」 (No.446 への返信) - あーまん 

第四話「繋がった心」




キーンコーンカーンコーン

今日も桜海学園の6時間目の終了のチャイムは鳴る。

つかさは、エメラルドグリーンの瞳に光を失ったまま机でうなだれていた。

(淳平くん・・・今日でいなくなっちゃうんだ・・・)

しばらく、ボーっとしていたら、昨日無事退院したトモコがつかさの側へやってきた。

「つかさ! あんた、それでいいの?」

つかさが驚いたようにトモコの顔を見る。

「つかさはそれで納得出来るの? ちゃんとキモチ伝えなくていいの?」

トモコは真剣な顔だ。

「でも・・・昨日・・・」

「真中だって、つかさの事が好きなんだよ! それに、もしかしたらもう二度と会えなくなっちゃうんだよ??」

トモコがつかさに迫ってくる。

(二度と会えなくなる・・・・)

つかさの心に深く突き刺さる。

「会えなくなるなんて・・嫌だよ・・・」

涙ながらにつかさは本心を言った。 トモコはクスっと笑いながら

「だったら、行ってくる! まだ、間に合うと思うから!!」

つかさは、記憶を蘇らせていた。 淳平と居て、楽しかった・・・ドキドキした・・・初めて男の人を好きになった・・・

走馬灯のように思い出が駆け巡ってくる・・・・

つかさは決心した。

「あたし、行ってくる!!」

そう言って、つかさは走って教室から出て行った。

トモコは笑っていた。

「まったく、世話が焼けるんだから・・・」





淳平は家の前で最後にみんなと話していた。
 
そして、出発の時間になった。

「じゃあ・・・みんな・・今までありがとう!!」

淳平は出来るだけ笑顔を作って、みんなにお別れの挨拶を言った。しかし

(西野・・・最後に会いたかったな・・・)

どうしても、その事ばかり思ってしまう。

綾とさつきは涙を流している。

そして綾が

「真中君・・・また小説読んでね?」

と、言った。

「もちろんさ! 楽しみにしてるからな!!」

笑顔で答える。 そして、さつきが急に抱き着いて

「真中〜寂しいよ〜戻って来てね〜」

「うわ!ちょ・・・ さつき苦しいって・・・」

みんなは笑っている。 そして、大草が近寄ってきた。

「元気でな!西野は任せろよ??」

淳平は心苦しくなったが

「あぁ・・お前もな!」

と、だけ言った。 

「みんな!元気でな!またいつか会おう!」

そして、車に乗り込んだ。 みんなは、泣きながら車を見ている。 

そして、車は走り出した・・・・・

その途端、外村達の後ろから、猛スピードで何かが通った。

つかさだった。

みんなは驚いて

「「西野!?」」

「「西野さん!?」」

と、叫んだ。 しかし、つかさは無視して、遠ざかって行く車を必死で追いかけなら、叫んだ。

「淳平くん!!!!!!」

淳平は車に乗りながら、その声を聞いた。そして、振り返ると・・・つかさが走っているのが目に入った。

淳平は慌てて

「父さん!!ちょ・・止めて!!」

そう言って、車を止めてもらい、急いで車から出た・・・

「西野・・・・どうしたの・・・?」

淳平の問いかけも無視し、つかさは淳平に抱き着いてきた。

「ちょ!!西野!!」

つかさは、泣いている。

「行かないで・・・・・お願い・・・・」

大草達も追いついたが、介入は出来ないと思い少し離れて見ていた。

淳平は困ってしまった。

「あの・・・・西野・・・」

つかさはさらに強く抱きしめる。

「あたし・・・別れたときだって、本当は別れたくなかった・・・淳平くんが大好きだった・・・ でも、考える度にどんどん淳平くんを好きになる自分が居て・・・ 辛かった・・」

つかさは涙声で淳平に言っている。 淳平もそんなつかさの言葉を真剣に聞いていた。

「でも、昨日・・・聞いちゃったんだ・・・淳平くんの本当の気持ち・・・ ねぇ?淳平くん・・・あたし、今でも淳平くんが大好き!!昨日、振られちゃったけど・・・この想いは止められなくて・・・」

つかさはそれだけ言うと泣き出してしまった。 淳平は、そっと口を開いた。

「振ってなんかいないよ・・・・」

「え?」

つかさは淳平の顔を見つめた。 淳平もつかさの顔を見つめながら

「昨日の事、やっぱり聞いてたんだ・・・ 俺も、西野が大好きだよ・・・ 西野と別れてから、本当の大切な人が分かったんだ・・・ ゴメンな・・・」

「でも、昨日、西野の気持ち聞いて、俺、正直嬉しかった!! でも・・俺、引っ越すからさ・・・俺だけここに残るのは止めようと思ってさ・・ だから、もし、今、西野の気持ちに応えても・・・また辛くさせちゃうと思うし・・・」

つかさは首を振った。

「そんな事無い!! あたし遠く離れてもこの気持ちは揺らがない!!」

淳平は思わず、抱きしめ返した。

「いいのか? 本当に俺でいいのか?? また、西野を傷つけるかもしれない・・・ 西野は大草も含めて、俺なんかよりいい人なんていっぱいいる・・・」

つかさは、最後まで言わせなかった。

「いいの!! あたしには淳平くんしかいない・・・・ 傷ついたって、もう淳平くんを放さないから・・・だから・・だから!!」

つかさも再び淳平を強く抱きしめる。

「そっか・・・西野の気持ち・・分かったよ・・・」

そう言って、少し淳平は黙ってから

「じゃあさ・・・俺のわがままかもしれないけど、待っててくれないかな? 俺、いつか絶対に戻ってくるから・・・だから、それまで待っててくれないか?」

「うん・・・待ってるよ・・あたし、いつまでも待ってるから・・・」

そして、淳平は笑顔になり

「ありがとう・・・俺、西野を傷つけないように頑張るよ・・・それにもう他の女の子は見ない!! 西野だけしか見ない! 絶対放さないように頑張る!」

つかさもニコッと笑い

「うん・・・あたしも、もう淳平くんの心、絶対に放さないから!!」

そう言うと、二人は見つめ合い、そして、どこからともなく唇が合わさった・・



「西野! 夏休みに遊びに来いよ!!」

つかさも笑顔になり

「うん!絶対行くね!!」

淳平も笑顔で

「じゃあ、これ、俺の携帯のアドレスと電話番号・・・ こっそり買ったんだ! 西野にしか教えてないから・・・じゃあ、そろそろ行くな」

そう言って、淳平は車に乗り込もうとした。 

「淳平くーん! 浮気したら許さないからねぇ!!」

淳平は乗り込む寸前、ずっこけてしまった。

「ちょ・・・西野〜」

つかさはクスっと笑いながら

「嘘嘘♪ 淳平くんの事信じてるから!! じゃあ、行ってらっしゃい!」

そう言って、敬礼をした。 淳平も敬礼をしながら

「行ってきます!」

と、だけ言って、車は走り去って行った・・・・

つかさは、アドレスと番号が書かれた紙を握り締めながら、見えなくなるまで淳平の車を見送っていた・・・・

残された、大草・綾・さつきは面白くなさそうだった・・・


[No.447] 2007/08/22(Wed) 11:34:09

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