CLOTH EPISODE 第零部 概要 - シン - 2007/08/22(Wed) 16:03:09 [No.452] |
CLOTH EPISODE 第零部 プロローグ - シン - 2007/08/22(Wed) 16:24:02 [No.454] |
CLOTH EPISODE 第零部 第1話 - シン - 2007/08/22(Wed) 17:09:12 [No.455] |
CLOTH EPISODE 第零部 第2話 - シン - 2007/09/04(Tue) 22:27:33 [No.503] |
CLOTH EPISODE 第零部 第3話 - シン - 2007/10/18(Thu) 23:45:45 [No.560] |
CLOTH EPISODE 第零部 第4話 - シン - 2007/11/28(Wed) 22:25:31 [No.652] |
CLOTH EPISODE 第零部 第5話(中断中) - シン - 2007/12/02(Sun) 22:44:51 [No.671] |
第2話「繋がった命」 「急げ!モタモタしてるとこの子も駄目になるぞ!」 「ってか、これはもうヤバイってレベルじゃないだろ!」 「これでよく生きてるな!」 「そこ!軽口叩いている暇があったら、緊急手術の準備を手伝って!」 泉坂総合病院 そこでは医師と看護師が慌しく走り回っていた。 運び込まれた重態患者の緊急手術のためだ。 4人が即死したこの事故、 ただ一人生存していた少年もまた、既に虫の息だった。 並の病院では手がつけられない状態に陥っていたのだ。 「黒笹先生!患者が到着しました!」 「うむ、分かった……」 大急ぎで患者の少年を確認する医師。 だが、その医師は到着した少年を見て思わず唸った。 「…何と言う事だ……!」 その少年は本当に見るも無残な状態だった。 全身は血まみれで、その体には『赤』以外の色がほとんど見当たらない。 そもそも、生きているのかどうかすらハッキリしない。 …生きている事の方が不思議である。 「…緊急手術だ!急げ!」 「もう時間が無いぞ!」 その医師は周りにいる看護師たちに命じる。 指示を受けた看護師たちは一瞬戸惑う。 何しろ、誰がどう見てもこの状態からの回復は絶望的だからだ。 だが、戸惑いは一瞬だった。 この医師が望みを捨てていない以上、彼らも望みを捨てるわけにはいかなかった。 ……そして、手術は始まった。 その医師の動きはまさに『神業』だった。 普通なら切除以外に方法が無いような傷口でさえ、あっさりと繋げてしまう。 ……だが、それでもこの手術が長引くのは間違いなかった。 長い手術が終わったのは、いつだっただろうか。 少なくとも、いわゆる『マラソン手術』だったのは間違いない。 「術式終わり…後は彼の生命力に任せるのみだな……」 「私は少し……寝るぞ……」 そう言うと、その医師はいきなり崩れ落ちてしまった。 いや、既に寝てしまっている。 無理も無い、 深夜より始まった手術は、朝まで続いていたのだから。 その少年、中間健治は黒い霧の中にいるようだった。 何も見えない 何も聞こえない 「(マジで俺…死んだのかよ……)」 「(って、そりゃそうか)」 そんな事を考えても、何も変わらない。 何の意味も成さない。 そんな中、1滴の雫が顔にかかる。 「(雨?いや、何でだよ)」 「(意味分かんねえ……)」 だが、その雫は数を増す。 間違いなくそれは雨になっていた。 「(何なんだよ……全く)」 そう考えていると、ゆっくりと視界が開けていく。 「(……女…?)」 「(って、待てよ…真矢じゃねえか……いや、それより)」 「(何でここに……俺がいる?真矢もいる?)」 健治は、何故ここにいるのか理解できなかった。 (もっとも、何が起こっていたのかすら理解できていなかっただろうが) 続く [No.503] 2007/09/04(Tue) 22:27:33 |