[ リストに戻る ]
No.511へ返信

all 虚無の夢 プロローグ - 神楽 リュート - 2007/06/01(Fri) 03:01:24 [No.326]
Re: 虚無の夢 第一話 - 神楽 リュート - 2007/06/01(Fri) 03:18:32 [No.327]
Re: 虚無の夢 第二話 - 神楽 リュート - 2007/06/04(Mon) 00:28:43 [No.328]
Re: 虚無の夢 第三話 - 神楽 リュート - 2007/09/13(Thu) 21:33:18 [No.511]
Re: 虚無の夢 第四話 - 神楽 リュート - 2007/09/21(Fri) 23:28:42 [No.514]
Re: 虚無の夢 第五話 - 神楽 リュート - 2008/05/21(Wed) 11:42:56 [No.999]


Re: 虚無の夢 第三話 (No.328 への返信) - 神楽 リュート

虚無の夢 第三話


(・・・ここは・・・???)

淳平の意識は穏やかな海にも似た空間に誘われていた。


(なんだろ・・・
    ・・・すげぇ、きもちいなぁ・・・・)


あまりにもゆったりとした

心地のいいまどろみ・・・・

淳平は何もかも忘れ、その虚無の波に揺られていた。


(・・・・なんか・・・もうなんもかんも・・・・・
   
    どうでもいいやぁ・・・・・・・・・・・・)


(ず〜〜〜〜と・・・・・

    こうしてたい・・・・・・・・)


何も無い、

  ただ

何も無い、ゆらゆらとした虚ろなたゆたいに、


淳平のアイデンティティは、崩壊しようとしていた。


(・・・・・・・・・・・)

・・・・・なにかが

          聞こえた。


{{ひっ!!!!!}}


(!東城!?)


虚無のまどろみを

    引き裂いた

      一条の亀裂


(!?なんだ?東城!?

     どうしたんだ!!!

           東城?

           東城!!!!!)


何も無い空間に、こだまする事もなく掻き消える声。


(ちくしょう!  なんだってんだよ!?

   東城はいったいどうしたんだ!?!?!?!

     なんで、なにもみえねぇんだよぉ!!!!!)



その声に呼び込まれたものは、

淳平の意識の中に、映像として現れる。


!?!?!?・・・・なんだぁ?ありゃぁ・・・・・


その中に映し出された物・・・・・・



       何も無い顔・・・・・・・・


      本当に、何も無い顔、だった・・・・



黒い黒い、その輪郭のなかには




         何も無かった・・・・・・



そして、(それ)が、

         ゆっくりと、東城へ手を伸ばす・・・・





{{いやぁ!!!!こっこないでぇ!!!!


      たすけて・・・・・









       助けて!!!!真中君!!!!!!}}








    東城!!!!!



 虚無の波の中、必死に手を伸ばす淳平


    ・・・・だが、虚しくその手は、手ごたえの無い波を

       掻き毟るのみ・・・・・・・




(くそっ!くそっ!!くそぉっ!!!!!


    東城!!!))





どうしようもないじれったさに、焦燥だけが募る。



どうすりゃいいんだ・・・・・



((どうすりゃいいんだよぉ〜〜〜〜!!!!!!!))










     <<我よ・・・・・・・>>


    !!!!!!!!



淳平の耳にも、なにかが囁きかけた。



((なんだ!?・・・・

   ・・・・・・だれだ!?))



まるで、自分ではない自分が、



     耳元で、囁いたかのような・・・・・



      <<我よ・・・・・・


        我が、併行の現身よ・・・・>>


((な、なんなんだ?

    ・・・・だれなんだ????))


訳もわからずに、己自身に問いかける。




   <<我よ・・・・


     我が現身よ・・・・・・・



      いまこそ・・・・・・・







    我が名を、思い出せ!!!!!!!>>








綾「こっこないで・・・・・


     たすけてぇ!!!!!!」



ゆっくりと、黒い腕を伸ばす影・・・・・・・


もう力の入らない身体を、無理やりにあとずさせる。



何もない顔に、そこはかとなく喜色をうかべながら



吸い込まれそうな程の漆黒の躯体には、大きな翼が


  狂おしいほどの達成感を信じ、


     はためいていた・・・・・・・・



「いやっ!いやっ!!


      いやぁっ!!!!!!!」


綾は、己が身に訪れようとしている

    大きな絶望から目をそらすかのように


      心の声を張り上げる。


{たすけて・・・・・・・

     助けてぇ!!!!!!




     真中くぅん!!!!!!!!!}










漆黒の腕が、


綾の首に


   掛かろうとしていた・・・・・・・


[No.511] 2007/09/13(Thu) 21:33:18

Name
E-Mail
URL
Subject
Color
Cookie / Pass

- HOME - お知らせ(3/8) - 新着記事 - 記事検索 - 携帯用URL - フィード - ヘルプ - 環境設定 -

Rocket Board Type-T (Free) Rocket BBS