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君だけを・・・ 第五十一話 - あーまん - 2007/10/08(Mon) 02:09:14 [No.541]
君だけを・・・ 第五十二話 - あーまん - 2007/10/14(Sun) 01:02:28 [No.547]
君だけを・・・ 第五十三話 - あーまん - 2007/10/28(Sun) 01:23:16 [No.597]


君だけを・・・ 第五十話 (No.516 への返信) - あーまん

しばらくその場で綾と話している淳平。

喉の渇きも忘れるぐらい楽しかった。

淳平「東城って、塾では何クラスだったの??」

綾「えーっと、一応特訓クラスだったよ!!」

淳平「すご!! 俺、上級だった・・・」

そんな感じで、たわいも無い話で盛り上がっていた。

ふと、淳平は視線を感じる。

(何だ?? なんか冷たい視線が・・・)

(まさか!!)

恐る恐るその視線がする方向へ顔を向ける。

そこには、頬をめいいっぱい膨らまし、顔を赤くしたお風呂上りのつかさの顔があった。

つかさの周りの空気までもが震えているように淳平は見える。

綾も察したのか

綾「ま・・・真中くん・・・あたし、もう行くね・・」

淳平「あぁ・・・」

それだけ言葉を交わすと、綾は逃げるようにして二人の視界から消えていった。

淳平「つ・・・つかさ・・?」

淳平が恐る恐るつかさに声をかける。

つかさ「・・・・随分綺麗な子だったね〜」

まるで、劇の台本を棒読みするかのように言うつかさ。

そんなつかさに恐怖を感じる淳平。

淳平「これは・・・その・・・」

つかさ「淳平くんのばかぁ!!!」

そう言って、部屋に入り鍵をかけてしまった。

淳平は焦って、

淳平「つかさ!! 違うんだ!!誤解だって!!」

必死に訴えるものの、中からは返事が無かった。

淳平(何でこうなるんだよ・・・)

力なくその場で座り込む。

その時、声が聞こえたのかつかさ母が出てきた。

つかさ母「真中くんどうしたの??」

つかさ母が驚いた顔で見ている。

淳平「はぁ・・・つかさに鍵を掛けられてしまいまして・・・・」

淳平はさらに顔を下げてしまった。

つかさ母「とりえあえず、こっちにいらっしゃい。」

そう言って、淳平はつかさの両親の部屋に入った。

中に入ると、浴衣を着たつかさ父もいた。

つかさ父が淳平を見つけると

つかさ父「何があったんだ??」

と、聞いてきたので、

「実は・・・・」

淳平はさっきの出来事を話した。





つかさ父「はっはっはっは!!」

つかさ母「クスクスクスクス・・・」

二人は淳平の話を聞いて大笑いしている。

淳平「ちょ・・・おじさん〜おばさん〜」

淳平「笑い事じゃないですよ・・・」

そんな二人に対して、淳平は本気で悩んでいた。

二人は未だに笑いながら

つかさ父「つかさは、すぐ嫉妬するからなぁ〜」

つかさ母「そうよね〜 変わらないわよねあの子・・・」

どうやら、二人は小さい頃からのつかさを思い出しているようだ。

淳平は不安そうに二人を見ている。

つかさ父「あんまり気にしなくていいよ。 いずれ、誤解は解けるから。」

つかさ父がそう言うと、淳平は少し安心した。

淳平「でも・・・やっぱり誤解を招くような俺が悪いんですし、謝ってきます!!」

そして、部屋を後にした。

つかさ母「やっぱり、良い子よね〜」

と、つかさ母が感心しながらつぶやくと

つかさ父「つかさが選んだだけあるよな。」

と、つかさ父も笑顔でつぶやいた。



つかさ「淳平くんのばかぁ・・・」

つかさはベッドにうずくまり、枕を抱きしめていた。

つかさ「あんな綺麗な人と二人っきりで話すなんて・・・」

やはりつかさは嫉妬していたのである。

つかさ「淳平くんが側に居なくなったら嫌だよぉ・・・」

それほど嫉妬するまでに淳平の事を好きなのである。

些細なことでも敏感に反応してしまう。

無論、淳平のことを信用してない訳ではない。

しかし、どうしても嫉妬してしまうのだ。


そんな時、ドア越しから声が聞こえてきた。

淳平「つかさ!! 開けてくれよ!!」

淳平である。

つかさ(ふん! 淳平くんが謝ってくるまで絶対開けないんだから!!)

本心とは裏腹に、嫉妬の気持ちがでてしまうつかさ。

淳平「ごめん!誤解を受けるような真似をした俺が悪かった!! だから、開けてくれ!」

淳平はそう言ってからしばらく待った。

淳平(やっぱダメか・・・)

そう思い、壁に寄りかかる。

その瞬間・・・・


ガチャ


ドアが開く音がした。

淳平は、立ち上がりドアの方を見ると枕を抱きしめながらドアを片手で開けるつかさの姿があった。

淳平「ありがとう。」

そう言って、淳平は部屋の中に入った。


そして、淳平は話し始めた。

淳平「さっきの子だけどさ・・・ 廊下に出たらぶつかっちゃった子でさ・・・ そしたら、偶然にも塾のクラス分けテストで隣だった子だったんだよ。」

淳平「それで、面白くて話してただけ・・・ それだけだから・・・」

淳平が話し終わると、少しの間沈黙が流れた。



つかさ「ごめんね・・・」

つかさが突然謝り出した。

淳平「え!! なんで、つかさが謝るんだよ。」

淳平が聞き返した。

つかさ「淳平くんの事・・・信用してるんだけど・・・」

つかさ「あたし・・・すぐ嫉妬しちゃうから・・・」

つかさ「ごめんね・・・嫌な思いさせて・・・」

つかさは涙を流している。

淳平(つかさ・・・・)

淳平はつかさに近づいていきそっと抱きしめ

淳平「馬鹿だなぁ〜 俺は、つかさしか好きじゃないって言ったろ?」

そう言いながらニコっと笑う。

つかさ「うん・・・うん・・・」

つかさは、淳平の胸をハンカチ代わりにして淳平の胸に顔をうずめていた。


[No.529] 2007/10/01(Mon) 02:12:36

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