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all 二つの心 - あーまん  - 2007/08/22(Wed) 02:52:26 [No.442]
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二つの心 第七話「親友への報告」 - あーまん  - 2007/08/29(Wed) 01:40:05 [No.494]
二つの心 第八話「諦められぬ思い― そして行動へ」 - あーまん  - 2007/08/30(Thu) 00:55:42 [No.496]
二つの心 第九話「間違った選択」 - あーまん  - 2007/09/02(Sun) 17:30:39 [No.501]
二つの心 第十話「始まり」 - あーまん  - 2007/09/04(Tue) 01:45:56 [No.502]
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二つの心 第十四話「目覚め」 - あーまん - 2007/09/21(Fri) 08:48:06 [No.513]
二つの心 第十五話「すれ違う記憶」 - あーまん - 2007/09/28(Fri) 02:52:20 [No.526]
二つの心 第十六話「記憶の書換え」 - あーまん - 2007/10/01(Mon) 10:57:45 [No.530]
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二つの心 第十八話「大草の作戦」 - あーまん - 2007/10/17(Wed) 23:50:17 [No.551]
二つの心 第十九話「苦悩」 - あーまん - 2007/12/05(Wed) 03:01:13 [No.684]


二つの心 第十六話「記憶の書換え」 (No.526 への返信) - あーまん

第十六話「記憶の書換え」




淳平が戻ってくる少し前、さっきの医者が病室に入ってきた。

「すみませんが、少し聞いてもいいですかな?」

「はい。」

その言葉に外村がいち早く反応する。

「真中君が目覚めたときに彼に何か変わった所とかありましたか?」

その言葉を聞くと、みんな静まり返る。

「起きたときに・・・いつもの彼だったのですが・・・」

「ただ・・・ 彼女である、この人の事だけを一切忘れていました。」

外村がしっかりと医者に告げた。

「その人が西野つかささん??」

医者が、まだ崩れ落ちているつかさを見ながら外村に聞く。

「はい・・・そうです。」

そして、外村は東城を指差して

「それと、西野さんじゃなくて、この東城っていう人と付き合ってる、って言ってました。」

と、言った。

その言葉を聞いた医者は、腕組をしてしばらくその場で考えていた。

「う〜ん・・・・」

「どうしたのですか!?」

耐えかねて、唯が医者に話しかけた。

医者はしぶしぶと言った感じで

「いや・・・真中君を検査したときに、検査では何も無かったんで、不自然だと思って君たちに聞いたんだが・・・」

「やっぱり・・・」

そして、医者は話を続ける。

「多分、真中君は記憶喪失ではない。」

「「「「え!?」」」」

みんなが一斉に驚きの声をあげる。

「記憶喪失だったら、そんな西野さんだけを忘れるなんて事はめったに無いからね。」

「じゃあ、いったい何だって言うんですか!!」

今まで崩れ落ちていたつかさが医者にとっかかる。

「落ち着いて下さい!!」

医者は何とかつかさをなだめると

「確実とは言えませんが、ひとつの仮説を立ててみましょう。」

「真中君は、記憶を忘れているのではなく、自分で塞ぎ込んで書き替えています。」

「「「「え!?」」」」

またしても、みんなが驚く。

「あくまで仮説ですがね。」

「しかし、西野さんのメール、電話、それが、真中君に自殺するほどショックを与えてた訳で、無意識的に西野さんを忘れようと強く自分に言い聞かせたのだと思います。」

「普通ならば、そんなことは出来るわけはないのですが、頭を強く打ったことがそれを可能にしたのだと思われます。」

「だが、ただ西野さんを忘れるだけでは、精神的にキツかったのでしょうか? 東城さんと付き合ってるということにする事で、精神的に安定させているのだと思います。」

「決して、真中君の意思ではありません。」

医者がこう説明するとしばらく沈黙が流れた・・・・




「じゃあ、どうすれば戻るのですか??」

つかさが切実に医者に聞く。

しかし、医者は暗い顔をして

「それは・・・真中君が西野さんに関してどれくらい記憶を塞ぎ込んでいるかによります。」

「真中君が自分で思い出す他ありません・・・・」

「それと、無理に思い出させようとすると真中君が辛い思いをするので、今は真中君が安定していないので無理に思い出させようとするのは止めてください。」

医者が話し終わると、つかさはその場でうずくまってしまった。

「そ・・・そんなぁ・・・」

つかさは、絶望してしまった。

最愛の人が自分の事を忘れている。

あまり思い出させては行けない・・・それは、つかさが頻繁に会ってはいけないということを意味する事だった。

つかさには辛いことが多すぎた。

「・・・・じゅ・・・じゅんぺ・・い・・」

うまく喋る事が出来ない。

「では、私は戻ります。 もうすぐで真中君も戻ってくるので・・・」

そう言うと医者は部屋を出て行った。

(今は・・・真中君が辛いんだ・・・)

(あたしが・・・支えてあげるんだ!!)

綾は決意した。

「西野さん・・・」

綾がつかさを呼ぶ。

つかさはただ、顔を綾に向ける。

「あたし・・・真中君と付き合うから・・・」

つかさは言葉を失う。

「医者も言ってたでしょ??」

「真中君に無理させてはいけないって!!」

綾はあえて強く言った。

つかさを納得させるために・・・・

しかし、

「そんなの・・・ひどいよ!!」

そう言うと、つかさは走って病室を出て行ってしまった。

「西野!!」

「つかさちゃん!!」

「西野先輩!!」

みんなが叫ぶが届かずにつかさは行ってしまった。

「俺が行ってくる。」

大草がそう言い残し、つかさの後を追っていった。


残された4人は、話す話題が見つからない・・・・

(真中・・・このままじゃつかさちゃんは・・・)

外村には不安が募っていた。

(真中君・・・あたしが着いてるからね・・・)

綾には決心があった。

そんな中・・・・




ガラ!!!!



淳平が帰ってきた。


[No.530] 2007/10/01(Mon) 10:57:45

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