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君だけを・・・ 第五十一話 (No.529 への返信) - あーまん


淳平とつかさはしばらくベッドの上に座り談笑していた。

既に晩御飯も食べ終わった。

すっかりつかさは安心した顔になり元気を取り戻したようである。

淳平もそんなつかさを見てか、常に笑顔が絶えない。

つかさ「ところでさぁ〜 そのさっき淳平くんが話してた子って、名前なんていうの?」

淳平「あぁ、東城綾って言ってたな。」

淳平「なんか、その名前引っかかるんだよなぁ〜」

淳平が腕を組みながら言うと、つかさが驚いた顔をしているのが見えた。

淳平「つ・・つかさ・・? どうかした・・?」

淳平が心配そうにつかさに聞く。

つかさはハッと我に返って

つかさ「東城綾って、あのノートの持ち主だよ!!!!!」

半ば興奮気味で答えた。

淳平(ノートの持ち主・・・・)

淳平(あ!!)

淳平もようやく引っかかってた物が外れたようだ。

淳平「そうだ!! あのノートの持ち主じゃん!!!」

二人はその後言葉に出来ないぐらい驚いていた。

つかさ(あんな美人な子が、あんなに面白い小説を書いてたなんて・・・)

淳平(な・・・なんか、凄いな・・・ なにかの縁なのかもな・・・)

ふと、一瞬つかさに何とも言えない不安が過ぎった。

つかさ(あのノートの小説・・・淳平くん・・・とっても楽しそうに読んでた・・・)

しかし、この時はまだ特別親しい仲でもないわけで、すぐにその不安は消えた。

つかさ「それで、そのノート返さなくていいの??」

つかさが聞くと、淳平はだんだん顔が引きつってきた。

どうやら、完璧にノートの事を忘れていたのである。

淳平「忘れてた・・・ どうしよう・・・」

淳平はカクンと肩を落としてしまった。

つかさ「そっかぁ・・・ でも、同じ泉坂に住んでるんだからもしかしたら会うかもでしょ!!」

淳平「そう・・・だよな・・・」

つかさが元気付けるも淳平はまだがっくりしている。

つかさ「もぉ〜!! 淳平くんがそんなんだと、会えるもの会えなくなっちゃうぞ!!!」

そう言って、つかさは淳平の両肩を叩く。

淳平(そうだよな!!)

淳平(やっぱり・・・つかさは、俺に元気をくれる・・)

淳平「そうだな! また、機会があるよな!!」

淳平が元気を取り戻すと

つかさ「そうそう♪」

つかさはそう言って、笑っていた。




そして、その後もしばらく談笑をした後、寝ることにした。

淳平「つかさ、お休み〜」

つかさ「お休み!淳平くん♪」

そう言って、それぞれのベッドに入っていった。


何分過ぎただろうか、淳平は少し寒かった。

淳平(うぅ〜寒い・・・ 軽井沢は寒いな・・・)

もう春であるが、高原地帯である軽井沢は夜はまだ寒い。

旅館のベッドは既に春ようになっていたため、いささか寒かった。

淳平(つかさは・・・・もう寝たのかな・・・?)

そんな事を思っていると、

つかさ「淳平くん・・・起きてる??」

突然、つかさの声がした。

淳平「お・・・起きてるよ・・・」

しどろもどろに答える淳平。

つかさ「あのさ・・・寒くない??」

淳平「うん・・・寒いね。」

淳平はつかさが何が言いたいか全く分からなかった。

そして、次の瞬間、淳平は驚愕してしまう。

つかさ「寒くて眠れないの・・・ そっちに行ってもいい?」

淳平「えぇ〜!?」

夜だと言うのに、少しばかり大きい声をあげてしまう淳平。

周りは寒いというのに、淳平の体は一瞬で熱くなる。

つかさ「やっぱり・・・ダメだよね・・・」

つかさが少し落胆気味に言う。

淳平「そ・・そんなことないよ!!」

淳平は、焦って否定し、

淳平「つかさが良ければ・・・いいよ。」

勇気を振り絞って言った。

淳平が言うや否や、隣のベッドからガサガサと音がする。

つかさがベッドから出るときにする音だ。

そして、ベッドの距離は近いはずなのだが、淳平にとっては、つかさが来るまでの時間がとても長く感じた。

そして、ついに、淳平の布団が捲くれ上がる。

淳平(来た!)

少し興奮する淳平。

つかさは、ついに淳平の布団に体を入れてきた。

そして、つかさに後ろを向けている背中につかさはピトっと張り付いていきた。

淳平(!!!)

さらに淳平の体温が熱くなる。

つかさ「えへへ 暖かいね♪」

背中越しに聞こえる、甘い声。

淳平の本能を刺激する。

淳平(つかさ・・・俺・・・)

だんだんと理性が保てなくなってくる。

そして、チラッとつかさの方へ目を向けると・・・

そこには、とても可愛いつかさの寝顔があった。

淳平(もう・・・・俺・・・・)

淳平(男なら・・・・行ってしまえ!!)

完全に淳平の理性が吹っ飛んだ。

つかさの方に体をクルっと向ける。

そして、つかさの体へと手をしのばせる・・・・




つかさ「淳平くん・・・」

ふと、つかさの声が辺りに響いた。

淳平(え??)

淳平はつかさの顔を確認すると、寝顔である。

どうやら寝言を言っているようだ。

つかさ「淳平くん・・・大好き・・・」

つかさ「これからも・・・ずっとずっと一緒・・・」

この時のつかさの寝顔はどれだけ幸せな顔をしていることだろう。

淳平(つかさ・・・俺、バカだな・・・)

この寝言が淳平の理性を取り戻させた。

淳平(ここでつかさに手を出して、つかさの真面目な思いを裏切りたくない・・・)

そう思うと、

淳平「お休み・・つかさ!!」

そう小声で言い、淳平は自分のベッドから出て、隣のベッドに移動した。

淳平「寒!!!」

淳平は寒さと闘いながらベッドに必死に目を瞑っていた。


[No.541] 2007/10/08(Mon) 02:09:14

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