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約束 第6話「お礼」 (No.537 への返信) - あーまん

第6話「お礼」




その日の夕方、淳平は家で晩御飯を作っていた。

(泉坂高校って、めちゃくちゃ頭いいじゃん!!)

(やっぱり芯愛高校かなぁ・・・)

そんな風に思いながら晩御飯を作っているとき



ピンポーン



家のインターフォンが鳴った。

(誰だろう?)

「はーい。」

と、言ってドアを開けた瞬間。

「オッス!淳平くん!」

元気な声が聞こえてきた。

「その声は・・・西野か!」

「ピンポーン♪正解!」

淳平は顔を上げると可愛らしく笑っているつかさの顔があった。

「どうしたの??」

淳平が聞く。

「うんとね・・・この前のお礼がしたくて・・・」

そう言って、つかさは横を見た。

途端、二人の男女が出てきた。

「そのお二方は・・・?」

淳平が尋ねると

「つかさの両親です。」

「この度はつかさがお世話になりました。」

そう言って、二人は深くお辞儀した。

「いえ・・・そんな・・・当然の事をしたまでで・・・」

淳平はかしこまってしった。

「本当に感謝しております。 それで・・・つまらないものですが是非食べてください。」

そう言って、なんとも高そうな果物の詰め合わせを渡してきた。

「そ・・・そんなにしてくれなくてもいいですよ!!」

「いいんです! せめてものお礼です!」

「じゃあ・・・ありがたく受け取ります。」

とうとう淳平が折れた。

淳平が受け取ると、二人は満足した様子になった。

「あ・・・お茶でも出しましょうか??」

「いや、いいんです。 もう帰りますから。」

そう言うと、

「こう言っちゃなんですが・・・真中君もいろいろと苦労されてると思いますが、力になれることがあれば言ってくださいね!」

淳平は少し感激してしまった。

「あ・・・ありがとうございます!!」

思わず声が張りあがってしまった。

「では、これで・・・」

そう言って二人は帰ろうとする。

しかし、つかさは帰ろうとはしなかった。

「お父さん、お母さん。」

つかさが二人を呼び止めた。

「「ん?」」

二人は振り向く。

「あたし・・・もうちょっと淳平くんと話してきても良いかな?」

「私たちはいいが・・・真中君は迷惑じゃないかね?」

そう言うと、淳平は笑顔になり

「俺なら全然大丈夫ですよ!」

と、言った。

「真中君さえ良かったら別にいいよ。」

そう言って二人は帰っていった。

「じゃあ、取り合えず上がれよ。」

「うん!ありがとう!!」

つかさスマイル全開だ。

(う・・可愛いな・・・)

淳平は思わずそう思ってしまった。

そして中に上がった二人。

つかさは、いい匂いがするのに気づいた。

「淳平くん、なんかいい匂いがするね!」

「あぁ、今晩御飯作ってるところなんだよ。」

「晩御飯・・・」

つかさは閃いた。

「あたしが作ってあげるよ!!」

思わずつかさの方を見る淳平。

「え??いいよ。そんな・・・」

淳平は手を前に出して遠慮する。

「いいから♪ お礼も兼ねてさ!」

「それに、あたし料理得意なんだよ?」

つかさは笑顔ではしゃいでいる。

淳平にご飯を作ってあげられるのが嬉しいようだ。

こうなったらもう止められない。

(でも・・・食べてみたいな・・・)

「じゃあ・・・お願いするよ!」

少し疲れながらも、つかさの料理が楽しみになっている淳平だった。


[No.543] 2007/10/09(Tue) 03:16:58

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