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君だけを・・・ 第四十五話 - あーまん  - 2007/08/31(Fri) 19:06:34 [No.498]
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君だけを・・・ 第五十二話 - あーまん - 2007/10/14(Sun) 01:02:28 [No.547]
君だけを・・・ 第五十三話 - あーまん - 2007/10/28(Sun) 01:23:16 [No.597]


君だけを・・・ 第五十三話 (No.547 への返信) - あーまん

「はい!!撮影終わり!! さつきちゃん! お疲れ〜!!」

「ありがとうございました〜!!」

淳平とつかさが旅行に行っている間、さつきは新しいドラマの撮影に入っていた。

ちょうど高校入学前の春休みという事もあり、順調に撮影が進んだ。

人気アイドルであるがゆえに春休みも休みは無かった。

そして、そんな撮影も終わり、さつきは一人休んでいた。

「はぁ〜・・・」

ふとため息をつく。

さっきまでは笑顔で撮影に望んでいたのだが、今のさつきの顔は暗い。

(真中は・・・・今ごろ西野さんと一緒にいるんだろうな・・・)

さつきは落ち込んでいた。

さつきは本気で淳平のことが好きなのである。

しかし、どんなに淳平の事を想っていても『西野つかさ』という人物が居る限りさつきの想いは届かないのである。

さつきにとっては辛い現実。

(あたし・・・頑張ってアプローチしてるんだけどなぁ・・・)

(西野さんが居る限り・・・真中は振り向いてくれない・・・)

(やっぱり、西野さんには敵わないのかなぁ・・・)

ふと、顔を上げ一緒に共演した若い女優達を見てみる。

やはり、どの人もとても奇麗だし可愛い。

しかし、つかさはその人達にも全く劣ってなく、寧ろ、その人達以上だとさえ思う。

それに加えて、あの性格である。

(西野さんは性格もいいしなぁ・・・・)

(でも、あたしは、今人気絶頂のアイドルなのよ!?)

(普通は、付き合いたいって想うでしょ!!)

(例え、誰かと付き合っていたって・・・)

さつきは頭の中で気持ちを淳平にぶつけていた。

(でも・・・真中はなびいてくれない・・・)

(そんな真中が好きになっちゃったんだけどね・・・)

(なーんで、好きになっちゃったんだろ・・・)

「クス・・・」

思わず苦笑してしまった。

(別にカッコいい訳でもないし、運動だってダメダメなのに・・・)

そう思いながら今度は共演した俳優の方を見てみる。

やはり、みんなカッコいい。

(ホント、カッコいいよな〜 あの人たち・・・)

(でも、あの人達を好きなれなくて、真中を好きなっちゃった・・・・)

(多分・・・真中の優しさに気づいちゃったんだよね・・・)

(西野さんもそんな真中の優しい所が好きになったんだろうなぁ〜)

(勝ち目・・・あるのかな・・・?)

そう自分に投げかけると、突然

「さつきちゃん!!」

名前を呼ばれたので顔を向けるとそこにはとてつもなくカッコいい男が立っていた。

その男は、ジャニーズでもかなりの人気でドラマやCMにもバンバン出演している男だった。

「何ですか〜?」

愛想良くさつきは答える。

「これからさ〜食事でもどうかな??」

さらっと、流し目でさつきを見た。

普通の女ならすぐにでも落ちるだろう。

しかし、さつきには効かなかった。

むしろさつきは反感さえ覚えた。

(うわ〜 何こいつ・・・)

(自分がカッコいいからって・・・)

「えっと・・・今日は遠慮しておきますね。」

そう言って、その場から離れようとした。

その瞬間・・・腕をつかまれた。

「な・・・なんですか!?」

「別にいいじゃん! 食事ぐらいさ〜」

「それに俺と飯食えるんだぜ??」

「ハハハ 普通なら喜んで行くでしょ??」

「それに・・・俺・・・さつきちゃんの事が好きなんだよね〜」

その男は、さらっとさつきに告白した。

しかし、とてもヘラヘラしている。

多分、絶対について来ると思っているのだろう。

それに、自分に自信があるのであるだろう。

(し・・・信じられないコイツ・・・)

さつきはいっそう反感を覚えた。

「悪いけど!! あたし、君のこと好きじゃないから!!」

そう言ってつかまれた手をほどいて

「バイバイ!!」

と、言って出口に向かった。

少し、振り返ってみる。

男は、信じられないと言ったような顔で、ポカーンとしていた。

さつきは笑いながら

「ざまぁ〜みろってんだ!!」

と、小声で言ってから、背筋を伸ばした。

(やっぱり・・・あんな男ばっかなんだよな〜)

(あたしは・・・真中しか考えられないよ。)

そう思うさつきの顔はさっきまでとは違い、澄んだ顔をしている。

(例え西野さんと付き合っていようが、あたしは真中が好きなんだ!!)

(芸能人だとかアイドルだとかは関係ない・・・ あたしの全てを真中にぶつけていこう!!)

(そうすればきっと・・・・)

そして、撮影所から出て、外に出た。

雲ひとつ無い青空。 太陽が輝いている。

さつきは太陽を見上げ

「覚悟しなさいよ!! 真中淳平!!!」

と、大声で叫ぶと、タッタッタっと軽快な足取りで階段を降りていった。


[No.597] 2007/10/28(Sun) 01:23:16

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