KENT〜クリスマスの時間〜 - ニア - 2006/01/30(Mon) 22:37:15 [No.56] |
KENT〜つかさの最期〜 - ニア - 2006/02/17(Fri) 23:39:20 [No.57] |
KENT〜流れ星の夢。〜 - ニア - 2006/03/01(Wed) 11:43:39 [No.60] |
KENT@last story〜Bye My Girlfriends・・・.〜 - ニア - 2006/04/04(Tue) 20:44:28 [No.63] |
外村は帰り、家に静寂が走った。俺はタバコを取り出すと、それに火をつけた。今日はバイトもない。暇で仕様がない。アドバンスを取り出すが、今日に限って面白いと感じられない。俺は火をもみ消すと、夕食を食べて寝ることにした。疲れていたのだろう。ぐっすり寝てしまった。 目を覚ますと、雨が降っていた。そこには西野がいる!おれは一瞬、目を疑った。だが、パツキン、セーラー服。間違えようがなかった。俺はなぜか学ランを着ていた。西野が話す。 「あーあ。濡れちゃったね。」 (・・・え?) 俺は一瞬、動揺した。俺の学ランも濡れていた。この光景どこかで見たことがあるような・・・。とりあえず俺は、 「そ、そうだね。」 と、答えた。 「シャワー浴びてきてもいいかな?」 「ああ。ちょっと待ってて。」 俺は給湯器をつけるために、風呂場へ行った。俺は、ハッと思い出した。 (思い出した!2年前の“あの日”だ!) やっと思い出した。俺は西野に告白されたんだ。動揺した俺は心を落ち着けると、 「給湯器付けたよ。」 と西野に言った。少し声は上ずっていた。風呂場にバタンと言う音の後に、シャー・・・と言う音が耳に入ってきた。俺も着替えると、タバコに火をつけた。家の外では、バケツをひっくり返したような大雨が降っている。 5分立っただろうか。シャワーの音は途絶えた。続いて俺も入る。シャワーで現われては落ちて行く疲労。だが、俺の傷はそう癒えようとはしないようだった。シャワーから上がり、部屋に戻ると、西野は窓の外を眺めていた。外ではまだ大雨が止もうとはしない。しばらく沈黙が続く。カチ、カチ、カチ・・・。西野が話しかけた。 「ねえ・・・ちょっと、いいかな・・・。」 「な、なんだい?」 「淳平君、私のこと好き?」 「へ?」 「もう、離れたくないんだ。淳平君のそばから。」 俺の耳には雨の音さえ聞こえない。窓の外も見えない。突然、西野が覆いかぶさった。互いの口がふさがれる。だけど、そこからの記憶があやふやで、気がついたら雨は止み、夜になっていた。西野は寝ていた。不意に俺の口からため息が漏れる。西野も起きたようだ。ふと窓を見上げると、 「あ、流れ星だ。」 「本当だ・・・。」 一瞬で消えてしまった流れ星は、いくつもいくつも降って来た。俺と西野はいつまでも、流れ星を見ていた・・・。 ふと目を覚ますと、大雨が降っていた。西野は・・・いない。これが俺の現実。受け止めなくてはいけないもの。そう。そしてそれが・・・真実。 [No.60] 2006/03/01(Wed) 11:43:39 |