ストロベリー王国物語 序章 (No.634 への返信) - 隠れみのhide  |
時は、AYA70年。隣国ケイクとの戦い、クリム(砂漠)戦争が終わり、ストロベリー王国にも平和が戻ってきた。しかし、争いによる死者の「怨念」「怒り」「憎悪」は連鎖され、新たな争いを起こす・・・ そして今、悪夢への鍵が解き放たれる・・・
ストロベリー王国、西区。 西区には、ストロベ城がある。国中から集められた戦士が今、城内で王に命令を下されている。 「ソトムラ様!只今戦士どもが集いました!」 「うむ、ご苦労・・・さぁ、戦士どもよ我にぬしらの決意を示せ。まずは・・・ん?」 王は一人の男に違和感を感じ、兵にひっとらえるよう命じた。 「戦士にまぎれてタコがおるではないか!処分せい・・・いや、今晩のおかずにしろ!」 その男は、俺の友人で口びるが ぶ厚く デカイ ので、よくタコに間違われる。 「んなぁ!!タコではございません!私はコミヤーマと申します。このたびの出兵に加戦しようとここに参りました」 王は疑わしげに了承した。 「うむ、まぁよい。そのような顔は見たものを圧倒させる武器になりそうじゃ。かーっかっかっかっか!!」 「うぅ、ひどぃ・・・」 あまりに顔のことを言われたので、ついには泣き出してしまった。 コミヤーマがあまりに大泣きするので、集められた戦士たちは・・・こんな奴と一緒に戦うと巻き添えを喰らいそうだ・・・と、城を後にして去っていってしまった。残ったのは俺とタコ、そして、イケメンの戦士が二人。 「なんじゃ、なんじゃ。みんな帰ってしまったわい・・・さて、ソナタは?名を名乗れ」 と、王は金髪の少年を指した。少年はスクッと立ち上がり、口を開いた。 「はい、私はオークサーンと申します。東区のイズミザカ道場から派遣され、参りました。王のためなら命も惜しまず戦います」 少年はハキハキと自己紹介をし王に忠誠を誓った。 「ほう・・・なかなか。それでソナタは?」 今度は、茶髪の少年を指した。 「私はアーマッチと申します。剣術6段、体術4段、魔術少々に、気術を使えます。」 「ほほう、おまえもなかなかやるのう・・・では、そこの貧弱ボーイ、名乗れ!」 王はにやけた表情と怒った口調で俺を指した。 「え、あ、えーと、俺は・・・」 「『俺は』ぁ!?」 王はにやけた表情を消し、完全に怒りの表情に変わった。実は、俺はコミヤーマに誘われて、無理やり連れてこられたのだ。クソッ、このタコめ!!俺はチラッとコミヤーマを見た。 「うえぇぇぇぇっ」 まだ泣いている。 「あ、私は・・・ジュペインと申します」 「で?特技は?」 「え?あ、特技は・・・・・・ない・・・です」 このまま追い返してくれ〜!俺はそう願った。しかし、王は・・・ 「ふ〜ん、あっそう・・・。」 かる〜受け流されてしまった。 「ゴホンッ・・・それでは、本題に入る。実は娘のツカサが何者かに連れ去られてしまったんじゃよ。それでな、おぬしらに連れ戻してもらおうと思う。」 「捕われている場所はわかっているのですか?」 金髪の少年が王に問いかけた。 「あぁ、連れ去った奴は西の大神殿、ツキノ城に行ったようだ。なんにしろ部屋に残っていた粉が西の砂漠の砂だったんでな。さぁ行きたまえ!諸君の健闘を祈る。」 王はそう言って俺たちを見送った。俺はまだ泣き止まないコミヤーマを引きずりながら、出て行った。
こうして、俺たちの戦いは始まった。
作;HIDE
[No.635] 2007/11/22(Thu) 18:22:03 |